【結婚式レポートin愛知県】美浜の自然が人が、そして彼が幸せとは何かを教えてくれました

兵庫県の都会のマンモス校から、1学年1クラスの愛知県美浜町の小さな小学校に転校してきたのは、ひよりさんが3年生の時。のどかな海沿いのこの町よりも、外の世界がキラキラして見えていた当時。ひよりさんは、高校は名古屋市内へ、大学は県外に進学。美浜町へ戻ってくることはないかなと思っていた。その美浜町で生まれ育ち、ひよりさんと中学まで一緒に過ごしたのが崇仁さんだった。お互いに小学生の時から「ひより」「たかひと」と呼び合い、高校時代は本数の少ない通学電車内でよく会った。大学時代に帰省する時は「たかひと！駅まで迎えに来てくれる？」と崇仁さんに連絡していた。「いつ帰省しても、この町の人はみんな“おかえり”と迎えてくれるんです」

そんなある時、「ひより、付き合ってみる？」「いいかもね」。気付けばひよりさんの心の中にいつもいたのが崇仁さんだった。「外にばかり目を向けていた私と正反対の彼。毎日の生活の中で感じる小さな幸せがどれほど心を豊かにしてくれるかを、この町と彼が教えてくれた気がします」とひよりさん。ふたりが門出の場所に選んだのは、一緒に参加した美浜の海を見下ろす、思い出の林間学校の講堂だった。

舞台での人前式。退場時には友人らが紙吹雪で祝福

2023年5月21日「いつもふたりいっしょ」の語呂合わせの日に婚姻届を出し、指輪にも同じ言葉が刻印されている

「たかやん、ひよりと家族になってくれてありがとう！」と幼い頃から崇仁さんを知るひよりさんの父は、涙をこらえながらふたりを祝福した

挙式では、指輪ではなく新しいお揃いのスニーカーを交換。再入場時に履き、新たな一歩を踏み出した

席札は美浜町特産のみかんをアレンジ。美浜町の同級生も仕事仲間も県外の友人も大勢駆け付けてくれた

受付でゲストがひいた豆を挙式中に親が入れてふたりが飲む儀式を行った。熱いコーヒーを一気飲みしたひよりさんに崇仁さんもゲストも大笑い

中座は崇仁さんは、ひよりさんの妹の双子と。妹たちも崇仁さんとは幼い頃からの友人

緞帳（どんちょう）が上がり、和装姿で正座したふたりが現れ、開式となった

料理はケータリング。ふたりが好きな店やプランナーの友人の店から運ばれた

ふたりにまつわるクイズ大会で会場内は大いに沸いた

Profile

愛知県在住
崇仁さん（26歳）
ひよりさん（26歳）

挙式日：2024年4月21日
会場：愛知県美浜自然の家
招待客：97名

小・中学校の同級生。小学校の同級生の結婚式で、ふたりが余興を任されたことがきっかけで交際が始まった。

※ゼクシィ東海版2024年9月号より転載

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