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[全文掲載] 花嫁の手紙vol.18~相手を思い浮かべながら、感謝を手紙につづる~

花嫁が親や家族への思いをつづった手紙を読む「花嫁の手紙」は、結婚式の定番演出。普段言えなかった素直な気持ちを伝えられる良い機会ですが、何をどう書いていいかわからない……なんて悩む花嫁さんもいるのでは?
そこで卒花の実例から、あなたが花嫁の手紙を書くためのヒントやコツを見つけてみませんか?

「しっかりと手紙を書き、本人の前で読む機会は二度と訪れないと思った」

今回ご紹介するのは、しおりさんのお手紙。
「しっかりと手紙を書いて、本人の前で読むという機会は二度と訪れないと思ったんです。以前から、誰もがわかりやすい、オーソドックスな結婚式をしたいという思いを持っていました。その中の一つとして、結婚式で定着している花嫁の手紙は、皆さんが『素敵だ』と思っているからこそこれまで残っているものだと思い、自分の式でも取り入れることにしました」と花嫁の手紙を読みました。

【基本DATA】
■2022年3月挙式(ブライダルヴィレッジ ティンカーベル)
■招待ゲスト数…約60名(家族、親族、職場関係、友人)
■花嫁の手紙を書き始めた時期…(スマホで下書き)挙式2週間前、(清書)2日前
■事前練習の有無…無
■挙式で花嫁の手紙を読んだ時間…3~4分

しおりさんの「花嫁の手紙」

花嫁の手紙を読む新婦
花嫁の手紙前半
花嫁の手紙を聞く親とゲスト
花嫁の手紙後半

【GOODポイント&感動ポイント】

2000組以上のウエディングをサポートし、多くの花嫁さんから「花嫁の手紙」の相談を受けている、ウエディングプロデューサーの澤さんにコメントを頂きました。

わかりやすい構成と、細かな配慮がGOOD!

披露宴の司会者としても活躍されている新婦さま。たくさんのパーティに携わったからこそのわかりやすい構成で、新婦さまの思いをぎゅっと凝縮しており、ゲストへの配慮にも溢れたお手紙だと思いました。まずは文頭【A】でゲストへの配慮の一言があるのが良いです。【B】のご家族の紹介部分も、最初に結論が書かれ、その後に説明が続くという、聞いている側も理解しやすい構成になっていると思います。

その後も、新郎さまのご家族へ、ゲストへと順に思いを伝えられていますが、それぞれへの言葉がコンパクトに整理されており、とてもわかりやすく、それでいてしっかりと思いが伝わりますね。
アンダーラインの箇所では、お手紙を読まない新郎の言葉をさりげなく代弁していてGOOD!最後のまとめ【C】の部分もこれからの目標を明確に伝えるものでゲストにも思いが伝わりますね。新婦さまの配慮が細部に盛り込まれた手紙だと思いました。(澤さん)

花嫁の手紙「書いてどうだった?」「受け取ってどうだった?」

今回のお手紙を書いたしおりさんと、お母さまにお話を伺いました。

手紙を読んでどうでしたか?

読んで良かった、もとい書いて良かったです
新婦

読んで良かった、もとい書いて良かったと思います。自分がどれだけ大切にされてきたのかを、改めて感じることができました。私たちの世代ではお子さまがいらっしゃる友人も多く、「将来娘に手紙を書かれると思ったら、感慨深いものがあった」というお声も頂きました。

苦労&工夫したポイントは?

独り善がりな表現や内容にならないよう心掛けました
新婦

思い出がありすぎて、何からまとめたら良いかが難しかったです。聞いている人にもわかりやすく、どんなふうに愛情を注いでもらったかがわかるような構成にしたいと思いました。せっかくお時間を頂いて読むので、独り善がりにならないように心掛けたつもりです。

書くエピソードはどう選んだ?

人柄が想像できるエピソードを選び、私たちらしい言葉で表現しました
新婦

両親へ、お義父さん、お義母さんへ、ゲストの皆さまへと3つの構成にしました。両親への言葉は両親をどんなふうに思っているかという人柄を伝え、その人柄が想像できるエピソードを選びました。お義父さん、お義母さんへは、なぜ彼と結婚したいと思ったのかという話をしたことがなかったので、改めてお伝えしました。ゲストへのひと言はありふれた文章の中に、私たちらしい言葉を選び、簡潔に短く伝えるようにしました。

後輩花嫁さんにアドバイスを

自分にとってのターニングポイントを書き留めておくと良いと思います
新婦

独り善がりにならない、内輪すぎる話にならない、親だけでなく、聞いてくれるゲストにも共感してもらえるような言葉を選んで書きました。
エピソードは特別なものではなく日頃の親御さんの様子や、自分にとってターニングポイントになった出来事を書き留めておくと書きやすいと思いました。結婚式当日は本当に忙しく、親と言葉を交わす時間は微々たるものだったので、この時間を設けて良かったと思っています。

お手紙を聞いたお母さまより

日々の出来事を思い出しながら聞きました
新婦母

皆さんの前で泣いてしまうのが嫌だったので「できれば手紙は読んでほしくない」というのが本音でした。当日も娘の顔を見ながら真剣に聞くと絶対に涙がこぼれると思ったので、あえて目をそらし、気を紛らわしていました。それでも聞いていると、日々のいろいろな出来事を思い出しました。特に学生時代は衝突や悩み事が尽きない娘だったので、大げさではなく、無事に結婚式を迎えることができて良かったと、安心した瞬間でした。

From 編集部

気持ちを伝える相手を思い浮かべながら手紙を書いてみて

披露宴の司会者という職業柄、花嫁の手紙に触れる機会が多い新婦しおりさん。花嫁の手紙の魅力について「手紙を書く時間=手紙を送る相手のこと“だけ”を思い浮かべて、頭がいっぱいになる時間。結婚という人生の節目に大切な方に手紙を書くということは、感謝や思い出に浸る、とても尊い時間だと感じています。だからこそ、花嫁の手紙に込められた言葉には他にはない温かみやいとおしさが溢れているのが、大きな魅力なのではないかと思います」と教えてくれました。
「相手を思い浮かべる時間=感謝や思い出にたっぷり浸ることができる」のも花嫁の手紙を書く醍醐味(だいごみ)ですね。

監修澤さん
Profile

澤 智子さん 株式会社NEO FLAG.
ウエディングプロデューサー

ウエディング歴17年で通算2000組以上のカップルをプランナーや司会者としてサポート。
花嫁から手紙の相談をされることが多く、親やゲストにしっかり伝わる手紙の書き方をアドバイスしている。

構成・文/RIE☆ D/ロンディーネ
※掲載されている情報は2022年8月時点のものです

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