Wedding Manual for Parents
今どきの結婚式スタイル|親向けマニュアル
世の中の情勢が様変わりするにつれ、結婚式のスタイルもそれぞれのニーズに合わせて多様化しています。顔合わせからウエディングスタイル、結婚式準備の進め方まで、最新のトレンドを交えながらじっくりご紹介します。
#01|両家の顔合わせは、
ふたりが仕切る「食事会」が主流
地域差がありますが、8~9割が
顔合わせ食事会を選択しています
結婚が決まったら、##s##まずすべきことは両家での顔合わせ##e##。親御さんの意向や地域の慣習によっては結納も選択肢の一つですが、ほとんどの場合が食事会スタイルを選んでいることもあり、ここでは「顔合わせ食事会」を取り上げてご紹介します。
「顔合わせ食事会」とは?
顔合わせ食事会とは、##s##両家の親や家族が一堂に会し、ごあいさつを兼ねて会食を楽しむ場##e##。結納と異なり決まった手順があるわけではありませんが、ただ食事をするだけではなく、両家の親睦を深めるために、婚約記念品の交換など儀式感のあるプログラムを準備するケースが目立ちます。
顔合わせ食事会はどんな場所で行う?
顔合わせ食事会の会場として多く選ばれているのは##s##格式のある料亭やレストラン##e##。##s##周囲を気にせずに済むよう、個室を備えていることも条件##e##です。その他、式を挙げる予定の会場も候補の一つ。会食後に親を伴って会場見学を計画するケースもあるようです。
結納は略式が主流で、
会場にお任せする人も多い
ちなみに結納については地域差がありますが、実施率は1割程度。内容自体も簡素化傾向にあり、略式が主流となっています。結納や会食がセットになった「結納パック」が利用できる会場なら、結納品の準備や当日の進行などをサポートしてくれるので安心です。
「結納」についてこちらも参考に
#02|多様化するウエディングスタイル
親しい人たちをお招きして
心地よい時間を共有する場に
今どきのウエディングスタイルは、内容も会場の選び方も親世代とはずいぶん様変わり。結婚を誓う挙式の本質は不変ですが、披露宴は晴れ姿のお披露目だけでなく、##s##親しい人たちと心地よい時間を共有する「ゲストファースト・家族ファースト」の場##e##になっています。
ホテルや専門式場だけじゃない、さまざまな場所が会場に
結婚式の会場も、単純に「アクセスが便利」「建物がきれい」というような物理的なものから、「みんなでどんな一日を過ごしたいのか」をイメージしながら選ぶようになってきました。##s##従来のホテル・専門式場・ゲストハウス・レストランに加え、季節によっては屋外も選択肢に##e##。ガーデンやビーチ、ピクニックを楽しめる広場などに会場をセッティングするケースも見受けられます。
「キリスト教式・神前式・人前式」が3大挙式スタイル
全国的に見ると、##s##最も多く選ばれている挙式スタイルは「キリスト教式」##e##。##s##宗教色を出さず、集まったゲストに結婚を承認してもらう「人前式」も人気##e##です。また注目すべきは「神前式」。最近は家族など身内だけでの挙式を望む人も増えていて、神社で行う神前式の人気がじわじわ高まりつつあります。
「家族だけの結婚式」や「少人数婚」を選ぶ人も増えている
披露宴といえば、親族や友人、職場関係者など、お世話になった方々を万遍なくお招きするイメージがありますが、##s##最近では主賓を立てず、本当に祝ってほしい人だけを招待するケースも少なくありません##e##。
結婚式は挙げたいけれど、ゲストを大勢呼びたくないという場合は、##s##家族や親族を中心とした少人数での式もお勧め##e##。ホテルのスイートルームを貸し切って行うスタイルや、家族旅行を兼ねたリゾートウエディングなど、選択肢はいろいろあります。コンパクトなウエディングならふたりの準備も最小限で済むし、親御さんもゲストに気を使うことなく、リラックスして楽しむことができます。
「リモートウエディング」「フォトウエディング」とはどんなもの?
最近広まりつつあるのが、式を行わず、写真撮影のみを行う「フォトウエディング」や、会場と出席できないゲストを繋いで行う「リモートウエディング」。それぞれどのようなものなのかを簡単にご紹介します。
出席できないゲストと会場を繋いで行う
「リモートウエディング」
##s##結婚式の様子をライブで配信する「リモートウエディング」##e##。出席できない人も画面越しに式を見守り、感動を共有できる新しいウエディングの形です。遠方に住んでいたり高齢だったりとさまざまな事情で出席が難しい人でも、リモート環境さえ整ったら、気軽に参加してもらうことができます。
式は挙げず、新郎新婦姿を写真に残す
「フォトウエディング」
挙式や披露宴は行わないけれど、##s##結婚の記念に新郎新婦姿を写真に残すことができる「フォトウエディング」##e##。スタジオのほかに、思い出の場所や庭園といった屋外、旅行先の絶景ビュースポットなど、撮影が可能な場所ならどこでもOKです。家族が撮影を見守ったり、ペットも参加したりと、自由に楽しめるのもいいところ。
#03|会場選びも結婚式準備も
「ふたり主動」が一般的
SNSを活用し、テーマも衣裳も
ふたりらしさで選びます
今どきの結婚式は、##s##テーマからじっくり考え、つくり上げる##e##スタイルが主流。会場装飾もプログラムも、目指すテーマに沿ってふたりらしく仕上げていくのです。ちなみに最近のカップルは倹約家も多く、##s##結婚式だからといってやみくもにお金を使うことをせず、上手にメリハリをつける傾向に##e##。それを裏付けるように、DIY(手作り)もごく当たり前に取り入れているのが特徴です。
会場任せではなく、ふたりでつくり上げる結婚式の形
挙式が20~30分、披露宴は約2時間半というのが一般的な結婚式の流れ。大抵の会場にはプログラムのひな型があり、もちろんそちらに沿って進めてもいいのですが、今は会場のプランナーさんと相談しながら、ふたりの希望を最大限取り入れるスタイルが普通になっています。
会場の多様化によって、装飾の概念も変化しています。従来の会場装飾といえば高砂席とゲスト卓の装花がメインでしたが、##s##最近では高砂席をソファにしたり、ゲストが集まる受付やウエルカムスペースを自由に装飾するのがトレンド##e##。テーマ性のあるおしゃれなデコレーションはふたりのセンスの見せどころともいえるでしょう。
さらに多くのカップルが手掛けているのがDIY(手作り)です。装飾アイテムのほか、招待状や席次表といったペーパーアイテム、演出に使うムービーなど、##s##何かしら一つは自分たちで用意するのが今ど##e##き。忙しいふたりにとって手作りは決して簡単な作業ではありませんが、それ以上に一緒に準備をしたことが素敵な思い出として残るし、材料費だけで済むので経済的。親御さんも機会があればぜひ参加してみませんか。
今どきの衣裳選び
##s##「着たいものを自由に着る!」が、最近の衣裳選びの特徴##e##です。従来はウエディングドレスで挙式を行い、披露宴ではカラードレスにお色直しというスタイルが多く見受けられましたが、今はテイストの異なるウエディングドレス(白ドレス)を2着着る花嫁も少なくありません。
さらに“ピクニック”がテーマのカジュアルな屋外パーティなら、ドレスにスニーカーやサンダルを合わせても問題なし。親御さんも「結婚式のいでたちはこうあるべき」という固定観念に縛られず、ふたりが選ぶ衣裳を式当日まで楽しみに待っていてください。
SNSをフル活用する新郎新婦
多くの花嫁が結婚情報誌やウエディングサイト・アプリと並行して、情報収集にSNSをフル活用しています。##s##すでに式が終わった人のレポートや画像をチェックしたり、同じ立場の花嫁同士で情報交換したり##e##と、今やSNSは結婚準備になくてはならないものになっています。
日常的にフリマアプリを使いこなす世代でもあり、##s##衣裳や小物などのウエディングアイテムを、SNSを通じて譲ったり譲られたりというコミュニケーション##e##も決して特別なことではありません。
#04|結婚式準備は、親も一緒に楽しんで
一緒につくる結婚式を
一生の思い出に
親にとっても子にとっても、結婚式準備は大変だけど一生の思い出に残る大事な時間。可能ならば資金を援助するだけでなく、準備そのものを一緒に楽しみましょう。
##s##ドレスの試着に付き添ったり、会場見学や婚礼料理の試食会に参加する##e##親御さんもいらっしゃいます。ほかにも##s##手作りや招待状の筆耕、演出用のムービーに使用する写真選び##e##など、協力できることは結構あるもの。もちろん気持ちの押し付けはいけませんが、「何か手伝えることはない?」とさりげなく聞いてみると、案外嬉しい答えが返ってくるかもしれません。
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構成・文/南 慈子 イラスト/水谷慶大
※記事内の情報は2022年2月時点のものです
※記事内のデータは「ゼクシィ結婚トレンド調査2023(全国推計値)」によるものです