【結婚式レポートin静岡県】くぎを使わず木を組み合わせ百年続く古民家のように
結婚式は家族のイベントの一つ、気取らず楽しく
自分たちが主役となってスポットライトを浴びることが苦手で、「考えただけで身震いしてしまうくらい(笑)」と話す里予さんと育大さん。磐田市と島田市出身のふたりは、きらびやかな場所より里山にある古民家に引かれ、ここで結婚式を挙げることにした。オリジナルののれんを玄関に掲げると、古民家はふたりの結婚式会場に早変わり。プロ入りを目指すほど野球に打ち込んできた育大さんと、自身も学生時代は野球部に所属し、育大さんの遠征や練習をフォローし、ずっと応援してきた父とのキャッチボールから、人前式はスタート。「物陰からそれを見ていて、私の方がふたりのこれまでに思いをはせて泣いてしまって」と里予さん。その思いのままに、「木と木を組み合わせ、調和しているこの古民家のように、両家が末永く続きますように」と願った。
里予さんの家では昔から誕生日には外食し、家族それぞれがプレゼントを用意する習わし。この日のふたりの席にも贈り物を手に、家族や親族が次々訪れ、まるで誕生会の延長のよう。結婚式は特別なものではなくて家族のイベントの一つでいい、というふたりが望む通り、さりげなく温かい祝福の時間となった。
新郎と新郎の父のキャッチボールを見て、感無量になりつつ入場した新婦。紅差しの儀では、待ち構えていた母の涙をこらえた精いっぱいの笑顔を見て、「もう涙腺が崩壊して号泣でした」
古民家の周辺の草花で作ったリングピロー
めいと共に、新婦の実家の家族の一員である愛犬もリングを届けに登場
食後はバリスタが入れた本格的コーヒーをみんなで楽しんだ。父母にはふたりがサーブ
共に歩き、新郎の元へと新婦を送り出した父。「言葉に出さなくても父とは分かり合えるんです」と新婦
結婚式が延期になり、その分、準備を充実させようとプロに依頼して作ったのれん。家紋の部分はふたりの作
会場の雰囲気に合わせ装花の花器はシノワズリに
プリンセスに憧れる年頃のめいはドレス姿の新婦に目がくぎ付け。「ずっと近くにいて、装花のお花を花瓶から引き抜いてプレゼントしてくれたりしてすごく可愛かったです」
写真を撮るのも話すのも自由な披露宴。3人姉妹の末っ子の新婦を姉が撮影
静岡県島田市在住
澤田育大さん(33歳)
里予さん(30歳)
挙式日:2021年6月12日
会場:藤枝市の古民家
プランニング:The wedding box
ゲスト数:20名
友達の紹介で知り合い、育大さんは里予さんにひと目ぼれ。慎重派の彼女の気持ちが固まるのを待ち交際へ。
※ゼクシィ静岡版2022年6月号より転載
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