“指輪じゃない派”が語る「婚約・結婚記念に私たちが選んだもの」
プロポーズを受けて結婚が決まったら、婚約指輪や結婚指輪を用意するのがスタンダード。けれど、最近は指輪に縛られず婚約指輪や結婚指輪は“いらない派”、つまり指輪じゃない記念品を選択するカップルも珍しくありません。指輪以外のアイテムはどんなもの?相場や費用は?の疑問にお答えします。
結婚・婚約記念品に“指輪以外”を選んだ人の割合って?
「ゼクシィ結婚トレンド調査2023(全国推計値)」によると、婚約記念品をもらった人は72.5%で、もらった人の中で記念品が婚約指輪だった割合は86.6%。一方、結婚指輪を用意したのは98.4%。婚約記念品は指輪以外を選ぶカップルが1割程度いるのに対し、結婚記念には指輪を選ぶ人が多いということがわかります。
なお、指輪以外の婚約記念品では、「ネックレス」が8.3%と一番人気が高く、「時計」が2.2%、「ピアス・イヤリング」が0.9%。身に着けられるものが支持を集めています。
ここでは、婚約や結婚の記念品をあえて指輪以外の品物にした理由や、代わりに選んだ記念品、費用、選んでみてどうだったかなどを、”指輪じゃない派”の卒花さんたちに聞いてみました。
指輪以外の婚約・結婚記念品、何を選んだ?どうだった?
結婚3年未満の“指輪なし派”は「使えるシーンの広さ」に満足
結婚3年未満の “指輪なし派”では、腕時計や一粒ダイヤのネックレスなど「普段身に着けられるもの」を選んでいる人が多くみられました。理由としては、「毎日着けることができる」「指輪に比べて使える範囲が広い」など、結婚してからも有効活用できるところに魅力を感じているようです。職業柄、仕事では指輪を着けられないという人も時計やアクセサリーなら気にせず着けることができそうですね。
【婚約指輪の代わりに腕時計】
毎日身に着けることができるものがいいなと思い、婚約の記念として海外高級ブランドの腕時計を夫婦で贈り合いました。友人の婚約指輪を見ると「いいな」と思うこともありますが、腕時計は仕事にも身に着けていけるし、毎日使えるので買って良かったです。(わかばさん/結婚2年/27歳)
【婚約指輪の代わりにネックレス】費用:約9万円
「子どもが産まれると婚約指輪を着ける機会がめっきり減る」と友人から聞き、ブライダルジュエリーブランドの一粒ダイヤのネックレスにしました。外出の際にはだいたい身に着けていて、活躍範囲が広いのがいいなと感じています。(清水聡美さん/結婚1年/28歳)
【婚約指輪の代わりにネックレスとイヤリング】費用:約50万円
婚約指輪と結婚指輪、それぞれ意味合いは違うと思うのですが、指輪は2つもいらないと思いました。そこで、冠婚葬祭にも使えるようにと、日本の老舗ジュエリーブランドのパールネックレスとイヤリングを婚約指輪の代わりに頂きました。きちんとした席にも身に着けられ、正しい選択だと思っています。(かおたさん/結婚1年/32歳)
【婚約指輪の代わりにネックレス】費用:約16万円
結婚指輪とペアで身に着けられるネックレスが欲しかったので、婚約指輪の代わりに買ってもらいました。人気の海外高級ブランドのもので、普段も身に着けられるので、とても満足しています。(ゆぅちゃんさん/結婚1年/34歳)
結婚3~10年の“指輪なし派”は「日常使いできるか」を重視
結婚3~10年の中堅“指輪なし派”は、シンプルで年月を重ねても活躍できるものを婚約や結婚記念品に選んでいるよう。海外ブランドの上品なネックレスなどは、日常使いもできフォーマルにも対応できるため、候補に挙げている花嫁も多いかもしれません。また、指輪のように名前の刻印やストーンを付けるなど、オリジナルのアレンジを楽しめたという声も。
【婚約指輪の代わりにネックレス】費用:約10万円
指輪を重ね着けするのがあまり好きではなかったので、婚約指輪の代わりにシンプルなネックレスを頂きました。仕事柄、目立つアクセサリーは着けられないのですが、ネックレスなら服の下に隠して着けることもできるのが良かったです。(M.Gさん/結婚7年/31歳)
【婚約指輪・結婚指輪の代わりにネックレス】費用:約5万
指輪が好きではないので、婚約指輪も結婚指輪もなし。その代わりに、婚約記念品として海外ブランドの上品なネックレス(約3万円)、結婚記念としてカジュアルブランドのネックレス(約2万円)を頂きました。結婚指輪代わりのネックレスは名前や誕生石などを入れてあり、とても思い入れがあります。(あーちゃんさん/結婚5年/27歳)
【婚約指輪の代わりにネックレス】費用:約5万
婚約指輪は着ける機会が少ないだろうと思い、海外有名ブランドのネックレスにしました。一粒ダイヤが輝くシンプルなデザインなので、フォーマルな席にも着けていくことができ、とても重宝しています。年齢も選ばないので、今後もずっと活用できそう。(あかにゃんこさん/結婚9年/36歳)
【結婚指輪の代わりにブレスレット】費用:各1万5000円
彼が仕事柄、指輪を着けられません。でも、お揃いのものを身に着けたいので、結婚指輪の代わりにブレスレットを贈り合いました。私は毎日、彼はお休みの日に身に着けています。見た目も格好よく、ふたりとも満足しています。(きつねさん/結婚6年/48歳)
結婚歴11~20年の“指輪なし派”は「こだわりが形に残せて」満足
結婚歴11~20年のベテラン“指輪なし派”に選ばれているのも、腕時計やアクセサリーなど普段使いできるもの。選んだ背景にはこだわりが感じられ、夫婦で納得しながら記念品を選んだ姿が目に浮かびます。結婚から10年以上たっても変わらず使えているのは、こまめなケアやメンテナンスをし大切にしてきたからだと言えそうですね。
【婚約指輪・結婚指輪の代わりにピアス】費用:約4万円
若くして結婚し、収入が少なかったので、婚約指輪も結婚指輪もなし。結婚当時、「いつか結婚指輪を買おうね」と彼が贈ってくれたのが、好きだったファッションブランドのピアス。その後、収入も増えましたが、家族も増えたので、指輪はまだ購入できていません。でも、ピアスを見るたびに当時がよみがえり、幸せな気持ちになれます。(ともちゃんさん/結婚16年/35歳)
【結婚指輪の代わりに妻はネックレス&ブレスレット、夫はカフスとネクタイ】費用:約4万
結婚指輪の代わりに私はパールのネックレスとブレスレット(約2万円)、夫はカフスとネクタイ(約2万円)にしました。私は指輪で手荒れをするという理由で、夫は指輪をする習慣がなかったからです。これらの品は今も愛用していますし、パールを生かしてリメイクもできそうなので、楽しみです。(RHさん/結婚19年/47歳)
【婚約指輪の代わりに腕時計】費用:約30万円
指が太くて短いので、指輪はあまり似合わないんです。ですから、婚約指輪の代わりに海外ブランドの腕時計を頂きました。オーソドックスなデザインにしたので、子どものイベントなどフォーマルな場所に着けていくことができ、とても重宝しています。(TMさん/結婚20年/45歳)
【婚約指輪の代わりに腕時計】費用:各30万円
指輪はあまり身に着けない方だったので、婚約の記念として海外高級ブランドの時計を贈り合いました。また、結婚指輪は憧れの海外ブランドのものにしたのですが、併せてネックレスも購入。ペアにしたことでネックレスも合わせてコーディネートできるのが良かったです。(なおさん/結婚17年/48歳)
結婚歴21年以上の“指輪なし派”は「幅広く活用できるパールに」満足
結婚歴21年以上の大ベテラン“指輪なし派”では、慶事から弔事まで幅広く使えるパールを記念品で選んだという人が多くみられました。年齢を問わず着けられること、また冠婚葬祭などいざというときに助かったなど、一つ持っておくと重宝できる点に満足しているようです。
【婚約指輪の代わりにネックレス】
婚約指輪よりはパールのネックレスが欲しくて、夫にお願いしました。ただ、高価だったため、一粒パールのネックレスに。「結婚記念日ごとに一粒ずつ増やしていこうね」と約束しました。パールのネックレスは年齢に関係なく着けることができるので、本当に良かったと思っています。(NRさん/結婚25年/51歳)
【婚約指輪の代わりにネックレスとイヤリング】費用:約50万円
指輪はあまり身に着けないと思ったので、婚約指輪の代わりにパールのネックレスとイヤリングのセットを頂きました。パールは誕生石でもあったので、奮発して高品質のものをおねだり。結婚式などに身に着けていきますが、着けるだけで気持ちが高揚するのがいいですね。(ライモンダさん/結婚34年/62歳)
【婚約指輪の代わりに腕時計とネックレス】費用:2つで約45万円
婚約指輪にあまり関心がなく、普段は身に着けられないと思ったので、婚約指輪の代わりとして国産高級腕時計と老舗ジュエリーブランドのパールネックレスを頂きました。腕時計は必要なものでしたし、パールネックレスは婚約の記念にふさわしいものだと思いました。どちらも使用頻度は高く、良い選択だったと思っています。(K.Kさん/結婚48年/71歳)
【婚約指輪の代わりに写真立て】
「指輪にはあまりこだわりがない」と夫に伝えたところ、婚約指輪の代わりに写真立てが贈られました。写真立ての中には、婚約の時に私の実家の前で撮影したふたりの写真が飾られていました。写真立ては今も部屋に飾ってあり、毎日眺めて楽しんでいます。(mpigさん/結婚50年/75歳)
指輪以外を選択しても、記念に残る品であれば満足!
結婚指輪は“いらない”をあえて選択し、腕時計やネックレス、イヤリングなどを記念品にした人たちは、どの世代でも自分たちの選択に満足しているとの声が多数。必ずしも指輪である必要はなく、ふたりが納得して買った記念品であることが大切だといえそうです。
指輪なしを選んだけど、こんなときはどうする?
婚約指輪や結婚指輪を選ばなかった場合、プロポーズや結婚式での指輪の交換はどうしているのか気になりますよね。
■Q.プロポーズで婚約指輪なしのときはどうする?
婚約指輪なしでプロポーズする場合は、手ぶらではなく何かプレゼントを用意しておくと喜ばれるでしょう。花束や手紙は定番ではあるものの、やはり特別感をぐっと演出してくれます。また、形にこだわらなくても、レストランでの食事やホテルや旅館の宿泊など、非日常的な時間を一緒に過ごすのもふたりの記念になりますよ。
■Q.結婚式での指輪の交換はどうする?
結婚指輪の交換は、挙式中の印象的なシーンでもありますが、実はやらなければいけないという決まりはなく、指輪交換のセレモニーをなしにすることもできます。演出として何か取り入れるのであれば、時計やアクセサリーなど記念品の交換にするのもステキです。
指輪は買わないけれど交換のセレモニーだけはしておきたいという人も、結婚式場によってはレンタルできる場合があるのでプランナーに相談してみましょう。
▼婚約指輪、いる?いらない?お悩み中の方はこちらも併せてCHECK!
2つの記事をピックアップ!ぜひ参考にしてみて。
【1】もともと“いらない派”だった先輩花嫁に、もらった理由と贈られるまでのエピソードを聞きました!
【2】婚約の証しとして、男性から女性へと贈られる婚約指輪。婚約指輪を贈らない場合のプロポーズについて解説しています。
From 編集部
“指輪じゃない派”でも記念品は用意しておこう!
婚約や結婚の記念品としては指輪がスタンダードですが、指輪以外でもふたりが納得できるアイテムであれば問題なし。何かしら記念品があることで、ふたりの絆も深まりやすく、結婚当時の気持ちを思い出すきっかけにもなってくれることでしょう。「買わずに後悔」とならないよう、ふたりできちんと話し合って決められるといいですね。
構成・文/粂 美奈子・古閑真梨子 イラスト/山本あゆみ D/ロンディーネ
※掲載されている情報は2020年9月時点のものです
※記事中のデータならびにコメントは、「ゼクシィ結婚トレンド調査2023(全国推計値)」、2018年11月に「ゼクシィ花嫁会」のメンバー75人と既婚女性260人が回答したマクロミル調査によるものです
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