「ブライダルフェアは母と参加してもいいの?」卒花体験談&専門家アドバイス
「気になるブライダルフェアがあるんだけど、彼の予定が合わなくて…」。そんなとき、「母親と行ってみようかな」と考えたことはありませんか?ドレスや料理の感想を話したり、会場スタッフの対応を一緒にチェックしたり、母親ならではの視点が頼りになることも。今回は、「母親と行くブライダルフェア」の魅力と注意ポイントを専門家に聞いてきました。
「気になるブライダルフェアがあるんだけど、彼の予定が合わなくて…」。そんなとき、「母親と行ってみようかな」と考えたことはありませんか?ドレスや料理の感想を話したり、会場スタッフの対応を一緒にチェックしたり、母親ならではの視点が頼りになることも。今回は、「母親と行くブライダルフェア」の魅力と注意ポイントを専門家に聞いてきました。
森 幸穂さん
ゼクシィ相談カウンター
ブライダルアドバイザー
ウエディング業界歴8年。会場でのプランナーを経て、現在はブライダルアドバイザーとして、結婚式を考えている多くのカップルの式場探しのお手伝いをしている。
「まれにカップル限定のブライダルフェアもありますが、基本的にはお母さまとの参加は問題ありません。結婚式は親御さまにとっても大切な一日なので、会場下見や相談に親御さまが同行されることはありますよ」と語るのはゼクシィ相談カウンターの森さん。
「パートナーの方と日程が合わない」「結婚式に対する親の意向が強い」方など、親と参加する人も少なくないようです。
卒花に実施したアンケート結果では、パートナー(婚約者)とフェアに参加した人が多いものの、母や父などの家族と参加したり、ひとりで参加した人もいました。「自身やパートナーの母親」の内訳は、自身の母親が13%、パートナーの母親が4%でした(複数回答)。
カップル限定のフェア以外であれば、一緒に参加する相手に制約はないので、あなたも誘いたい人に声をかけて、興味のあるフェアを早速予約してみましょう。
母親と一緒にフェアに参加することのメリット(魅力)をいくつかご紹介します。
子どもの結婚式は親にとっても思い入れが深いイベントです。そのため親の意向を把握しておくことは大切で、一緒に参加することで、具体的なイメージを共有することができます。
「年配ゲストが歩きやすいか」などのゲスト目線、「アレルギー対応」「体の不自由なゲストへの対応」などの親族目線をはじめ、パートナーとは違う視点でアドバイスしてくれることが期待できます。
衣裳やギフトなどのアイテムをはじめ、ふたりや花嫁本人をよく知っているからこその、率直な意見をもらうことができます。また、結婚式を経験した先輩花嫁ならではのアドバイスがもらえることも。
結婚式の準備期間は母との思い出をつくる機会でもあります。一緒に会場を回って、憧れや夢を語り合う時間はきっとかけがえのない宝物になるはずです。
パートナーの母と一緒に参加すれば、両家の親睦を深める機会にもなります。結婚式に対しても協力的な関係を築きやすくなることが期待できます。
結婚式の準備をしていく中で、相談したいことはたくさん出てくるはずです。フェアに一緒に参加していれば、会場の雰囲気や導線などに共通認識を持てるので、相談しやすくなります。
親に結婚式費用を援助してもらう場合は、一緒に見学して見積りを見てもらい、費用感をつかんでもらうことで援助依頼がスムーズに進むこともあります。
「特に、親族の情報をリアルタイムで確認できるのは魅力ですね。アレルギー対応や車椅子対応など、会場を決定する前のフェア参加時に確認できると、その後の準備や相談がスムーズに進みます」。(森さん)
実家の近くでの挙式を検討していたので、帰省している私と母でフェアを回りました。ドレスや試食など、「これはちょっと…」みたいな率直な意見ももらえ、日程や親族の来場ルートなども一緒に相談しながら進められたこと、親族待機スペースを実際に見てもらえたのは良かったです。母もなかなかできない経験ができて楽しかったようです。(彩奈さん)
結婚式は親の意見も尊重したい部分もあるので、母と参加しました。料理のクオリティーやドリンク、引出物の金額設定など、ゲストのおもてなしに関わる部分を特に親と決めることができました。式費用全額を一時的に両親に立て替えてもらう手前、一緒に参加して良かったです。(麗加さん)
実際に母とフェアに参加した卒花のアンケートからは、以下のメリットが寄せられました(複数回答)。
・料理や試食を一緒に体験してもらえる(18%)
・母との思い出ができる(18%)
・式についての親の意向や希望が確認できる(14%)
・率直な意見がもらえる(14%)
・ドレスを一緒に選んでもらえる(9%)
フェアに母と参加した際は、「こんなドレスが着たい」「こんな式にしたい」という自身の視点と、「ゲストが快適に過ごせるか」「親族の控室はどうか」など親の視点それぞれの見方で会場をダブルチェックしていくのがおすすめです。
もし母と意見が分かれてしまったときは、その場で結論を出さずにいったん持ち帰って検討しましょう。
ふたりと親の視点の違いを、チェックリスト形式でご紹介。参加する前に確認しておきましょう!
母とフェアに参加するのは魅力が多い一方、いくつか気を付けてほしいポイントがあります。
フェアの内容が「カップルのみが対象」となっている場合、「3名以上では試食ができない」「体験は1回限り」など制約があることもあります。参加前に会場に確認を取りましょう。
もし、どちらか片方の母と参加する場合は、来られない側の意見も聞いておくと、後々のトラブルが防げるので安心です。
時には、一緒に参加した母と意見が分かれることもあるでしょう。いいアドバイスは受け入れつつ、ふたりの意向を大切にしていってください。
親に向けた演出体験がある場合は、ブライダルフェアでネタバレしてしまうこともあります。あらかじめ、親と参加することを式場スタッフの方へ伝えておき配慮してもらうと良いですよ。(プリンさん)
ブライダルフェアに参加するというイベントを一緒に楽しむ感覚で行きました。実際にどうするかは私が決めるという気持ちで参加する方が、いろいろ言われても迷わずにいられると思います。(みかんさん)
実際にフェアの予約をしたら、当日までに以下のことを確認しておくと、当日はよりスムーズに見学や決定ができます。
結婚式費用に親からの援助がある場合は、その金額や分担について事前に決めておくと、具体的な見積りが出たときに判断しやすくなります。
結婚式に対して親御さんの希望が強いケースもあります。「どんな式にしてほしいか」など結婚式に求めていることを双方の親にヒアリングしておくと安心です。
「なぜこの会場を見学したいと思ったか」「どんな結婚式にしたいか」をあらかじめ伝えておくと、参加した際に母もふたりの意見を踏まえたアドバイスがしやすくなります。
「料理の味をしっかり評価してほしい」「バリアフリーを確認してほしい」など、具体的に見てほしいポイントを伝えておくことで、効率良く確認してもらえます。
「以上のようなポイントをフェア参加前に確認しておくと、当日、会場に行ってから『聞いてない』『これじゃない』と意見の相違が起こりにくく、効率的に検討できますよ。」(森さん)
ゲスト目線での意見や、娘のことをよく知っているからこその率直な意見をもらえるのが母と参加する魅力です。また、ドレスを一緒に選んだりというのも、結婚式を迎えるまでの貴重な思い出づくりになりますね。大切な娘の結婚式となれば親身になってアドバイスをしてくれると思います。親からのアドバイスを生かして、最終判断はふたりが納得いく選択をしてくださいね。
構成・文/RIE☆ イラスト/pai
※記事内のデータおよびコメントは2025年5月に「ゼクシィ花嫁会」のメンバー13人が回答したアンケートならびに、過去2年以内に会場見学やブライダルフェアに参加した経験のある女性330人が回答したマクロミル調査によるものです
※掲載されている情報は2025年7月時点のものです