【結婚式レポートin愛知県】青いじゅうたん、白いケーキ。私たちらしさを少しずつ

この日、大聖堂のバージンロードに幸せを象徴する青色のじゅうたんが敷かれた。他の人と違っていていい、よく考えて自分たちらしいものをチョイスしたい。そう思った衣香さんと渉太さんならではのカラーだった。その上を渉太さんの待つ場所へ、父と一歩一歩進んで行った衣香さん。厳格で、学生時代は怖い存在でもあった父が、「バージンロードを歩くのは最初で最後だな」とぽつり。が、これからの挙式のことで頭がいっぱいだった衣香さんは「そのときは父の言葉がよく聞き取れず、後でもう一回聞きました」と笑う。さまざまな儀式のある挙式を無事クリアし、ほっとした後は、怒涛（どとう）の勢いで時間が流れる。「体感としては30分くらい」とふたり。楽しくて、短すぎた。
衣香さんのお色直し中座のエスコートはサプライズで祖母を指名。祖母は衣香さんの手を引き、ゲストに何度も「ありがとうございます」と頭を下げていた。渉太さんが子どもの時からずっと可愛がってくれた伯母の、蝶ネクタイを直す手にも愛情がこもる。華やかな結婚式を思い描いた衣香さんと、おしゃれな彼女に寄り添い、願いを叶えたいと思った渉太さん。ふたりの選んだものに家族の愛が加わって、結婚式はよりいっそう、かけがえのないものになった。

挙式後、緊張も解け、ほっとしてほほ笑み合うふたり

ウエルカムドールはふたりの衣裳に合わせ衣香さんの母が手作りしたもの。その後ろのボードは前撮りした和装の写真で、小道具の扇子も母の作

腰を落とし、母からのベールダウンを受けた衣香さん。涙を見せない母の丁寧な動きが娘への愛を伝えた

白くてスクエアなウエディングケーキは他の人とは少し違うものにしたくて選んだ

家族同然で、普段は真面目な話などしない幼なじみの「自信を持って薦められるいい男です」との太鼓判に「感激しました」と渉太さん

「私の結婚を一番喜んでくれた人」と衣香さんが話す祖母とお色直し中座を

今も月イチで会うほど仲の良い高校時代の親友たちから熱烈な祝福を受け、思わずハグ。渉太さんは笑顔で見守る、いつもと同じスタンス

席札は渉太さんの地元、多治見の特産品のタイルをふたりで加工した

ゴージャスなブーケも衣香さんの母の作。それほど予算はかけていないというから驚き

ちょうネクタイは渉太さんの伯母の手作り

Profile

岐阜県多治見市在住
小境渉太さん（29歳）
衣香さん（28歳）

挙式日：2020年7月25日
会場：アートグレース　ウエディング　スクエア

衣香さんを「楽しませたい」という思いが強い渉太さん。京都のホテルの庭園を貸し切りにしてプロポーズ！

※ゼクシィ東海版2020年12月号より転載

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