【結婚式レポートin東京都】ありがとうと大好きを伝えた喜びで胸いっぱい
ブライズメイドが執り行った、夏舞台の人前式
決行か延期か。毎日ニュースとにらめっこ。親の気持ちにも耳を傾け話し合い、「どうしたら不安なく挙げられるか」に考えをシフトし、予定通り夏婚開催! ゲストには「家族だけも想定しているから」と無理なく再検討してもらうと、58名が駆け付けてくれた。会場では受付のアクリル板やマスクケース、会話中に口元を覆う可愛いフェイスシールドなども用意した。
チャペルでもゲストは間隔を空けてゆったり着席。そこからは青空と入道雲と青い海が広がって、海沿いで育った新婦のイメージ通りの夏舞台。まず入場してきた新郎は、男3兄弟を1人で育て上げた母とジャケットセレモニーを。「お義母さんに送り出してもらうのはどう?」という新婦の提案だった。そして新婦は「褒めるも全力、叱るも全力」の母から「挙げられて良かったね」とベールダウンを受けて思わずハグ。バージンロードを並んで歩いた父から離れる瞬間は、甘えてきたその大きな胸に寄り添った。式はふたりの7年半を見守ってきたブライズメイドが執り行い、笑顔と涙が溢れる門出に。この日を境に「前向きになれたかな」という新婦。チャペルの扉を開けて青空を仰いだ、晴れ渡るあのときの気分は忘れない。
大ぶりのブーケには、もうすぐ訪れる秋の気配も漂わせて
地元の友人や社会人になってから親交を深めた友人が式前に控室にやってきて、花嫁衣裳とブライズメイド衣裳のファーストミート。みんな一瞬で涙を流して祝福してくれた
3兄弟長男の新郎は、父親代わりになることも。母とは親子でもあり対等な関係でもあり、二人にしか分からない特別な間柄。3兄弟は今も昔も大の仲良しで、当日は腕を組んで中座した
「夏が大好き!」という新婦が選んだ絶景をバックに
友人中心のウエディングは、終始アットホームな雰囲気
「結婚式では“ありがとう”と“大好き”を伝えたかった」という新婦。「世界一厳しいけれど世界一優しく、常に味方でいてくれた母はいつも全力」で、どこか自分に似ているそう
父とは一緒に買い物に繰り出したり、お酒を酌み交わしたり。こうして寄り添うことも自然にできる親子だった
趣味のマクラメを取り入れたボタニカルな装飾
愛犬のドレスは新婦の成人式のへこ帯を使って、母が作ってくれた

埼玉県さいたま市
甲賀 諒さん(27歳)
美咲さん(28歳)
挙式日:2020年8月29日
会場:アートグレイス ウエディングコースト 東京ベイ
新婦実家の愛犬を新居に迎え入れたふたり。式でリングドッグができることも会場の決め手になったそう。
※ゼクシィ首都圏版2021年2月号より転載
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