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お金・常識

結局、いくらあればいい? 結婚式の“自己負担額”算出方法

「結婚式ってどのくらいのお金があればできるんだろう?」。そんな疑問を抱いている花嫁さんも多いのでは?そこで、ふたりが用意しなければいけない「自己負担額」の算出方法を伝授。自分たちの招待したいゲスト人数に合わせて計算してみて。

目次

結婚式費用の「自己負担額」とは?
その算出方法は?

結婚式にかかる費用の総額
=自己負担額ではないんです

  • 結婚式にかかる費用の総額=自己負担額ではない

結婚式を挙げればゲストからご祝儀を頂けるし、親から援助が受けられることも。ご祝儀も親援助も結婚式に使っていいお金。結婚式費用の「自己負担額」は、ご祝儀と親援助では足りず、ふたりの資金(貯蓄や家計)から出さなくてはいけない金額。最低限、その分だけ用意できれば結婚式はできるのです。

もしご祝儀が平均値の205万6000円、親援助も平均値の168万6000円だったら、この2つで374万2000円。結婚式費用も平均値の343万9000円(ゲスト数の平均は52人)だったら、自己負担なしどころか、30万3000円の黒字に!ただし、実際はこの計算通りにはいかないことも多いので、「自己負担額」の出し方についてしっかり学んで。

卒花の自己負担額平均

  • 卒花の自己負担額平均

自己負担額の平均は118万円ですが、「自己負担ゼロ」が28.7%、「100万円未満」が18.3%、「100万円台」が22.6%、「200万円台」が21.7%(★)とかなりばらけています。

また、親援助ありの人の自己負担額は平均80万5000円、親援助なしの人は平均171万8370円(★)。親援助なしの人の方が90万円も多く負担していました。

親援助ありの人たちの方が
結婚式にかけるお金が高額

親援助「あり」と「なし」で異なるのは自己負担額だけではありません。ゲスト数の平均は同じくらいですが、援助ありの人たちの式費用総額は約395万円、なしの人たちは約348万円。親援助ありの人たちの方が約50万円多くお金をかけていました。援助なしの人たちは最初から予算を低めにして、費用を抑えた結婚式をする人が多い印象です。

【親援助ありの場合の平均値】
●結婚式費用総額:394万7800円
●ゲスト数:46人
●親援助:178万1100円
●ご祝儀総額:163万8400円
●実際の自己負担額:80万5000円

【親援助なしの場合の平均値】
●結婚式費用総額:348万4900円
●ゲスト数:48.7人
●ご祝儀総額:196万6400円
●実際の自己負担額:171万8300円

人によって自己負担額がこんなに違うのはなぜ?

  • 人によって自己負担額がこんなに違うのはなぜ?

【結婚式のお金のかけ方】
料理や衣裳、装花、写真・映像などを高額のものにすると当然式費用も上がり、自己負担額も増えます。同じ内容でも会場や結婚式の日取りによって式費用が異なり、それが自己負担額に直結します。

【会場の支払いタイミングや支払い方法】
会場に払う式費用は後払いよりも挙式1~4週間前支払いが主流。前払いでもクレジットカードが使える会場なら式後引き落としになり、ご祝儀が使えますが、そうでなければふたりの貯蓄と親援助で賄わなくてはいけず、自己負担額が大きくなります。

【親援助の有無とその金額】
先に述べたように親援助も影響しますが、その根底には個々の考え方の違いが!親に頼らず、自力で式を挙げることにこだわるカップルもいれば、親ができるだけ式費用を出そうとするケースもあります。

卒花に聞いた
「会場への支払いはいつだった?」(★)

会場に払う結婚式費用の大半は以下のように挙式前の支払いが多く、挙式当日~挙式後払いできる会場は少ない。

●挙式前:79.5%(そのうちカード払いをした人:32.2%)
●当日~挙式後:12.9%
●挙式前と挙式後の2度払い:6.5%
●ローン利用:1.1%

ご祝儀で払いたい人は見学時に支払い時期を確認。後払いやカード払いができる会場にするのがおすすめ。

ふたりにピッタリの結婚式場を探そう

結婚式にかかる費用はどのくらい?

人数別の総額平均や卒花の明細、
会場の見積りなどを参考に試算

  • ゲスト人数別に出した結婚式費用の平均

結婚式費用はゲスト数で全然違うので、呼びたい人の名前を書き出して、おおよその人数を把握。そしてゲストの人数別に出した結婚式費用総額の平均を参考に、予算を立ててみて。その際、「高級感のある会場で華やかにやりたい」「お金がかかっても妥協したくない」場合は予算を高めに、「少しでも安く」と思う場合は予算を低めに。
すでに結婚式をしたい会場があれば、「会場見学時にもらった見積り」や「希望会場で挙式した卒花の費用明細」を参考にすると、よりリアルな予算が立てられます。詳細は以下の「卒花が予算を立てるのに参考にしたものTOP5」参照。

卒花が予算を立てるのに
参考にしたものTOP5 ※複数回答(★)

  • 会場見学時にもらった見積り:33.7%
    「やりたいことを全て入れ、料理などは平均以上のランクにした見積りをもらって、その総額を目安にした」「プランナーに最大でどのくらいになるか聞いて予算を設定」
  • ゼクシィに載っている会場の見積り例:26%
    「多くの見積り例を見て相場を勉強」「希望エリアの会場見積りを比較して料理・衣裳・装花などの相場を把握し、現実的な予算を算出」
  • 世間の相場・地元の相場:17.1%
    「350万~400万円が相場と思ったので、それを基準にした」「ゼクシィの見積り計算のページで試算して予算を考えた」「世間の相場と貯蓄額を考え、豪華でなくてもいいから費用を抑えようと計画」
  • 希望会場で挙式した卒花の費用明細:15.5%
    「卒花の最終の見積りを基に、自分たちのゲスト数に合わせた仮の見積りを作った」「卒花の明細を見て、式場の見積りに載っていない項目や遠方ゲストの交通費を加えた金額を目安にした」
  • 先に結婚した友人や身内の体験談:7.7%
    「同じくらいの人数で結婚式を行った友人に聞くと250万~300万円の間が多かったので、280万円を目安にした」「同じエリアで同じホテル婚をした知り合いの金額を参考にした」

親からの援助額はどのくらい?

実際は個々で異なるので、
親に結婚式の話をする時に打診を

  • 結婚式の親援助の平均

結婚式に対する援助があった人は72.4%、その平均額は両家合わせて168万6000円ですが、実際の金額は人によって異なります。ちなみに新生活など他の援助も含めた平均は183万5000円。

援助があった人の8割以上が、親からの申し出によって援助を受けていましたが、中には「両家に差がつかないよう、顔合わせ食事会で親同士が相談して同額にした」というケースも。

貯蓄が少なく、援助の有無で式を行うかどうかや予算が変わる人は、会場を決める頃、式費用の話を親にして打診してみましょう。
その際は謙虚な気持ちで臨み、頑張ってお金を貯めることをアピール。「援助してもらって当然」という態度はNGです。頼みづらかったら、「貯蓄で足りなかった時は貸して」と相談を。

卒花はどんなタイミングで援助を受けた?

援助を受けたタイミングは「結婚が決まった直後」「帰省した時」「入籍した直後」「会場への支払いに合わせて」などさまざま。時期も以下のように異なります(★)。

【親援助を受けた時期】
●半年以上前:14.3%
●半年~1カ月前:21.4%
●1カ月前~挙式前日:42.9%
●挙式当日~後日:21.4%

また「お祝い」として現金でもらった人もいれば、親が直接式場への支払いをするケースもあり、受け取り方もさまざま。挙式前の支払いが厳しい人は、援助に関する話をした時、援助を受けられる時期についても相談しましょう。

ご祝儀総額はどう試算すればいい?

招待したい人数×3万円が
ざっくりとした総額の目安

  • ゲスト人数別 ご祝儀総額の平均

ご祝儀の総額はゲスト数に準じて上がります。一人一人のご祝儀額は新郎新婦との関係などによって異なりますが、「1人3万円×ゲスト数」で計算すれば、ざっくりした目安が分かります。よりリアルな金額を知りたい場合はゲスト別の相場に人数をかけて計算を。

【ゲスト別のご祝儀相場】

友人……3万円、夫婦で招待の場合は2人で5万円。学生など収入がない場合は2万円のことも
職場関係……同僚、先輩、後輩は3万円、上司は5万円が多いけれど、3万円のことも。気になったら、先に結婚した職場の人に聞いてみて
親族……一家族5万~10万円。単身の兄弟姉妹は5万円、いとこは3万円。一家族10万~20万円という人もいるので、自分の親に親族間の相場を聞くといいでしょう。

多くの卒花が声を揃えて言うのは「少なかった時、自己負担額が増えるので、ご祝儀は少なめに計算した方がいい」。
また入籍(婚姻届を提出)した時、お祝いをもらったのにお返しをしていない人は、ご祝儀を辞退するつもりでいた方がよいでしょう。

ふたりの負担額を計算してみよう

ここまで試算できたら「結婚式費用総額―(親援助額+ご祝儀総額)」の方程式に当てはめて、「最低限必要な自己負担額」を出し、「これから結婚式までにいくら貯められるか」計算して、ふたりで用意できる金額を算出。会場などへの支払い時期も踏まえた収支計画を立てて、無理がないかどうか検討しましょう。

[実例]卒花の結婚式費用総額と
自己負担額を教えて!

<親援助あり>
ゲスト76人で式費用総額460万円
自己負担30万円

【miiさんの場合】
会場検討時はゲスト80人で総額300万円、自己負担100万円くらいでできたらと考えていた。ところが、削れないものが多く、おもてなしにしっかりお金をかけると総額がアップ。一方、挙式3カ月前に両家それぞれ100万円ずつ援助があって、多少上がってもいいかな?と思うようになった。
自分たちにかかる費用を抑えたり、DIYでコスト削減を図ったが、最終的な総額はゲストのお車代20万円を含め、460万円に。親族が多く、ご祝儀も当初の計算より多く頂けたため、自己負担は30万円で済んだ。
 
【Wedding Data】
●会場:高層階のゲストハウス
●ゲスト数:76人(親族20人、友人54人、職場関係2人)
●ご祝儀総額:230万円 ●親援助:200万円
●式費用に使ったお金:ご祝儀全額、親援助全額、ふたりの貯蓄30万円

卒花からAdvice

花嫁
見学時の見積りが甘いと総額が跳ね上がる!

私たちは会場見学1軒目の見積りやネットで調べた地元の相場を参考にして予算を考えました。お金のかけ方を工夫して総額を下げることもできるのですが、最初の見積りが甘いと100万円近く上がってしまうことも。会場の見積りは流動的と思って。(miiさん)

<親援助なし>
ゲスト38人で式費用総額309万円
自己負担159万円

【あやかさんの場合】
結婚式の資金としての貯蓄はゼロだったが、親から援助は受けず、式を挙げると決めた日から貯めたお金で賄うことに。最初の予算はゲスト43人で300万円。ゲスト頼みにならないよう、ご祝儀は100万円と少なめに見積もり、自己負担200万円と想定した。
準備中はムービー3本の自作、WEB招待状採用など、お金がかからない方法を取って予算アップを防止。総額はお礼・お車代(9万円)も加わって309万円になったが、予想より多かったご祝儀のおかげで、自己負担は159万円に。式費用は挙式1週間後、ご祝儀も使い、会場に持参して支払い。

【Wedding Data】
●会場:海が見えるゲストハウス
●ゲスト数:38人(親族6人、友人32人)
●ご祝儀総額:150万円 ●親援助:0円
●式費用に使ったお金:ご祝儀全額、ふたりの貯蓄159万円
 

卒花からAdvice

花嫁
「予算内」を叶えてくれる会場を選ぶことも大切

 私たちは自分たちの生活に支障のない範囲でできる貯蓄から予算を決めました。その予算内で希望を叶えてくれる式場を選んだこともポイント。自分たちの身の丈に合った結婚式の実現に協力してくれる会場を探すことも大事だと思います。(あやかさん)

<親援助なし>
ゲスト44人で式費用総額260万円
自己負担80万円

【ベルさんの場合】
最初は予算を300万円以内、自己負担60万円に設定。見学先では必要な物を全部含め、人数を多めにしたMAXの見積りを頼み、少しでも自己負担が少なくて済むようにお得な特典が多い会場を選んだ。この段階で式費用の支払い時期も相談。一括前払いは無理だったので、3割は式当日にご祝儀で払うことで了解を得た。
それから1年間かけて必要な物、DIYや外部手配で費用を抑えられるものを精査し、予算が膨らまないように工夫。総額は約20万円のお礼・お車代含めても260万円と予算よりも減り、自己負担は80万円となった。
 
【Wedding Data】
●会場:重厚感がある教会で挙式、式場で披露宴
●ゲスト数:44人(親族18人、友人24人、その他2人)
●ご祝儀総額:180万円 ●親援助:0円
●式費用に使ったお金:ご祝儀全額、ふたりの貯蓄80万円

卒花からAdvice

花嫁
多方面から集めたリアルな情報が役立った

結婚式の仕事に携わる複数の友人に聞いたり、同じ会場で挙式した人の見積りを見てリアルな相場や今のはやりを把握。義兄に親族から頂いたご祝儀の額を聞いてリアルなご祝儀総額を想定しました。お金に関してはリアルな情報が一番役立ちます。(ベルさん)

<親援助なし>
ゲスト60人で式費用総額300万円
自己負担50万円

【こむぎさんの場合】
会場検討時は60人で総額300万円以内、自己負担100万円でできたらと考えていた。親援助を受けないことにしたのは結婚式を両親への感謝を伝える場にしたかったから。
こだわりがいっぱいあって、たくさんのものをDIY。衣裳とゲストの料理にはお金を惜しまず、本当にいいと思ったもの、気に入ったものを選んだ。
最終的にお礼・お車代の5万円も含めて総額は当初の予算通りの300万円。想定より親族からのご祝儀が多くて自己負担は50万円で済んだ。式費用は式後払い。
 
【Wedding Data】
●会場: ステンドグラスが素敵なチャペルがある式場
●ゲスト数:60人(親族21人、友人34人、職場関係5人)
●ご祝儀総額:250万円 ●親援助:0円
●式費用に使ったお金:ご祝儀全額、ふたりの貯蓄50万円

卒花からAdvice

花嫁
自分のこだわりも大事にして

私たちは招待状などペーパーアイテムを全てDIYして節約しましたが、ケーキをオリジナルにしたり、ドレス・アクセサリー・ブーケのバランスを追求して自分史上一番!になるようしたり…。こだわりのアイテムや演出、スタイルがある結婚式にすると、良い思い出になります。(こむぎさん)

ふたりにピッタリの結婚式場を探そう

自己負担額の算出に役立つ記事リンク集

From編集部

多額の資金は不要。
でも資金計画はしっかり立てて

親援助があれば多額の自己資金は不要。援助がなくてもご祝儀でかなり賄えます。だからといって、いろいろなことにお金をかけ過ぎると、式費用がどんどんアップ。貯蓄が少ない人は資金計画をしっかり立てて、予算内でできるように工夫することも大切です。援助を受けられたら、親への感謝も忘れずに。

構成・文/渡邊博美 イラスト/ふち D/ロンディーネ
※記事内の無印のデータは「ゼクシィ結婚トレンド調査2024(全国推計値)」、★印のデータおよびコメントは2025年8 月に「ゼクシィ花嫁会」のメンバー162 人が回答したアンケートによるものです
※掲載されている情報は2025年10月時点のものです

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