【結婚式レポートin愛知県】10398日間のありがとうを今日、伝えます
ふたりがホスト役。親も友人も全員に心からの感謝を
扉が開いた瞬間、湧人さんの視線の先には、ゲストの中でただ一人、立って迎える母の姿があった。ドラマチックな挙式のオープニングに、少し照れながら、顔をクシャッとさせて笑う湧人さん。幼い頃から変わらないその笑顔に、母は涙を流した。6年前に父を亡くし、弟と母と3人で支え合って生きてきた湧人さんと母とのハグに、ゲストも涙を拭った。「育ててくれた親に、成長した姿を見せて、感謝を伝える式にしたい」とふたり。グッズ類から演出まで、親を含めたすべてのゲストへのおもてなしとして、ふたりで考え、ふたりで準備を進めた。「実は父の涙を見たことがなくて。泣かせたいんですよね」。ちゃめっ気たっぷりに亜里さんは笑った。
芝生を照らすランタンの明かりが揺らめく、ガーデン続きのバンケットは、自宅のリビングのようにくつろげる開放的な空間。ここでは、サプライズでのサンクスバイトや、メッセージ付きデザートのプレゼントなど、ふたりの想いが詰まっていた。「ふたりが前に出ずに、来賓の方をおもてなしする披露宴。娘の成長を感じ、気持ちが伝わる一日でした」と亜里さんの父。手紙を読む亜里さんの姿を見つめるその目は、確かに潤んでいた。
お互いに内緒で2通の手紙を用意。1通は挙式で誓いの言葉として読み合い、2通目は「OPEN WHEN LETTERS」として、湧人さんは結婚3年記念日に、亜里さんは湧人さんが自信がなくなったときに読んでほしいと伝え、瓶に詰めた
宴卓にこっそり置かれていたメッセージカード。祝宴の最後に司会者からの案内で開くと、一人一人との思い出の写真も添えられていた
生まれてからこの日までの日数を書いたデザートプレートを親にプレゼント
日が暮れ、落ち着いた雰囲気の中での披露宴
雨上がり、ランタンの灯るガーデンから再入場
亜里さんからの手紙に父の目には…
挙式の入場時、母としっかり抱き合う湧人さん。「二人で旅行に行くほど仲良し。恋人?と思うほどなんです」と亜里さん
ダーズンフラワーセレモニーではゲストに直接感謝を伝えた
オーダーしたカラードレスを湧人さんに初お披露目。照れながらも「似合うよ」とひと言
高砂席はソファに。亜里さんの母と3人で談笑。「両家、仲がいいんです」と亜里さん
岐阜県各務原市在住
藤本湧人さん(28歳)
亜里さん(28歳)
挙式日:2021年5月17日
会場:ザ ナンザンハウス(THE NANZAN HOUSE)
ゲスト人数:35名
亜里さんが同僚に誘われ、湧人さん宅のホームパーティで出会う。2019年108本のバラと共にプロポーズ。
※ゼクシィ東海版2021年9月号より転載
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