【結婚式レポートin千葉県】彼のあるひと言で家族全員の出席が叶いました
大好きな森と海、ふたりのフィールドを再現
森と海の豊かな自然公園でインタープリター(自然の大切さや素晴らしさを解説する自然学校の職員)をしているふたり。旭さんは森、美寿穂さんは海を担当していることから、ふたりを象徴するアイテムとして、職場の森の草花、海で拾った貝殻や流木を会場装飾にちりばめた。一番の大作は、自然公園を空から見た景色を再現した結婚証明書。丸太を薄く輪切りにして地形を、周りに青のレジンを流し込んで海を表現し、証人となるゲストのフィンガースタンプで緑生い茂る森を完成させた。
ふたりにとって欠くことのできない森と海、ふたりにとって欠かせない人たちに囲まれた結婚式。忙しく仕事をしながらも子どもたちの行事には必ず出席したという美寿穂さんの亡き母の席には、アートフラワーのブーケが飾られた。「昔、祖母が母のために作った結婚式のブーケです。『お義母さんにも出席してもらおう』と彼が席を用意し、ブーケを飾るアイデアを提案してくれました」。新郎にとっては、会いたかったけれど、会うことが叶わなかった人だ。祖母は孫である美寿穂さんのためにもブーケを作ることができた。祖母のブーケがつなぐ義理の息子と義母、母と娘、そして新しい家族の絆があった。
祖母お手製のブーケ&ブートニアは、新婦が大好きなブルーローズをアートフラワーで表現。挙式進行中、つかの間、ブーケを託された祖母が自ら手直しをする様子
ワッフルタワーのウエディングケーキ。入刀の代わりに、ふたりで蜂蜜をかけてケーキを完成させた
ファーストミートの瞬間。「彼の後ろ姿を見ただけで、ホッとして涙が込み上げてきました。いてくれるだけで安心する人と結婚できる喜びを改めて感じました」
妹2人に手を引かれ、仲良し3姉妹で中座
新郎の希望で用意された新婦母の席
受付周りには、ふたりが勤務する自然公園で拾った美しい貝。結婚証明書は、自然公園の地形を再現。ウエルカムボードは、森の草花と海の流木を合わせた手作り
職業柄よくキャンプをするふたり。友人ゲストを指名したセカンドバイトは、長いバーベキュー串で「あーん」
学生時代のバンド経験を生かし、新郎がギター、新婦がボーカル、友人にピアノとドラムを頼み、両家の家族へ向けて歌と演奏をプレゼントした
千葉県館山市
清水 旭さん(26歳)
美寿穂さん(24歳)
挙式日:2021年11月18日
会場:ENSOLEILLE(アンソレイエ)
ゲスト数:61名
南房総市の「大房岬自然公園」に勤めるふたり。専門学校も同じで、その頃から新郎は森、新婦は海を専攻。
※ゼクシィ首都圏版2022年5月号より転載
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