【結婚式レポートin東京都】地域の神様に誓いを立て祖父母に結婚報告しました
子どもも祖父母も畳敷きの離れにリラックス
新居のすぐ近くにある神社は、地域の守り神。毎朝の通勤時間には、境内で手を合わせてから出勤する人が多い。ふたりも仕事や趣味で何かにチャレンジするときの願掛けや、旅行前の安全祈願などで日常的に訪れるそう。昨年末は新婦祖父の病床に回復祈願のお守りを届けると、大事に枕元に下げ、医師である新婦の結婚相手をじっくり見ては「軍医の戦友にそっくりで会いに来てくれたよう」と喜んでくれた。新郎も、ずっと縁を大切にしてきた祖父母に結婚報告を早くしたくて、親族だけの結婚式を開くことに。
夫婦の誓いは、もちろん地域の神社で。まずは親族紹介。3カ月前に生まれたばかりの新婦めいが抱っこひもから顔を出すと、90代の新郎祖父母は「かわいい~」と目を細めた。続く儀式で行った親族固めの盃(さかずき)は、しっかりとした絆を感じ「やっぱりここで挙げて良かった」と実感。披露宴はホテルの離れで開き、赤ちゃんも子どもも高齢の親族も、庭園を望む畳敷き空間に終始リラックス。両家母の新郎新婦紹介に耳を傾け、懐かしい写真に涙を浮かべ、相手のことに興味を持ちつつ、思い出に浸りつつ……。老若男女、両家が一つになってふたりの門出を祝った。
2年前に新郎がこの地に引っ越してきたとき、マンション前の梅の木と記念撮影をしたふたり。夫婦の門出も、神社の梅を背景に
春の芽吹きを窓辺に感じながら、旬の料理を楽しんで
小学2年生の新婦が母の日に贈ったお手伝い券を手に、娘のエピソードを語る母。「“私の誕生日は休みます”なんてただし書きがあって、意外にしっかり者」と笑いを誘った
高砂席では、会場に飾った祝い鶴をお手本に折り紙教室が始まる
赤ちゃんが泣く、笑う、子どもたちがはしゃぐ姿に、教師をしていた祖父母たちは何度も目を細めた
鯛の塩釜焼きを木づちで開く演出
渡り廊下を参進して本殿へ。厳かな儀式は気持ちが引き締まり「神前式にして良かった」とふたり
めいたちが声を合わせ「新郎新婦が入場します」と名司会。ふたりがこの広間を選んだのは、祖母と同じ「八千代」という名前だったから
近所に暮らすふたりだが、「特別な日だから」と新郎がスイートルームを取ってくれた。翌朝も部屋で朝食を取りながら、結婚式を振り返った
東京都文京区
雄大さん(33歳)
朱理さん(30歳)
挙式日:2018年3月12日
挙式会場:湯島天満宮
披露宴会場:ホテル椿山荘東京
招待客:29名
トライアスロンなどスポーツ好きな新郎の影響で、夜に皇居や上野公園をふたりでジョギングすることも。
※ゼクシィ首都圏版2018年8月号より転載
- 結婚準備全体
- 結婚式実例
- 東京都