銀行口座・資格etc.「結婚後、名義変更しないとどうなる?」卒花のうっかり体験
結婚前後はやることが多くて、こまごまとした手続きまで気が回りませんよね。マイナンバーカードや運転免許証といった身分証明書の氏名・住所変更は済ませても、ほかの手続きをつい先延ばしにしている人はいませんか?そこで今回は、うっかり忘れたり後回しにしがちな「変更手続き」にはどのようなものがあるのか、手続きしないとどうなるのか、卒花さんたちの失敗談を交えながら解説します。
婚姻届を提出!一緒に行いたい名義変更手続きとは?
婚姻届が受理されて、ふたりのどちらかの姓が変更になったら、それに伴いさまざまな名義変更が必要になります。代表的なものはマイナンバーカードや運転免許証など。これらは「本人確認書類」になるので、多くの人が速やかに変更していますが、それ以外にも早めに変更手続きをしておきたいものはいろいろあるようです。まずはどんな手続きがあるのか、一覧をチェックしてみましょう。
やっておきたい名義変更手続き一覧
<マストで行う手続き>
□マイナンバーカード
□運転免許証
□パスポート
<忘れがち・後回しにしがちな手続き>
□銀行・証券口座
□クレジットカード
□生命保険
□国家資格免許証
□マイカー
□携帯電話
□プロバイダー
□NHK
□有料衛星放送
□通販
□サブスクリプション
□ポイントカード
結婚後、名義変更しないとどうなる?
上で紹介した<マストで行う手続き>は、多くの人が最初に名義変更手続きを行っていますが、問題は<忘れがち・後回しにしがちな手続き>。そのままにしておくと面倒な事態が起こることもあります。それでは実際に、名義変更手続きを後回しにして後悔した、卒花さんたちの体験談を見ていきましょう。
銀行口座やクレジットカードなど金融関係の変更手続き
放置していて、給料日にピンチ到来!
銀行口座やクレジットカード、各種保険、証券など、お金にまつわる名義変更手続きは生活に直結することがあるのでご注意!
ちなみに卒花の皆さんからも、「後回しにしていたら、先に会社へ提出した身上異動書と銀行口座の名前が不一致となってしまい、給料が振り込まれなくて慌てました」(hitomiさん)という切羽詰まったエピソードが報告されました。
ほかにもこんな声が
\転職の際にゴタゴタ/
転職先の職場で給与の振込先を申請したところ、銀行口座の名義が旧姓のままだったので急きょ変更が必要に。入社に少し時間がかかってしまいました。(Kameriさん)
\引き落としができず督促が/
クレジットカードと銀行口座の氏名が異なっていて、引き落としができず督促状がきてしまった案件が。公共料金は普通に引き落とされていたので気付きませんでした。(ななさん)
\保険失効の危機?/
銀行口座だけ名義変更を行って生命保険を後回しにしていたら、氏名の不一致で保険料の振替ができず。翌月に2カ月分まとめて支払って事なきを得ました。(あおいさん)
<ここに注意!銀行口座>
速やかに変更したいのは給与振り込みに使っている銀行口座。理由は「本人情報と口座名に不一致があると振り込みがストップするから」。職場で氏名・住所変更の手続きを行った際に、職場経由で給与振込先の金融機関にも情報が伝えられますが、肝心の本人が口座の名義変更手続きを忘れていると、そこで不一致が起こるわけです。
<ここに注意!クレジットカード>
クレジットカードについては、自筆のサインを求められた際、名義は旧姓のままなのにうっかり新姓でサインしてしまうとカード決済ができないことが。特に新婚旅行先(海外)ではショッピングの際にパスポートの提示を求められることがあり、クレジットカードと名義が異なっていると不正利用を疑われるケースもあるので注意が必要です。
<ここに注意!生命保険料>
保険料を口座振替にしている場合、上の実例のように名義不一致で引き落としがされない場合があります。滞った段階で通知がくるものの、うっかり見落としてしまうとせっかく今まで保険料を支払ってきたのに、失効してしまう恐れがあるので気を付けて。
国家資格や公的資格に関する変更手続き
手続きが遅れ「遅延証明」を提出するはめに
国家資格や公的資格を持っている人も要注意。「免許証(免許状)」を取得して業務に就いている人は、変更手続きが一定期間以上遅れてしまうと、経緯の説明を求められることがあるようです。中にはこんなエピソードも。
「職場の先輩の話です。医療従事者ですが、期限より遅れて改姓の申請をしたところ、協会から遅れた理由を書かされたそうです。資格職の方は気を付けて!」(はなまるさん)
ほかにもこんな声が
\職場から催促が/
看護師免許を変更するのを先延ばしにしていたところ、病院側から早く申請に行くよう催促されてしまいました。(るんるんさん)
\毎回説明するのが面倒/
婚姻届の提出がコロナ下と重なってしまい、管理栄養士免許の氏名変更を面倒で放置。転職活動中、提示を求められた際に「旧姓です」と毎回説明するのが大変でした。(みさきさん)
\そういえば私もまだです/
栄養士免許の名前変更の手続きは保健所を通して行うのですが、面倒で後回しにしています。早くやらなくては!(ねこさん)
<ここに注意!国家資格・公的資格免許>
医師や看護師、薬剤師といった医療従事者や、教員、弁護士、栄養士など、資格を持っていないとその業務に就けない国家資格や公的資格の「免許」を持つ人は、氏名・住所・本籍などの変更が発生した際には届け出が必要になります。結婚を機に職場を退職してしまった人も、再就職の際には資格免許証(免許状)が必要になるので、早めに変更手続きをしておきましょう。なお、資格によっては旧姓併記が認められているものもあります。
携帯電話やマイカーなど日常生活に関わる変更手続き
名義が異なっているとスマホの修理もままならず……
携帯電話やマイカー、公共放送の受信料など、日常生活に関わるものにも氏名・住所の変更手続きが必要です。例えば下の例のように、何カ月も放置していた結果、イザというときに困ってしまった人も。
「ある日スマホの調子が悪くなってショップへ持っていったら、名義が異なっているのですぐに対応できませんとのこと。使用料金は毎月変わらずに引き落とされていたので油断していました」(フラワーさん)。
ほかにもこんな声が
\新姓・旧姓?どちらで予約したっけ?/
病院の診察券は優先順位があまり高くなかったので後回しに。そんな中、診察日を迎えましたが、予約から時間がたっていたこともあり、新姓・旧姓どちらの名前で予約しているのか分からなくなりました。(林 加奈さん)
\公安委員会からお手紙が/
車庫証明のための住所変更手続きをうっかり忘れたまま。そのうち、公安委員会から問い合わせの手紙がきて焦りました。(のぅちゃんさん)
<ここに注意!氏名変更など窓口での手続きが必要なものも>
住所変更だけなら、多くの場合WEB上で簡単に手続きができることが多いのですが、姓が変わる際の氏名変更には本人確認のために来店が求められるケースもあります。いずれにせよ、何か不都合なことが起こった際に名義変更がされていないと対応に時間がかかることがあるので、早めに手続きを済ませておきましょう。
そのほか通販など配送を伴うものなどにも要注意
ああ、ファンクラブのグッズが親の手元に!
うっかり変更手続きを忘れがちな項目はほかにもいろいろ。例えば通販やサブスク、ファンクラブの会員報というような自宅に届けられるものについては、氏名だけでなく住所変更も必要です。
「アーティストグループのファンクラブの住所・氏名変更をしていないことを忘れたまま利用したら、実家に会報やグッズが届いてしまった」(hitomiさん)という例もあるので気を付けましょう。
ほかにもこんな声が
\二重払いの悲劇/
彼も私も有料のサブスクリプションサービスに登録していましたが、まとめるのが面倒で、1年間も二重で支払っていました。もったいないことをしたと反省。(林 加奈さん)
\不正使用の疑惑をかけられた/
ポイントカードの名義変更は盲点でした。ある日、名前が違っていると指摘され、ポイントカードの使い回しを疑われてしまいました。(るんるんさん)
<ダイレクトメールやポイントカードなど、ほかに変更忘れはない?>
通販などは商品の配達だけでなく、定期的にダイレクトメールが届くことが多いもの。「転送不要(転送されず差出人に返送されること)」となっている場合は、住所・氏名変更の手続き前に旧住所に届いてしまうと、そこで縁が切れてしまうことにもなりかねません。
ほかにもクレジット機能付きのポイントカードなど、きちんと手続きをしておかないと、いざ使用したいときに困るものもあるので気を付けてくださいね。
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From 編集部
心当たりのある人は、今からすぐに対応を
結婚直後はさまざまな手続き・届け出があって大変なこともあり、緊急性の低いものはつい後回しにしがち。今一度、手続きが遅れているものやうっかり忘れているものがないかどうかリストアップして、この機会にぜひ氏名や住所変更などの手続きを済ませておくことをオススメします。
構成・文/南 慈子 イラスト/カラシソエル
※記事内のデータおよびコメントは2023年5月に「ゼクシィ花嫁会」のメンバー76人が回答したアンケートによるものです
※掲載されている情報は2023年7月時点のものです
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