【両家顔合わせ食事会】兄弟姉妹や親族が参加するには?席順・手土産はどうする?
ふたりと両家の親同士が集まって行う顔合わせ食事会。出席者は自分たちと親だけと思いがちだけど、他の親族の参加もOK!兄弟姉妹や親族が参加するとメリットがたくさん。参加してもらう際の注意点やダンドリ、実際に大勢で顔合わせ食事会をした卒花さんの体験談も参考にして。
そもそも両家の顔合わせ食事会って、どういう場?
これから親戚関係になる親同士が、親睦を深める機会
ふたりが結婚することになると、親同士の間には新たな親戚関係が生まれます。わが子の義理の父や母になる人にあいさつをして、これからの付き合いをお願いしたい。顔合わせ食事会は、そんな親同士が親睦を深める機会です。
以前は結納の省略バージョンとして、和服を着たり婚約指輪の授受を行うなどきちんとした顔合わせ食事会が多かったものの、最近は「親同士に仲良くなってもらいたい」とカジュアルな顔合わせ食事会にする人も増えています。
両家の顔合わせ食事会に兄弟姉妹や親族を招くのはアリ?
もちろんOK!事前に相手に確認しておくと◎
顔合わせ食事会はお互いの家族を知ってもらう機会なので、兄弟姉妹や親族の参加は基本的に問題ありません。ただ、一方だけが大人数だと、バランスが気になることも。まずは「(親以外も)参加します」と伝えるのではなく、相手方に「(親以外も)同席してもよろしいでしょうか?」とお伺いを立てるのがベター。
親以外の参加者としては、ふたりの兄弟姉妹、その配偶者やおいっ子めいっ子、祖父、祖母、曾祖父、曾祖母、おじ、おばなど。同居や近居の家族に声を掛けることが多いです。
両家の兄弟姉妹・親族に参加してもらうメリットって?
相手の家族の雰囲気が分かり、お互いに安心できる
親以外の人が顔合わせ食事会に参加するメリットはたくさん。親としては、相手の親だけでなく兄弟姉妹や祖父祖母に会えることで、わが子がこれからどんな人にお世話になるのかが分かり、安心できます。ふたりの幼い頃のエピソードも聞けるため、相手の人となりをより深く知ることができます。
また兄弟姉妹同士の面識ができると、結婚式やその後の家族イベントで顔を合わせるたびに、話し掛けやすくなるのも利点です。
みんなに参加してもらいました!
私の実家と彼の実家が離れているので、こういう機会でないと弟妹を会わせることができないと思い、彼の祖母、私の妹と弟に参加してもらいました。妹と弟がまだ学生だったので、学校や部活の話などで場が和みました。(せーなさん)
顔合わせ食事会には、彼の祖母と妹が参加しました。彼の祖母は足が悪く、結婚式当日は出席ができないかもしれないと聞いていたので、事前に顔合わせで家族を紹介できてよかったと思いました。(popoさん)
私の弟と彼の妹が参加してくれました。弟は大学生で県外に住んでいたのですが、お義母さんの妹さんが同じ地域で暮らしていると分かり、会話が弾みました。(あおいさん)
兄弟姉妹・親族を両家顔合わせに招くときに注意することって?
参加してくれる人たちが気兼ねをしないように配慮を
兄弟姉妹や祖父祖母などを両家顔合わせに招くのにデメリットはないものの、少しだけ気を付けておくとよいことがあります。
・費用分担は事前に決めておく
人数が多いと、会食の費用もかさみます。その場でどちらが払うかという話になるのはNG。必ず顔合わせ食事会の前に支払う人を決めておきましょう。
・服装はふたりや父、母に準じてもらう
顔合わせ食事会は料亭やレストランの個室など、普段あまり行かないような高級店を選ぶこともあります。相手の親に失礼に当たらない程度の服装を、他の参加者にもお願いしましょう。
・脇役として話題を選んでもらう
顔合わせ食事会の主役はふたり。相手の親の前で主役を差し置いて話しすぎるのは×。自慢に聞こえるような話や冷やかしなどは慎んでもらいましょう。
・幼い子どもや高齢者には気遣いを
子どもがいると場が和むものの、長時間となると退屈しがちです。お絵描き帳などちょっとしたギフトを用意してあげると◎。また高齢の人が出席するなら、椅子席にするなど配慮を。
ココに気を付けると◎
私の兄夫婦と弟、彼のお姉さんに参加してもらいました。高級料亭だったので、おいっ子とめいっ子は不参加にしました。大人同士の会話がメインで幼い子どもは飽きてしまうと思い、お留守番にさせて正解でした。(まどかさん)
彼のお兄さんとお祖母さまに出席していただきました。ご高齢だったので歩いたり食べたりするのに時間がかかり、話しかけるタイミングに悩みました。高齢の場合は、少し配慮が必要かもしれません。(真帆さん)
兄弟姉妹・親族を両家顔合わせに招くときのダンドリって?
両家の親に任せるのではなく、直接連絡を取るのが大事
【1】両家それぞれ誰が出席するかを調整する
父・母以外に出席してもらいたい人がいるなら、まずは相手の親にお伺いを立ててみて。誰が支払うかも最初に決めておくと安心。
【2】出席者の人数や状況に合わせた会食場所を探す
子どもや高齢者がいたり、遠方から来る人がいるなど、各人の都合に合う店を探そう。双方の親の意向を踏まえて、店を決めて。
【3】会場の予約時に出席者を伝えて、席次を相談
会場の予約をする際には「顔合わせ食事会」であることを、必ず伝えておこう。出席者が多いときは、どこに誰が座るとよいか、会場に聞いておくと◎。
【4】出席者全員に場所と集合時間、服装を連絡
出席してくれる人には、できる限り自分たちから直接連絡をしておこう。特に同居していない家族は現地集合になるので、時間や服装、店の場所など確実に伝えておいて。
両家顔合わせに兄弟姉妹・親族が出席する場合の席順
特別なしきたりはなし、会話が弾む席順に
両家顔合わせに兄弟姉妹・親族が出席する場合、男性側の父が上座に座り、その隣に母、次に兄弟姉妹・親族、男性本人と並びます。女性側も同じように、父、母、兄弟姉妹・親族、女性本人の順に座るのが基本です。ただ中には順番を気にする親もいるため、事前に両家で相談しておきましょう。
席順について詳しい解説はこちら
兄弟姉妹・親族に参加してもらう場合の手土産
兄弟姉妹・親族の分は用意せず親同士が準備すればOK
兄弟姉妹・親族に参加してもらう場合、手土産の準備は両家間のみで行えばよいでしょう。兄弟姉妹が家族を連れてきていても、別に用意する必要はありません。内容は、持ち帰りに手間がかからず、後に残らないお菓子などがおすすめ。
食事会を経たのち、仲が深まってきてから親族で集まる場合は、地元の銘菓などを兄弟姉妹・親族にも別でお渡しするのがよいでしょう。
手土産の内容はこちらもチェック
兄弟姉妹・親族にも顔合わせ食事会に参加してもらった卒花の体験談を紹介!
【Case1】マオさん:彼とバイト仲間だった妹が盛り上げ役に
――妹さんが参加された理由は?
顔合わせ食事会は私の地元で行いました。妹と彼が同じバイト先で顔見知りだったこともあり、妹がいると緊張せずにいられると思い、同席を頼みました。彼の親御さんも歓迎ムードだったので、妹を含めた人数で店を予約しました。
――妹さんが参加してくれてよかったことは?
私たちも親同士も緊張する中、妹がよく話してくれて場が和みました。当日は私が忘れ物をしてしまい、妹が実家まで取りに行ってくれて助かりました。
――親以外が参加する際のポイントは?
全員セミフォーマルにしたので、妹にもキレイめの格好にしてもらいました。服装は合わせてもらった方がよいです。また、妹には相手の親御さんがどんな感じの人か事前に伝えました。その方が参加する人も安心かなと思います。
マオさんの顔合わせ食事会DATA
参加者:7人
(新郎新婦、新郎父母、新婦父母、新婦妹)
食事会の場所:料亭
食事の内容:和食会席
【Case2】赤迫由貴さん:総勢9人で話題が尽きず、にぎやかな時間に
――双方の弟さんが参加された理由は?
彼の父が他界しており、弟が父親代わりに出席することになったと聞きました。それならば私の方も弟たちを呼び、みんなでにぎやかに集まろうということになりました。
――弟さんたちが参加されてよかったことは?
弟たちは同世代なので、共通の話題で盛り上がっていました。お義母さんが私の実家である大阪がとても好きだということで、家族の関西弁を聞くたびに「いいなぁ~」とニコニコしてくださっていたのが印象的でした。
――親以外が参加する際のポイントは?
話すのが好きな人が多く、全員で一つの話題を話すこともあれば、各所でいろんな話題が飛び交うことも。話を遮らないよう、タイミングを見計らって「そろそろ婚姻届の証人欄に記入をお願いします」や「集合写真を撮りたいです」と声を掛けました。人数が多いと話題が散漫になりがちなので、進行に気を使った方がよいかもしれません。
服装はそれぞれ親に相談して決定し、義妹にも直接連絡。緊張せずに参加してもらえるよう「弟たちはジャケットありで。妹ちゃんは可愛いワンピースで来てね!」と柔らかい言葉で伝えるようにしました。
赤迫由貴さんの顔合わせ食事会DATA
参加者:9人
(新郎新婦、新郎母、新郎弟、新婦父母、弟、弟&義妹)
食事会の場所:ホテル
食事の内容:中華料理
【Case3】ゆきさん:姉と弟参加で、家族ぐるみの付き合いのきっかけに
――弟さんとお姉さんが参加した理由は?
私は姉と妹がいるのですが、ぜひ彼や彼の親御さんに紹介したいと思っていました。姉は実家を出て大阪在住。なかなか会う機会がないため、食事会に来てもらうことに。妹は留学中のため、参加を断念。彼も弟と仲が良く、家族みんなで会いたいと同じ意見でした。
――2人が参加してよかったことは?
姉は夫の転勤で渡米したので、その前に会ってもらうことができてよかったです。顔合わせで会えたことで、その後彼の親御さんから姉に出産祝いを頂いたり、会うたびに姉妹のことを気に掛けてくださって、そんな関係が嬉しいなと思いました。彼の弟も、自宅に招くなどして、仲良くさせてもらっています。
結婚式の当日はなかなか家族と話す時間がなく、顔合わせの場で家族同士ゆっくり話ができたのは貴重な機会でした。
――親以外が出席する際のポイントは?
どちらか一方だけだったら、兄弟姉妹が気を使っていたかもしれないなと思いました。双方の兄弟姉妹が参加できると、バランスがよいです。
姉は、当初手土産を持っていくかどうか悩んだそうです。家族で相談をして、新婦の家から1つということに。参加してくれる兄弟姉妹に気を使わせていないか、配慮が大事だと思いました。
ゆきさんの顔合わせ食事会DATA
参加者:8人
(新郎新婦、新郎父母、新郎弟、新婦父母、新婦姉)
食事会の場所:料亭
食事の内容:和食会席
[顔合わせ食事会の準備1]服装・会場・日取りetc.
From 編集部
兄弟姉妹や親族にも参加してもらって、思い出に残る顔合わせ食事会を
顔合わせ食事会はお互いの家族のことを知る、貴重な機会。父、母だけでなく、兄弟姉妹やおい、めい、祖父、祖母など大切な人たちに参加してもらって、親睦を深めて。彼の周囲の人とも仲良くなれると、これから始まる結婚生活がよりよいものに。
構成・文/稲垣幸子 イラスト/pai
※記事内のデータおよびコメントは2020年12月に「ゼクシィ花嫁会」のメンバー21人が回答したアンケートによるものです
※掲載されている情報は2021年2月時点のものです
- 結納・食事会
- 結婚決まりたて
- 花嫁実例
- スタイル提案
- ふたりらしい
- 家族の絆
- ワイワイ