【結婚式レポートin愛知県】母、祖母にどうしても花嫁姿が見せたくて
念願叶っての母との再会に心からの感謝を
当初は4カ月前に結婚式を挙げるはずだったふたり。当日に向けて心も体も万全に準備をしてきた加奈子さんにとって、4カ月もの間、モチベーションを保つ自信がなく、何度も何度も涙を流した。今は別の人生を歩んでいる父と母。母国のフィリピンに帰っていた母が、帰国できるのは最短でも7月。さらに親のように大切にしてくれた加奈子さんの祖母の病も気掛かりだった。年単位での延期をと茜さんが提案したが、これ以上先延ばしはできない。絶対に母と祖母に花嫁姿を見せたい! 加奈子さんの強い想いに心打たれ、茜さんは7月挙式に向けて加奈子さんのサポートを約束した。
およそ2年ぶりとなった母との再会。「昨夜は娘が私の布団に入ってきてべったりくっついて寝たんですよ」と嬉しそうに語る加奈子さんの母。「フィリピンから日本に来て懸命に日本語を学び、私の勉強も見てくれました。そんなひたむきで純粋な母が大好きです」と加奈子さん。挙式前のベールダウンでは、いつまでもほほ笑み合い、お開き前の花束贈呈ではいつまでも顔を寄せ合った。母と娘、言葉を超えた二人だけの想いが通い合う特別な時空間が、確かにそこにあった。
「やっとこの日を迎えられて嬉しい」。ファーストミートでは、加奈子さんより茜さんが感無量に
ブライダルベルを鳴らしたのは小さなゲストたち
フラワーシャワーでは、茜さんが1人ずつゲストにお礼を伝えた
披露宴のメインは茜さんの妹と加奈子さん、スタッフによるフラッシュモブ。支えてくれた茜さんへのサプライズプレゼント
「結婚式のためにつらい治療を頑張ってくれた祖母と歩きたくて。もう一人は親友でもあり戦友でもある姉と。どんなときでも強く、ぶれない姉がいてくれたから今日が迎えられました」と加奈子さん
「こうしてここで友人に出会えたことが本当に幸せ」とふたり
感謝の手紙の代わりに、思い出の写真と、思いを歌詞に込めたオリジナルの曲を親に届けた。これにはゲストも感動
当初出席する予定だった友人は、当日着るはずだったドレスを着て、画面越しにふたりを祝福した
出席できなかった友人から届いた祝電とバルーン
年の離れた妹もペンライトを持って加奈子さんの登場に華を添えた
お開き前の花束贈呈。この姿にゲストも涙をぬぐった
愛知県名古屋市在住
飯田 茜さん(26歳)
加奈子さん(25歳)
挙式日:2020年7月25日
会場:マリエカリヨン名古屋
ゲスト数:80名
新婦の義兄主催のスノーボードツアーで出会う。東京と名古屋での遠距離交際を経て5月に婚姻届を提出。
※ゼクシィ東海版2021年1月号より転載
- 結婚準備全体
- 結婚式実例
- 愛知県