[ブライダルフェアに行く前に] 見学する会場の絞り込み方3STEP
結婚が決まったら、いよいよ結婚式の会場探し。数多くの素敵な会場から、見学先を絞り込むのも大変そう、と思っていませんか?ふたりの理想の会場に出会うため、結婚式の会場探しのサポートをしている候補会場選びのプロ、ゼクシィ相談カウンターのアドバイザー、森幸穂さんに絞り込み方を教えてもらいました。
結婚が決まったら、いよいよ結婚式の会場探し。数多くの素敵な会場から、見学先を絞り込むのも大変そう、と思っていませんか?ふたりの理想の会場に出会うため、結婚式の会場探しのサポートをしている候補会場選びのプロ、ゼクシィ相談カウンターのアドバイザー、森幸穂さんに絞り込み方を教えてもらいました。
元結婚式会場プランナーの経験を生かし、数多くのカップルの会場選びをサポートしてきたアドバイザー。「おふたりがどういう結婚式をしたいかということを一番大事に、ゴールとなる結婚式当日までを考えて、会場探しのお手伝いをさせていただいております」
「最初に結婚式準備のスケジュールを知っておくと、準備のイメージが湧きやすくなるのでおすすめです。ゼクシィ相談カウンターに来る方は、結婚式を挙げたいシーズンの1年半~8カ月前から会場探しを始める方が多いです。私のおすすめは1年半~1年前のスタートです。会場の空き状況にも余裕がありますし、落ち着いて準備できます。
一般的に会場のプランナーさんとの打ち合わせは式の6~4カ月前から始まります。ドレス選びはその少し前の8~7カ月前からスタートします。1年半~1年前から始めると資料探しの時間をとったり、ゲストのリストアップをしたり、と会場との打ち合わせ前に準備を十分にしておく時間がとれますよ」(森さん)
1月に結婚が決まって、その年の秋に結婚式を挙げたいとなると会場探しは少し急いだ方がほうがよさそう。
「思っているよりも春や秋といった人気シーズンというのはどんどん予約で埋まってしまいます。土日は1カ月に約8回しかありませんし、仏滅が入ってくることもあるので、お日柄のよい日は絞られて競争率が高くなるんです」(森さん)
まずは、自分たちがいつ頃結婚式を挙げたいか、準備期間にどれくらい余裕があるのか、スケジュール感をつかむことが最初のスタート。
「結婚式をいつまでに挙げたいのか、おおよその期限を決めたら、それ以上の延期はしない方がいいと思います。理由としては、結婚式をどんどんずらすことによって、後ろ倒しになるライフイベントが出てくるからなんです。例えば結婚式の後にマイホームを買おうとか、子どもが欲しいとか、考えている方もいらっしゃるでしょう。結婚はふたりで歩む人生のスタートラインです。この先のライフイベントのためにも、結婚式はあまりいつまでも延期せず、期限をきっちり決めておくことをおすすめします」(森さん)
まず、エリアは【ふたりの住居や職場近辺】【どちらかの実家の近く】【リゾートや海外】といった選択肢があります。
「おふたりのうち、どちらのゲストが割合として多いのか、また、どこから来られる方が多いかを考えましょう。遠方の方が多いと、宿泊費やお車代もそれなりにかかってきますので、おふたりの負担が大きくなってきます。各家の事情もあると思いますから、ご家族と相談されるのもよいと思います」(森さん)
エリアと一緒に考えたいのが、ゲストの顔触れ。会場見学の際に、ゲスト数やおよその顔触れはわかっていた方がスムーズです。バンケットによって収容人数が違いますし、少人数の対応ができない会場もあります。
またゲストの顔触れによってバリアフリーかどうか、キッズスペースは必要かなど見学ポイントも変わります。親戚、友人、職場関係者などをリストアップし、絶対呼びたい人は誰か、遠方から来る人、宿泊も必要な方の有無も確認しておきましょう。
「ホテルや大型の専門式場といった、バンケット数が多く、少人数から大人数まで幅広い対応が可能な会場を中心に見学されてはどうでしょうか。対応力にたけているので、予定のゲスト数でどんな結婚式が可能か、相談するのがおすすめです」(森さん)
契約時にはバンケットごとの予約になるため、ゲスト数をだいたい決めることになりますが、まずは実際に見てみることで、結婚式の雰囲気やゲストの顔触れもイメージしやすくなります。
「挙式スタイル」は、キリスト教式、神前式、人前式などがあります。
「迷う場合、まずは和装とドレス、どちらを着て誓いの儀式がしたいのか、イメージしてみましょう。儀式の意味や内容を調べて共感する挙式スタイルを選ぶのもいいですね」(森さん)。
候補会場の絞り込みのためには、「会場タイプ」も知っておきましょう。特徴は以下の通り。
| ホテル | アクセスのよさ、サービスやおもてなしの丁寧さに加え、少人数の小部屋からボールルームのような大きなバンケットがあるところも多く、幅広く対応できるのがメリット。 |
|---|---|
| 専門式場 | 結婚式に特化された会場なので、チャペルも神殿もある場合が多く、衣裳室、美容室、写真スタジオなど設備がとても整っています。 |
| ゲストハウス | 邸宅風の建物にガーデンやプールが付いていたり、テーマに合わせたインテリアで宴会場が造られています。貸し切りタイプで自由度が高いのが特徴。 |
| レストラン | おいしい料理でゲストにおもてなしをしたいという方に選ばれています。アットホームな、こぢんまりした雰囲気を希望する方にも向いています。 |
「挙式スタイルを決めかねたら、”誰のために結婚式をするか”という視点で考えるのもおすすめです。例えば、親御さんのために行う結婚式なら、神前式には両家の結び付きという意味合いがありますよ、とか、チャペルでの教会式ならお母さまにベールダウンしていただいたり、バージンロードをお父さまと腕を組んで歩くことができますよ、などとお伝えします。結婚式の儀式の意味や内容を知ると、挙式スタイルも決めやすいのではないかと思います」(森さん)
最後のステップは、どんな結婚式にしたいかのイメージを膨らませること。「どんな結婚式にしたいか」「ゲストにお帰りの際にどんな気持ちになってほしいか」を考えて、キーワードにするのがおすすめ。
キーワード例は、「楽しい」「アットホーム」「感謝」「サプライズ」「わいわい」「演出いっぱい」「大人っぽい」「上質」「ゆったり落ち着いた」といったイメージワードから、「プリンセスになりたい」「ナチュラルな雰囲気にしたい」「華やか、ゴージャスにしたい」「感謝を伝えたい」「ゲスト参加型にしたい」といった希望、「こんなの初めて!」「おいしかった」「感動した」などゲストの気持ち軸などなんでもOK。
また、逆に「やりたくないこと」を挙げるのも、イメージづくりや絞り込みには有効。これまでに自分が参列したことのある結婚式でよかったことをふたりで話し合うのもおすすめです。
このキーワードを基に、会場のパンフやホームページ、『ゼクシィアプリ』の会場ページや『ゼクシィ』誌面を見ると、ビジュアルやコピーでその会場のアピールポイントがわかりますから、キーワードに合う会場を絞り込みやすくなります。
「会場見学前に、それぞれ、いくらくらい出せそうか、親御さんがいくら出してくれそうか、といったことを大まかでよいので、擦り合わせておく方が安心だと思います」(森さん)
見学に行ったその日に成約すると特典が付くなどのメリットが受けられることもあり、使える金額がわかっていればいいタイミングで決断することもできます。
「お金の話がしづらい、なかなかタイミングがつかめないという場合は、会場見学に行くとおおよその見積りを出してもらえますから、それを基に話すのもいいと思いますよ」(森さん)
見学する会場を絞り込むときや、最後に成約する会場を決定するとき、重要になってくるのは、「何を一番大切にしたいか」です。「こうしたいな」というやりたいことをたくさん挙げた上で、優先順位をどこに置くかをふたりで話し合っておきましょう。例えば、ステンドグラスのチャペルであることが重要なのか、料理の上質さが絶対譲れないポイントなのか、それとも予算内におさめることが大事なのか、1番はどこで2番はどこか。そこをふたりで固めておくと、見学時にブレることなく、ふたりに合った会場を決めることができます。ふたりの理想の会場を決めるために、何を絶対に優先したいか、ブライダルフェアに行く前に、話をしてみてくださいね。
構成・文/河内千春 イラスト/南 夏希
※掲載されている情報は2021年12月時点のものです