【結婚式レポートin埼玉県】木のある暮らしに憧れ木のある門出になりました
水合わせをしたオリーブの木はわが家のシンボル
「マイホームにはシンボルツリーが欲しいね」と住宅設計をする新郎から、小さな模型が贈られたことが──。その恋人時代の思い出を飾った会場には、樹齢100年の桜が大きく枝葉を広げている。木のぬくもりあるチャペルで式を挙げ、桜の下で記念撮影。披露宴ではオリーブの木に両家の水を注ぐセレモニーも。「太く立派な大樹のような人になって」と“太樹”と命名してくれた新郎父母、そして新婦母にもナツメの木のマグカップを贈呈した。夏のグリーンに浸ったウエディングの帰り道、オリーブを抱えて「あの模型の木だね」と話した。
正直、当日を迎えるまで新婦には不安があった。「この時期に挙げる式への参列は、みんな複雑ではないか……」と。いざ始まるとゲストは「いい所だね」「瑞稀の雰囲気にぴったり!」と口々に祝福。「本当ならビュッフェもしたかった、あれもこれもしたかった」の思いもあるけれど、集まったみんなの笑顔が何よりの喜びになった。新郎は高砂席からの景色が忘れられない。ゲストが楽しそうな様子は見ているだけで幸せになり「男友達も結婚式はぜひやってほしい!」とニッコリ。大樹とゲストの懐に包まれた、心癒やされる門出になった。
桜の大樹はご近所の宝物。敷地内には保育園やカフェを併設し、いろんな人が出入りできるようになっている。「ここで育った子が結婚式で帰ってくるかもしれない。それって素敵」と、幼稚園教諭の新婦
結婚式を挙げなかった母は、この日を特別に楽しみにしていた。ベールダウンでは「とってもきれい」とニッコリ。式では鍵盤楽器チェンバロのレトロな音色が、ハープのふくよかな音とハーモニーを奏でた
式中にふたりから母へ1輪のバラをプレゼント。いつもは厳しい母が涙を浮かべていて、新郎も涙
高砂席からの眺めは「一生に一度あるかないかの貴重なもの」
時折、ドアを開け放って換気をしつつ、広い会場をゆったり使って
大樹を背景にした集合写真は、直前にマスクを外して叶えられた。承認アイテムも樹木をモチーフに
オリーブの木のセレモニー
ガーデンから入場
友人の中で一番に式を挙げた新郎。「今日は見せつけてやるんです(笑)」
ウエルカムスペースに未来のマイホームの模型
結婚式で感謝を伝えられたことも良かった
千葉県習志野市
黒江太樹さん(24歳)
瑞稀さん(25歳)
挙式日:2020年8月10日
会場:ラ・クラリエール
学生時代のコンビニのバイト仲間。当日は「この店から夫婦になったのはなんと5組目!」と店長の祝辞も。
※ゼクシィ首都圏版2020年12月号より転載
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