主賓・受付・スピーチetc. お相手別【結婚式前日の確認連絡】チェックリスト
主賓や受付など、結婚式ではさまざまなことをゲストにお願いするのが一般的です。そこで忘れてはいけないのが式前のフォロー。頼み事をされた人が安心して出席できるよう、式前日にはきちんとごあいさつをし、必要な事柄をお互いに再確認しておきましょう。今回は、誰に何を伝えたらいいのかゲスト別にじっくり解説します。
まずは「式前日に連絡を入れる相手」をリストアップ
式前日に連絡を入れておきたい主なゲストは上の通り。まずは感謝の言葉と共に「明日はよろしくお願いいたします」とごあいさつを。その上で、それぞれの相手に必要な連絡事項を伝え、不安なことがないかどうか確認しましょう。
お相手別【式前日に確認・連絡をしておきたいこと】
式当日の新郎新婦は自分たちの身支度に忙しく、「お願いごと」をしたゲストに対し、フォローする時間がなかなか取れません。そのためにも式前日の確認が大切になってくるのです。
なお、何か困りごとが起こったときにすぐ対応してもらえるよう、前もって親や会場スタッフなど「新郎新婦以外」の連絡先も伝えておくと安心です。
では次に、誰に何を連絡・確認すればいいのか、「伝える相手別」にじっくりチェックしていきましょう。
[お相手1]主賓・乾杯の発声をお願いする人
<確認・連絡すること>
□ごあいさつ
□会場入りの時間
□出番と持ち時間
□相手側の主賓の情報
主賓や乾杯の発声などを務めてくれる目上のゲストには、「このたびは主賓(もしくは乾杯のご祝辞)をお引き受けいただきありがとうございます。明日は何とぞよろしくお願いいたします」という感謝の言葉を伝えましょう。
さらに確認の意味を込め、「挙式の開始時間は○時ですので、○時ごろまでに受付へお越しいただけますか?」と来場時間のご案内を。主賓へのお車代は、頼んだ側の親がお礼のごあいさつを込めて手渡すことが多いので、大体の到着時刻を確認し、出迎える場所を決めておいた方がスムーズです。
また、主賓スピーチの開始時刻も伝えておくとお互いに安心。相手側の主賓を務めるゲストがどのような間柄や立場の人なのか、分かる範囲で情報提供をしておくといいでしょう。
こんなことを伝えました
主賓をお願いする会社の上司への連絡は、式前の最後の出勤日に。前日ではありませんが、直接会える機会を見計らって「当日はよろしくお願いします」と伝えました。(りんさん)
乾杯の発声と祝辞をお願いする先輩に、リマインドを兼ねて「よろしくお願いします」と連絡を入れました。(Kihoさん)
[お相手2]受付をお願いする人
<確認・連絡すること>
□ごあいさつ
□集合時間・場所
□受付手順
□会場担当者の情報
受付は他のゲストが到着するよりも早く来て、スタンバイしてもらう必要があります。そういう意味でもまずはきちんと感謝の言葉を伝えながら「明日はよろしくお願いします」と丁寧にごあいさつすることが必要です。
リマインドしておきたい内容は集合時間と場所、受付の流れや手順の確認。会場担当者の名前や集めたご祝儀の預け先などは事前に文書で渡しておき、式前日に電話やメールで再確認を。その際、質問がないかどうかも聞いておくと安心して臨んでもらえそうです。
こんなことを伝えました
「明日は早朝から大変だけど、よろしくお願いします」と伝え、当日の受付の手順や、集めたご祝儀の預け先などを再度確認しました。(グリーンアップルさん)
受付を頼む人には「朝早くから申し訳ありませんが、よろしくお願いします」と伝え、会場に着いたらスタッフさんに声を掛けてもらえるよう再度確認しました。(えりさん)
[お相手3]余興や友人スピーチをお願いする人
<確認・連絡すること>
□ごあいさつ
□練習時間・場所
□出番と持ち時間
余興や友人スピーチを頼んだ人には、引き受けてくれたことへのお礼や「よろしくお願いします」という言葉と共に、「明日、楽しみにしてるね!」とメールやSNSでメッセージを送っておくことをお忘れなく。大勢にお願いしている場合は、グループメッセージを送り、伝え漏れがないように。
また、着替えや到着後の打ち合わせ・練習などが必要な余興には、使える部屋やスペースについても再度ご案内しておきましょう。
こんなことを伝えました
余興をしてくれる予定の彼側の友人には、最終の練習後に直接会って「よろしくお願いします」とごあいさつ。式前日には、彼が集合場所や時間などの確認を再度していたようです。(すずらんさん)
余興で一緒にダンスを披露することになっている友人に、「緊張するかもしれないけど楽しもうね!」とお声掛けを。(ykn1230さん)
[お相手4]二次会の幹事や司会をお願いする人
<確認・連絡すること>
□ごあいさつ
□二次会会場の入り時間
□新郎新婦の到着時間
披露宴の後に二次会を計画している場合は、幹事や司会をお願いしている人へのフォローの連絡も忘れずに。特に二次会は先にゲストが会場に入ってスタンバイし、ふたりの到着を待つケースが多いので、その間のダンドリは幹事に任せっきりになることも。気苦労も多いはずなので、先に感謝の気持ちを込めてごあいさつをしておきましょう。
[お相手5]遠方から来てくれる人
<確認・連絡すること>
□ごあいさつ
□最寄り駅からのアクセス方法
□更衣室やクローク
遠方から来てくれるゲストの中には土地勘がない人も。特に自分で検索することに慣れていない人に対しては、式前日に連絡を入れ、会場や宿泊するホテルなどへのアクセスを一緒に確認しておくと親切です。また中には会場での着替えが必要な人もいるので、更衣室やクロークの場所を口頭でも伝えておきましょう。
さらに早めに到着するケースも想定し、会場内のカフェを案内したり、お車代を用意していることにも触れておくと安心して来てもらえそうです。
こんなことを伝えました
マイカーで来てくれると聞いていたので、「気を付けて来てね。お車代は受付でお渡しするので受け取ってね」と伝えました。(ねこさん)
全員にリマインドを兼ねて「お待ちしています」と連絡を。また荷物にならないよう引出物を宅配することにしていたので、その件も伝えておきました。(木村モエさん)
式当日は天候があまりよくないという予報が出ていたので、ごあいさつの連絡を入れた際、交通事情も伝えました。(林 加奈さん)
[お相手6]妊娠中・乳幼児連れ・高齢ゲストなど
<確認・連絡すること>
□ごあいさつ
□授乳室やおむつ替えスペース
□希望や要望
結婚式には特別な配慮が必要なゲストもいます。特に体調の変化が気になる妊婦さんや高齢者には、「万が一式の途中で気分が悪くなったら、近くにいるスタッフに遠慮なく声を掛けてください」とひと言伝えておくだけで、相手の気持ちがグンと楽になります。
乳幼児連れのゲストには、授乳室やおむつを替えるスペースを案内したり、子どもがぐずったときの対応方法(個室やキッズコーナーの案内、おもちゃや絵本を用意していることなど)を具体的に伝えておきましょう。
こんなことを伝えました
妊婦さんには、「妊娠中でも食べてもらえる料理に差し替えているので安心してね」というひと言と、タクシーチケットを用意していることを伝えておきました。(竹内絵莉子さん)
式前日は妊娠中の友人に連絡を入れ、ブランケットを席に用意していることや、「何か必要なものがあればスタッフに声を掛けてね」ということを伝えました。(SAYAKAさん)
小さな子どものためにキッズスペースを用意していることを伝え、「到着後はいつでも自由に使ってね」とご案内。(ねこさん)
赤ちゃん連れのママがいたので、おむつ替えができる場所を前もって写真に撮っておき、式前日に画像を送りました。(SHIOさん)
From 編集部
ゲストが安心して出席できる「ひと言」を添えて
結婚式の前日はゲストも意外と緊張しているもの。「明日はどうぞよろしく」「待ってるね」という感謝や歓迎のごあいさつと共に、相手に応じたひと言を添えることが大事。フォローの言葉を掛けて、安心して出席してもらいましょう。
構成・文/南 慈子 イラスト/moko. D/mashroom design
※記事内のコメントは、2023年3月に「ゼクシィ花嫁会」のメンバー94人が回答したアンケートによるものです
※掲載されている情報は2023年5月時点のものです
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