ずっと長く、日常的に身に着ける結婚指輪は、デザインはもちろん着け心地にまでこだわって選びたいもの。ここでは、購入する前に知っておきたい結婚指輪のデザインや加工、素材などの基礎知識をご紹介。また、選び方のポイントもお伝えします!
さまざまな要素の組み合わせで
自分に最も似合う指輪を探そう
結婚指輪のデザインは実にバリエーションに富んでいます。何も知識がないと、ポイントが絞り切れず、何が何だか分からないということにもなりかねません。
装飾や素材、ライン、表面の仕上げ方などの種類を知り、自分はどんなものがいいかなと考えることでこだわりポイントがわかり、より選びやすくなるはずです。
装飾のないシンプルなアームです。リングの幅や素材、表面加工などにより、同じシンプルでも異なる雰囲気になります。
ダイヤモンドを1粒~数粒あしらった指輪は華やかな雰囲気になり、女性に人気があります。ダイヤモンドをアーム上に整然と並べたエタニティリングも人気です。
指輪のエッジなどに小さい粒を連続して打刻する装飾技術をミル打ちといいます。クラシカルな雰囲気があり、女性はもちろん、こだわり派の男性にもお勧めしたい装飾です。
指輪の表面に模様を刻みます。和彫りやハワイアン彫り、透かし彫りなどがあり、個性的な指輪を望む人に人気があります。ワンポイントの飾り彫りなら、シンプル派にもお勧めです。
2つの指輪を合わせると意味のあるモチーフが浮かび上がってくるなど、個性的な仕掛けが施された指輪もあります。フルオーダーで作るケースも少なくありません。
結婚指輪の定番素材。白く輝く色が結婚にふさわしいとされてきました。硬度が高く、変色・変質も起こりにくいといわれています。
金は混ぜる金属により色みが変化します。銀や銅を混ぜて作るイエローゴールドは明るく指なじみのよい色が特徴です。
銅を混ぜて明るく柔らかな色にしたピンクゴールドは、かわいらしい雰囲気になり特に女性に人気があります。
プラチナとゴールドなど2種類の金属を組み合わせたもの。両方の色合いが楽しめ、個性を感じさせる趣になります。プラチナとゴールド、どちらがいいか迷っているという人にも。
どんな指の人にも似合うライン。指輪に慣れていない人も抵抗なく着けられ、重ね着けもしやすいといえます。
Sの字を横にしたようなウエーブを描くラインが特徴。女性的で柔らかなイメージがありますが、カーブが緩やかなタイプは男性にも人気があります。
視覚効果で指長く見せる効果があると言われています。Vの角度が深いほど、シャープな印象になります。
鏡面仕上げとも呼ばれます。指輪の表面を磨き、鏡のように光らせる仕上げ方で、結婚指輪では定番の加工です。
表面に細かな線などを付け、光沢を抑えて柔らかく輝くようにする加工です。ヘアライン加工やつや消しとも呼ばれます。
指輪の表面を鎚(つち)でたたき、凸凹とした質感を与えたもの。基本的には手で仕上げ、ナチュラルな味わいが魅力です。
指輪の表面の形がフラット。指輪のエッジが立っているのでラインが際立ち、シャープな印象を与えます。
表面がぷっくりと丸くなっています。昔からの定番で、柔らかな印象があり、男女共に愛される形状といえます。
着け心地にこだわるなら、内甲丸という加工に注目してみましょう。指輪の内側の角を丸くして、肌当たりを柔らかくしています。甲丸はもちろん平打ちでも、内側は内甲丸加工を施すことができます。
ネットなどで絞り込み。
気になる指輪はぜひショップで試着して
選ぶ際には、ネットやSNS、雑誌などでさまざまな結婚指輪をチェックし、ピンとくるものを探してみましょう。好みの指輪がピックアップできたら、ぜひショップへ出掛けて実物を見て、試着をしてください。ジュエリーショップへ行く際には事前に予約をし、好みの指輪の傾向や自分の指のサイズなどを伝えておくと、ショップ側も準備をして迎えてくれるので、下見がスムーズです。
また、費用も気になるところ。事前にふたりで予算を話し合っておきましょう。ちなみに、「ゼクシィ結婚トレンド調査2023(全国推計値)」によると、相場は女性が15万1000円、男性が12万9000円です。費用の負担方法は、お互いの指輪を買ってプレゼントし合ったり、どちらかが負担したり、カップルによりさまざまです。
シンプルなものが好きなので素材は定番のプラチナに。婚約指輪と重ね着けするために、ぴったりと重なるストレートラインにしました。ストレートの方が彼の指に似合ったのも決め手に。(32歳・東京都・会社員)
ストレートは私の指には合わず、指が太く見えてしまったのでS字にしました。カーブが緩やかなので、彼がはめても違和感がありません。指にスッとなじむ感覚があり、フィット感があったのも気に入りました。(29歳・奈良県・専業主婦)
ゴールドのアクセサリーが好きで、手持ちのものとコーディネートできるように結婚指輪もゴールドにしました。周りはプラチナが多く、かぶらないのもお気に入りポイント。ラインは彼の希望でストレートにしました。(33歳・大阪府・会社員)
指が太いので、少しでもすっきりと美しく見えるようにとV字ラインを選びました。素材はプラチナに。愛らしいピンクゴールドにも惹かれましたが、プラチナなら長年身に着けても飽きがこないと思いました。(25歳・大分県・専業主婦)
毎日身に着けるものなので、変色や変質がしにくいプラチナを。ラインはシンプルなストレート。どんな服装にも合うし、シーンを選ばずに身に着けられるところがお気に入りです。(28歳・東京都・自営)
自分の指を最も美しく見せてくれる
指輪を探そう
手の大きさや厚み、指の太さや長さによって、似合う結婚指輪の形は違います。例えば、指が細く、小さな手の人には細身の指輪が、指が長くて大きな手の人には幅広でボリュームのある指輪が似合うとされています。また、指の短さや太さが気になるのであればS字やV字ラインが目の錯覚で指をほっそりと長く見せてくれます。指輪は画像などで見るのと、実際に身に着けてみるのとでは、雰囲気が異なります。ぜひショップに出掛けて試着をして、自分の手に似合う指輪を見つけてください。
日付と数字が一般的。
オリジナリティー溢れる刻印も
結婚指輪にはリングの内側に刻印を入れるのが一般的です。定番の刻印は結婚式や婚姻届を提出した日やふたりのイニシャルなど。このほかにも、さまざまなバリエーションがあり、オリジナリティー溢れる刻印を入れるカップルも少なくありません。刻印で入れられるのは、アルファベットや数字が一般的ですが、レーザー刻印に対応しているショップなどではマークやイラスト、漢字などを入れられることも。結婚指輪を選ぶ際には、刻印にもこだわってみてはいかがでしょうか。
シンプルなプラチナの結婚指輪が
根強い人気
結婚指輪は日常的に、年を取ってもずっと長く身に着けるものだけに、先輩花嫁もいろいろ悩みながら選んでいるよう。選ぶ際に重要視するのはやはりデザイン。人気があるのはシンプルなプラチナの指輪です。また、婚約指輪との重ね着けを意識して選ぶ人も少なくありません。結婚指輪はバリエーション豊かなので、迷い始めるとなかなか決められないということも。譲れないポイントを自分の中で決めておくと、迷ったときに判断しやすくなるようです。