
【結婚式レポートin東京都】モニターの向こうから愛!“オンオフ関係なし”でした

赤ちゃんも祖父も海外からも。みんな“寿笑顔”
生まれたての赤ちゃんを抱えて「初めまして♪」とニッコリ笑顔の友人ママ。「新居に遊びに来てね」と引っ越し最中の友人夫婦。新郎職場の人は「俺、泣いちゃった」と感動し、台湾の新婦職場の従業員や、高齢で上京できなかった92歳の新婦祖父もいる。高砂席のモニターからも、家族が見つめるスクリーンからも、みんなの気持ちが伝わってきた。「ゲストに感謝を届ける場にしたかったから、負担をかけないオンラインに」。毎日話し合ってそう決めたふたりは、準備の道のりで「本当にこれで良い?」と迷いもあったけれど本番を迎え、正解と確信。「対面か否か、オンオフは関係なし。みんなの気持ちをダイレクトに感じられました」
挙式はふたりのデートスポットでもあった都心の森、鎮座100年を迎えた神社で。縁起が良い金鶏250羽を描いた歴史的な建物で家族会食も開き、夕刻からはホテルでのオンライン披露宴。新郎の出身大学近くのホテルは、新婦の誕生会やプロポーズをした思い出の場所だ。「夫婦の物語もここでつくっていきたい」と願うふたりを、ホテルはオンラインチームも編成して応援した。お開き後はふたりとスタッフが喜びを分かち合い、挑戦の物語が刻まれた。
新郎父と兄は栃木で神主を務め、歴史ある神社での挙式は家族にとっても感慨深いものに。一方、愛媛で祖父の代からみかん農家を営む新婦家では、秋の収穫を祈っておはらいをしてもらうこともしばしば。「神様との繋がりを深く感じてきた家なので、祖父も大変な喜びようでした」。神前式の映像はオンライン披露宴のオープニングで紹介
パティシエとしてフランス修業に旅立つ時も「行ってこい!」と応援してくれた父と
オンラインゲストには事前に乾杯酒のワインを送っていた
広大な庭園にたたずむ日本初の迎賓館で両家の会食を。栃木と愛媛の方言など、楽しい話題で和やかな時間になった
「晴れ姿を目に焼き付けることができた。ありがとう」と親の喜びもひとしお
神社の御神木「夫婦楠」
オンライン披露宴は通信が安定しているYouTubeと双方向のコミュニケーションが取れるZoomを併用。コミュニティーごとに会話できる部屋や休憩時間も設けるなど工夫を凝らした
ホテルの美食
ロビーでは家族写真の撮影も

東京都新宿区
岡田博明さん(40歳)
めぐみさん(31歳)
挙式日:2020年10月10日
挙式会場:明治神宮
披露宴会場:明治記念館、ホテルニューオータニ
元パティシエの新婦は実家のみかん農家が出店する海外店舗を運営。妻の料理は「全部うまい」と新郎絶賛。
※ゼクシィ首都圏版2021年2月号より転載
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