
【結婚式レポートin兵庫県】新しい家族がそろって、親と子で一日ゆっくりと

みんなが大好きな神戸の街と海を見下ろしながら
阪神・淡路大震災から26年。会場の主催で、震災後1年の間に神戸で生まれたカップルに結婚式をプレゼントする「心の復興応援企画」も、今年で4回目を迎えた。震災の年に神戸で生まれ、昨年、出産という人生の一大イベントをコロナ下に経験した坂田さんたち。婚約後、まな息子の遥翔(はると)君の命を授かり、その後、すぐに緊急事態宣言というタイミングで、結婚式はほとんど諦めかけていた。「とにかく家族だけにでも私たちの結婚式を見てほしかったんです」と、新婦の沙彩さん。ゲストは両家の家族とごく親しい親戚のみ。一番のこだわりは、挙式のセレモニーで父母に感謝の言葉と共に花を贈ることだった。「あとはいつものたわいない話をしたり、写真を撮って楽しく過ごしたくて。両親にもしんみりさせたくなかった」と、ふたり。26年前、沙彩さんの実家も被災で半壊し、生まれたばかりの幼い沙彩さんのために引っ越しを決意した父と母。コロナ下に妊娠・出産を経験した自分との共通点が感じられ、改めて親の愛情の深さやその時の思いを知ることになる。会場は神戸の街と海を見渡せる特等席。みんなの大好きな風景を見ながら、両家でたくさんの話に花を咲かせた。
グリーンや実ものを中心に、ナチュラルな雰囲気でオーダーしたブーケ
挙式では両家の父母にありがとうの思いを込めて、ブーケ&ブートニアの贈呈
誓いの言葉をふたりで力強く
ウエディングケーキはベリーだけでシンプル&ナチュラルに
料理には地元・神戸の新鮮な野菜や海の幸がふんだんに
両家の家族と身近な親族のみの披露宴。挙式の後、和やかな雰囲気で開宴
いつものように抱っこされて、この日は終始おとなしく、ご機嫌だった愛息の遥翔君
遥翔君の小さな手形、足形と共に飾られているのは、出生前のエコー写真と、出生後、遥翔君がすぐに入院した病院で親子が初対面した時の写真
復興した神戸の街を見下ろしながら。この日は家族そろって震災からの時の流れを感じる一日に
各卓にはアルコールジェルと名前入りのマスクケースを用意。テーブルになじむデザインでラベルを手作り
会場スタッフ手作りのキャンドルが灯る中、夕暮れ時のチャペルで写真撮影。一日の時間をぜいたくに使った

兵庫県神戸市在住
坂田通彦さん(25歳)
沙彩さん(25歳)
挙式日:2021年1月13日(水)
会場:北野クラブ・ソラ KITANO CLUB SOLA(兵庫県)
出会いは大学時代のアルバイト。よく衝突しながら共感する部分も多く、お互い少しずつ惹かれ合った。
※ゼクシィ関西版2021年7月号より転載
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