【結婚式レポートin新潟県】みんなの笑顔と祝福に故郷の温かさを感じていました
伝統の花嫁行列に地域が盛り上がり拍手がこだました
結婚式の朝、実家で支度を整えた新婦は仏壇に手を合わせた。迎えに来た新郎と共に家を出ると、そこには近所の人や家族の知人がずらり。その数、約200人。沿道に並ぶ人々の間を、祝福に応えながら新郎と共にゆっくりと歩いた。「今ではあまりすることがなくなった花嫁行列ですが、お世話になった皆さんにお礼を伝えたかったのと花嫁姿を見てもらいたくて計画しました」と新婦。「祭りと同じくらいの人出でびっくり、うれしかったです」と新郎。
会場に着くとウエディングドレスに着替え、111名が待つチャペルへ。披露宴のテーブルには、一人一人に宛てて、思い出の写真入りのメッセージカードを用意した。大勢を招くからこそ、しっかり感謝を伝えたいと手作りしたものだ。コーディネートの基調はブルーに。「装花には亡くなった祖母が好きだったアジサイとカスミソウをアレンジしてもらいました。見守ってもらえるように……」。
新郎の叔母といとこ、新婦の近所の人も加わっての太鼓演奏、祖父母と共に行った鏡開きなど、家族の絆が感じられる演出が続いた。お開きが近づき、新郎の父が流れる涙を拭うことなく、親子で打ち込んだ野球に例えて「今日は最高のストライク!」とふたりにエールを送ると、拍手が湧き起こった。
新婦実家での仏壇参り。「祖父母や近所の人たちに白無垢姿を見せたくて、行うことにしました」と新婦
ナチュラルなリングピローは新婦のオーダーメイド。挙式では新郎のおいが運んでくれた
111名が参列したキリスト教式。「大勢の前での挙式はメッチャ緊張しました」という新郎。退場するとき、やっと笑みがこぼれた
燃え上がる愛の炎と、新婦の元へ駆け付ける消防士。「彼の仕事にちなんでデザインしてオーダー。大満足の出来栄えです!」
亡き祖母の好きな花々を装花やブーケに。「寂しくなるかなと思ったのですが、プランナーさんやお花屋さんが、キャンドルを合わせて大人っぽく提案をしてくれ、素敵になりました」と新婦
仲良しのいとことお色直し退場
祭りや祝いの席に欠かせない、魚沼地方に伝わる勇壮な権現堂太鼓
ランナーにはデニムを使用
「祖父母と一緒に思い出になることをしたかった」と、お色直し後に一緒に鏡開き
人気の地酒や梅酒をふたりがゲストにサービス
消防官の新郎の敬礼に応える父
新潟市在住
外角 駿さん(25歳)
早代さん(25歳)
挙式日:2019年11月16日
挙式・披露宴会場:UOSHIN
招待客:111名
ふたりの出会いは高校時代。2016年に、彼が消防士を目指して地元に帰ってきた時から交際がスタート。
※ゼクシィ新潟版2020年5月号より転載
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