寅の日・巳の日は開運日？やるといいこと＆避けた方がいいこと［2025年版］

どちらも「金運」をもたらす御利益があるといわれる日

「寅」も「巳」も「ね、うし、とら、う……」でおなじみの干支（えと）の一つ。昔ながらの日本の暦には、日々を12の干支＝十二支で示す習わしがあり、12日ごとに「寅の日」「巳の日」がきます。

【お金を呼ぶ＆出したお金が戻るといわれる「寅の日」】

虎（寅）の特徴は黄金と黒のしま模様。その黄金色から「寅の日」は「金運を招く日」「お金を呼び寄せる日」といわれるようになりました。

また、虎はどんなに遠出をしても必ず帰ってくることから、「虎は千里行って千里帰る（１日で千里を往復する）」ということわざもあります。それにちなんで、「寅の日に大金を使ったり、お財布を新調したりすると、出ていったお金まで戻ってくる」といわれるようになりました。


【金運・財運がアップするといわれる「巳の日」】

巳は「蛇」のこと。蛇は神様に使える神聖な動物とされてきて、白蛇は七福神の一人であり、芸術や財運をつかさどる「弁財天の化身」という説もあります。そのため、蛇は金運に結び付く生き物といわれるようになりました。

巳の日にお金にまつわる願い事をしたり、お財布を新調すると、蛇が使いとなって弁財天に届けてくれ、金運・財運がアップするといわれています。

宝くじやお財布購入はどちらも◎。マイホーム購入は寅の日に

【寅の日・巳の日共通】
●お財布を買い替える・使い始める……巳の日は蛇革がおすすめ
●宝くじ購入
●銀行口座の開設
●開業・開店……商売繁盛の運気もあるため
●新しいことへのチャレンジ……習い事や資格取得に向けた勉強など。投資したことが良い結果になって戻ってくる

【寅の日のみ】
●家や車購入の契約、ローンの申し込み
●毘沙門天（びしゃもんてん）を祭った神社へのお参り
●旅行出発……虎が遠出してもちゃんと戻ってくることから
●引っ越し……新しい家への旅立ちとして◎

【巳の日のみ】
●弁財天を祭った神社やお寺へのお参り
●硬貨を洗う
●芸術に触れる・芸術的なことを始める……弁財天は芸術の神様でもあるため。美術・映画・音楽鑑賞、絵を描く、楽器を習うなど
●家の掃除・財布の中の整理……お金はきれいな場所を好むといわれるので

どちらも婚姻届の提出や結婚式など結婚にまつわることには向かない

【寅の日・巳の日共通】
●結婚にまつわること……プロポーズ、婚約記念品購入、顔合わせ食事会、婚姻届提出、結婚式など。虎が行ってもすぐに戻ってきてしまうことから「出戻り」を連想させるため。巳の日は「女性の神様である弁財天が嫉妬深く、焼きもちを焼いて運気を下げてしまう」といわれるから

【寅の日のみ】
●葬儀……「すぐに戻ってくる＝よみがえってさまよう」を連想させるから

【巳の日のみ】　
●大きな出費……散財をイメージさせるから。マイホームや車、家具家電などの購入
●お金を貸す……巳の日にお金を貸すと損失になり、金運を無駄にする行為といわれる
●ローンを組む……借りたお金を返せなくなるかもしれないといわれる

ただし、これらはあくまでも言い伝えであり、「絶対」という話ではありません。寅の日や巳の日であってもその日がふたりにとって特別な日であれば、あまりとらわれず、柔軟に考えましょう。

【2025年の「寅の日」】
●1月9日（木）・21日（火）
●2月2日（日）・14日（金）・26日（水）
●3月10日（月）・22日（土）
●4月3日（木）・15日（火）・27日（日）
●5月9日（金）・21日（水）
●6月2日（月）・14日（土）・26日（木）
●7月8日（火）・20日（日）
●8月1日（金）・13日（水）・25日（月）
●9月6日（土）・18日（木）・30日（火）
●10月12日（日）・24日（金）
●11月5日（水）・17日（月）・29日（土）
●12月11日（木）・23日（火）

【2025年の「巳の日」】
●1月12日（日）・24日（金）
●2月5日（水）・17日（月）
●3月1日（土）・13日（木）・25日（火）
●4月6日（日）・18日（金）・30日（水）
●5月12日（月）・24日（土）
●6月5日（木）・17日（火）・29日（日）
●7月11日（金）・23日（水）
●8月4日（月）・16日（土）・28日（木）
●9月9日（火）・21日（日）
●10月3日（金）・15日（水）・27日（月）
●11月8日（土）・20日（木）
●12月2日（火）・14日（日）・26日（金）

【2025年の「己巳の日」】
●3月1日（土）
●4月30日（水）
●6月29日（日）
●8月28日（木）
●10月27日（月）
●12月26日（金）

金運が上がる最強の日は3月10日、7月24日、10月6日、12月21日

金運が上がる開運日には「寅の日」「巳の日」に加え、以下の日があります。

●大安……六輝（六曜）の中で最も縁起のいい日
●天赦日（てんしゃにち・てんしゃび）……大安よりも縁起が良い最強の日で、１年に６日程度しかない
●一粒万倍日（いちりゅうまんばいにち・いちりゅうまんばいび）……１粒のもみが１万倍にも実る稲穂になるということで繁盛をもたらす
●甲子（きのえね）……財運上昇や五穀豊穣の御利益がある「大黒天」にまつわる吉日

ここでは「寅の日」「巳の日」と上記の４つの吉日が重なる日を「開運日」にしました。天赦日はどんな凶も打ち消す最強の日なので、寅の日、巳の日でなくても開運日となります。

末尾の◎が最強の開運日、○がその次に良い開運日となります。

●2月2日（日）：寅の日＋大安
●2月14日（金）：寅の日＋大安
●2月26日（水）：寅の日＋大安
●3月10日（月）：寅の日＋天赦日＋一粒万倍日……◎
●3月22日（土）：寅の日＋一粒万倍日
●4月3日（木）：寅の日＋一粒万倍日
●4月6日（日）：巳の日＋大安
●4月18日（金）：巳の日＋大安
●5月25日（日）：天赦日……○
●6月2日（月）：寅の日＋大安
●6月5日（木）：巳の日＋一粒万倍日
●6月14日（土）：寅の日＋大安
●6月17日（火）：巳の日＋一粒万倍日
●6月29日（日）：己巳の日＋一粒万倍日
●7月24日（木）：天赦日＋一粒万倍日＋大安……◎
●8月7日（木）：天赦日……○
●10月６日（月）：天赦日＋一粒万倍日……◎
●12月21日（日）：天赦日＋一粒万倍日＋甲子……◎
●12月26日（金）：己巳の日＋大安……○

結婚運が上がる最強日も3月10日、7月24日、10月6日、12月21日

寅の日と巳の日は結婚には向かないので、以下の４つの日の組み合わせで、結婚におすすめの開運日を判断しました。
●大安　●天赦日　●一粒万倍日　●甲子

ただし、天赦日はどんな凶も打ち消す最強の日なので、寅の日、巳の日と重なっていても「最強の日」となります（3月10日など）。

末尾の◎が最強の開運日、○がその次に良い開運日となります

●3月10日（月）：天赦日＋一粒万倍日……◎
●4月25日（金）：一粒万倍日＋甲子
●5月11日（日）：大安＋一粒万倍日
●5月23日（金）：大安＋一粒万倍日　
●5月25日（日）：天赦日……○
●6月30日（月）：大安＋一粒万倍日
●7月12日（土）：大安＋一粒万倍日
●7月24日（木）：大安＋天赦日＋一粒万倍日……◎
●8月5日（火）：大安＋一粒万倍日
●8月7日（木）：天赦日……○
●8月11日（月・祝）：大安＋一粒万倍日
●8月23日（土）：一粒万倍日＋甲子
●10月1日（水）：大安＋一粒万倍日
●10月6日（月）：天赦日＋一粒万倍日……◎
●10月19日（日）：大安＋一粒万倍日
●12月9日（火）：大安＋一粒万倍日
●12月20日（土）：大安＋一粒万倍日
●12月21日（日）：天赦日＋一粒万倍日＋甲子……◎

※六輝では大安の次に縁起が良いといわれる「友引」との組み合わせで見ると以下も開運日になります。
4月3日（木）、6月5日（木）、6月17日（火）、７月15日（火）、7月27日（日）、8月30日（土）、10月16日（木）、11月13日（木）、11月24日（月・休）、12月6日（土）

構成・文／渡邊博美　イラスト／田中麻里子　
※参考文献／『現代こよみ読み解き事典』（柏書房）、『暦のおしえ: 季節と寄り添い、幸運を導く 』（徳間書店）
※掲載されている情報は2024年12月時点のものです

※「入籍」はすでにある戸籍に入ることです。しかし本記事では便宜上、結婚を入籍と表現しています

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