【結婚式レポートin静岡県】見渡す限り山と茶畑。最高の場所での誓いです
山の上の茶畑に家族と親友そして愛犬が集い祝福を
標高350mの茶畑の中にしつらえられたテラス「天空の茶の間」は、山並みと茶畑の雄大な景観が、実に静岡らしい場所。芽衣さんは、大阪育ちの新郎・康有さんにこの景色を見せたい、そしてお茶にちなんだ結婚式をしたいという思いでここを選んだ。「母の“結婚式を挙げてほしい”という願いを叶えたい気持ちもありました」。当日は気温が急上昇し、初夏のような陽気に。姉や妹、親友と共に参列した父母は着物姿。ふたりの誓いの言葉に耳を傾けた後、父は照れくさそうに、「この着物は一張羅なんです。茶道家の家なので、晴れの日は私たちも着物で迎えたくて」と話す。そう、芽衣さんの祖母は茶道の先生。挙式後は「祖父母に晴れ姿を見せたい」と、ドレスとタキシードのまま祖父母の自宅へ駆け付けた芽衣さんと康有さん。祖母の茶室で正座して、「今日は私が正客さん(茶席で一番大切なお客さまのこと)」と芽衣さんがいたずらっぽく笑うと、祖母もにっこり。いつも通りの美しい所作でお茶をたて門出を祝った。
会食の際に妊娠5カ月であることをふたりが報告するとみんなはびっくりしながらも重ねて祝福。景観と共に、家族と親友のいる故郷の温かさを満喫した一日となった。
結婚式を終えたふたりは上級の煎茶で喉を潤した。「おいしい~」と心からの笑顔に
傾斜のある茶畑に作られたテラス。「山の上まで、みんなが来てくれて本当に嬉しかったです」と新婦。新郎も「静岡にはこんな所があるんだと驚き、景色に見とれっ放しでした」と笑顔になった
祖父の「きれいで、いつもと違う人みたいだよ」との言葉に思わず照れ笑い
母や新婦、姉と妹も、祖母とお茶を楽しんできた思い出の茶室。和やかな空間で、新郎新婦は祖母のたてたお茶を味わった。新婦が「結構なお点前でした」と伝えると祖母は「よかった」と嬉しそう
会食をしたホテルは家族の記念日によく利用している場所。「末娘の成人式のときも会食をしました」と父。ふたりが配った文字の描かれたクッキーを繋げると「赤ちゃんできたよ」の文字が!
ホテルのガーデンで新婦の地元の清水と富士山の景観を楽しんだ
ふたりのためにブレンドされたお茶が挙式の記念品
愛犬キキちゃんは、ふたりの誓いを新婦の親友と見守った
大阪府大阪市在住
藤井康有さん(30歳)
芽衣さん(29歳)
挙式日:2022年3月14日
挙式会場:天空の茶の間
プランニング:AOBEAT
会食会場:日本平ホテル
ゲスト数:7名
居酒屋のお客同士で知り合ったふたり。家族を大切にする価値観が合い、デート2回目で結婚前提の交際へ。
※ゼクシィ静岡版2022年7月号より転載
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