【結婚式レポートin東京都】昔のまんま、親族たちの笑いの中で幸せでした
父の胸の内を思うと……涙があふれた
プロフィール映像の一つ一つに、ノリノリの親族たち。若い母の写真に「きれい~♪」とうっとりし、新郎がバンドでステージに上がると「こりゃ、すごい」と伯母。いとこの変顔ショットには大爆笑、ふたりの写真がつづられると身を乗り出して「意気投合したんだね~」「続編見たい!」。
「昔はみんなで集まって、おしゃべりしてひっくり返って笑って、あんな感じでした。最近は祖父母が他界し悲しい出来事が続いたので、久々の楽しい時間だったんです」と新婦は振り返る。陽気な親族婚だから泣かないと思っていたけれど、2時間ほど前の式では涙があふれた。チャペルの扉が開くと、笑い上戸のいとこがまさかのすすり泣き。元気印の母も涙をこらえつつベールダウンをしてくれて、父とはバージンロードへ。「お父さんどういう気持ちかな……」と思うと、胸が熱くなった。披露宴の最後も、父への感謝に言葉が詰まる。「反抗期が長く……」の先を読めずに手紙で顔を覆うと、「頑張って」と父がひと言。仲良しの姉と弟も涙でいっぱいに。でも、底抜けに明るい親族たち。謝辞で新婦父が娘と妻の名前をうっかり言い間違えると再び大笑い! 涙と笑いを見せ合える新しい家族が誕生した。
「いつも明るく元気な母は、太陽のよう」と話していた新婦。ベールダウンの時の、込み上げるものをこらえる母の表情は忘れられない。そして披露宴では親へのメッセージを込めて、ギター演奏と歌を披露。目の前で見守る母は、この時も涙を浮かべていた
幼い頃の姉と2ショット。ふたりとも歌が大好きで、それぞれの部屋で歌っていたそう
ヨーロピアンな雰囲気に憧れて、選んだホテル。この空間は一番のお気に入り
普段は使わないビデオを用意して、つぶさに記録をする新婦父
両家親のケーキ食べさせ合いを、司会の新郎兄がジョークを交えて盛り上げる。「相手をフォークで刺さないでください(笑)」
両家母への贈呈花。それぞれに喜びそうな色を、新郎と相談して選んだ
式後のホースパレードは、ふたりも親族も胸が高鳴った
父へ反抗していた時期に、胸にあった「ごめんなさい」をようやく言えた新婦。仲のいい姉と弟へのメッセージも届け、さらに「結婚したい人は自分が幸せにしたい人でした」と決意も伝えた
埼玉県川口市
齋藤直宏さん(38歳)
安紀子さん(34歳)
挙式日:2018年4月1日
会場:ウェスティンホテル東京
招待客:13名
バンドが趣味の新郎と、芸能活動をしていた新婦は音楽が大好き。しばしば、ふたりでカラオケへ!
※ゼクシィ首都圏版2018年9月号より転載
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