後悔しない!ピンクゴールドの婚約指輪・結婚指輪の選び方
優しく温かみのある色合いで、肌なじみの良さも魅力のピンクゴールド。一方で、「変色しやすい?」「年齢を重ねても似合う?」と気になることも多いよう。この記事では、ピンクゴールドの魅力やメリット・デメリット、後悔しない選び方まで、ジュエリーコーディネーターの小俣友里さんにお伺いし、詳しく解説します。
優しく温かみのある色合いで、肌なじみの良さも魅力のピンクゴールド。一方で、「変色しやすい?」「年齢を重ねても似合う?」と気になることも多いよう。この記事では、ピンクゴールドの魅力やメリット・デメリット、後悔しない選び方まで、ジュエリーコーディネーターの小俣友里さんにお伺いし、詳しく解説します。
小俣友里
ジュエリーコーディネーター
難関のジュエリーコーディネーター1級の資格を持ち、ジュエリーリフォーム専門の「ラトレイユ」の代表として活躍。ジュエリーのリフォームや修理はもちろん、オーダーメイドジュエリーも手掛けている。
ゴールドの婚約・結婚指輪は100%金で作られているわけではありません。一般的に用いられるK18は75%が金で、残りの25%は他の金属となります。これは他の金属(割り金)を混ぜることで、強度や耐久性をより高めたり、細工をしやすくしたりするためです。
ちなみに、ピンクゴールドでは銅や銀、パラジウムなどが使われます。ピンクゴールドの赤みのある色合いは、主に銅が混ぜられていることで生まれます。
一方、その他の金属が混ぜられているために、本来の金にはなかった性質が現れ、日常的に使用する上で心配な面も生まれます。ここでは、代表的な懸念点について、ズバリお答えします。
先述したように、ピンクゴールドの色みは、金に銅を多く配合することで生まれます。銅には空気中の硫黄や手から出る汗や皮脂に反応し、くすみや黒ずみを引き起こす性質があります。黒ずみなどは人の体に害を及ぼすものではありませんが、せっかくの美しい色合いが損なわれるのは残念なこと。
これらを防ぐには、指輪をこまめに洗って、水分をしっかり拭き取った上で乾かすといいでしょう。また、温泉やプールなどに入るときは、指輪は外して入るのがおすすめです。
銅は非常に硬い性質を持っています。その半面、柔軟性があまりないため、衝撃を加えると割れやすいという面も。ピンクゴールドにもその銅の性質が現れ、硬くて割れやすいといえます。
そのため、サイズ直しをする際に割れてしまったり、ろう付け部分に色差が出たり、変色してしまったりといったトラブルが起こりやすく、修理には熟練の職人の技術が不可欠です。それ故に、ブランドによってはピンクゴールドのサイズ直しを受け付けないところもあるようです。
ですから、購入の際には、サイズ変更に対応できるかどうかを店舗で確認し、確かなサイズ直しの技術があるかどうかを口コミなどでチェックするといいでしょう。また、対応できる場合でも、大幅なサイズ直しはしないほうが無難でしょう。
ピンクゴールドは肌なじみが良い一方で、華やか過ぎると感じることも…。喪のシーンでは、気になるという人もいるでしょう。細身のデザインならそのまま着用しても問題ない場合が多いのですが、感じ方は人それぞれ。自分が気になるようなら、外すほうがいいでしょう。
特に、大きなダイヤモンドが付いた婚約指輪や、メレダイヤモンドが複数あしらわれた結婚指輪は外すのが無難です。外してしまうと紛失が心配という場合、ダイヤモンドが付いている面を手のひら側に回し、何も飾りのない部分を表に出すという着け方もあります。
金は本来金属アレルギーになりにくい金属ですが、ピンクゴールドは割り金として含まれている銅やパラジウムなどが原因で、金属アレルギーを引き起こすことがあります。特に肌が敏感な人は、銅に反応して赤みやかゆみが出ることがありますので、注意が必要でしょう。
アレルギーが心配な人は、K18以上の高純度のものや、内側にコーティングが施されたリングを選ぶなどすると安心です。なお、アレルギーや変色対策のコーティング剤は、通販などでも手に入ります。
ピンクゴールドは愛らしい色みといわれますが、素材そのものが若々し過ぎるわけではありません。肌なじみがよく、年齢を重ねても自然になじむ色なので、50代・60代になっても愛用している方はたくさんいます。
大切なのは素材よりもデザイン。ハートやリボンなどの甘いモチーフのデザインや華奢過ぎるものなどは、年を重ねると少し若過ぎると感じるかもしれません。シンプルで落ち着いた雰囲気のデザインを選べば、年齢を重ねてもピンクゴールドの指輪を素敵に身に着けられるはずです。
また、ピンクゴールドでも色みはさまざまですから、落ち着いたトーンのものを選んだり、マット加工などにするのもいいでしょう。
ピンクゴールドの特性はおわかりいただけたでしょうか。くすみや黒ずみ、金属アレルギーなどの心配はありますが、ごく普通に使用している分にはそれほど気にならないという人も少なくありません。
品質という面ではK18(金の割合が75%)がおすすめです。日本で婚約・結婚指輪として販売されているものは、ほとんどがK18となりますが、購入時には念のためチェックしてみてください。
ピンクゴールドの指輪を購入して後悔することがないよう、購入前に気を付けたい点、チェックしておきたいことなどを、次からご紹介していきます。
ピンクゴールドと一口に言っても、銅をはじめ配合する金属の割合によって色みはさまざまです。ですから、まずは自分の好みのピンクゴールドの色みを探すところから始めましょう。気になるデザインを扱うショップやブランドをピックアップしたら、ぜひ実際に訪れて色みを確認してください。
なお、婚約指輪と結婚指輪をピンクゴールドで揃えて重ね着けをする場合は、同じブランドのものを選ぶと色の差が出にくいでしょう。ちなみに、割り金の配合割合は基本的には企業秘密となります。
見た目で「かわいい!」と気に入ったピンクゴールドの色みでも、自分の肌の色に合わないと、着けているうちに違和感を感じ、着けるのが嫌になってしまうこともあるかもしれません。ですから、ピンクゴールドの指輪を選ぶ際には、自分の肌の色との相性をしっかりチェックすることも大切です。
一般的には、黄み肌には淡いピンクゴールド、青み肌には赤みの強いピンクゴールドがなじみやすいと言われています。また、淡い色みのほうが服装を選ばず、普段の装いにも合わせやすいでしょう。
冒頭でも述べたように、ピンクゴールドはくすみや黒ずみが起こりやすかったり、サイズ直しが難しかったりという面があります。このような性質の指輪を長くずっと美しいまま愛用するためには、日頃のメンテナンスが欠かせません。
購入する際には、ぜひアフターサービスをしっかり確認してください。クリーニングはもちろん、サイズ直しや磨き直しは可能か、回数や料金も含めて詳しく聞くのがおすすめです。ブランドによってさまざまな特徴がありますから、ピンクゴールドに強みがあるブランドを選ぶのも一つの方法でしょう。
では、次から実際にピンクゴールドの婚約指輪や結婚指輪を選んだという先輩花嫁の声を聞いてみましょう。
結婚指輪はふたりでお揃いのものを身に着けたかったので、彼の希望を取り入れてプラチナに。婚約指輪は日常的に身に着けたいと考え、大好きなピンクゴールドにしました。ピンクゴールドを選んだおかげでおしゃれな雰囲気になって大満足。石座が低いデザインということもあり、お出かけの際などにも気軽に身に着けています。(mahomahoさん)
他にはない少し個性的なものが好きな私のために彼が選んでくれた婚約指輪がイエローゴールドでした。結婚指輪もそれに合わせて選ぼうということになり、表面のテクスチャーが個性的なこのリングに惹かれました。色みは肌なじみのよいピンクゴールドに。どんなファッションにもマッチするところがお気に入りです。彼も肌なじみのよさが気に入っているようです。(ベルさん)
当初はプラチナで探していたのですが、リングに込められた意味が素敵だなと思って惹かれた指輪がたまたまプラチナとピンクゴールドのコンビだったんです。実際に試着して見ると、思った以上に肌になじみ、ふたりとも「これだ!」と思って選びました。着け心地もよく、他にはないしゃれた雰囲気もあって、とても気に入っています。(あゆさん)
イエベ肌で普段からピンクゴールドのアクセサリーを愛用。ピンクゴールドは色みがかわいいし、私らしいなと思って選びました。婚約指輪はプラチナですが、淡い色みのピンクゴールドなので違和感なくマッチしています。ハーフエタニティでゴージャスな雰囲気ですが、ピンクゴールドのおかげで女性らしい柔らかな印象にも!ウエーブデザインに遊び心があってとても気に入っています。(聖奈さん)
A.ピンクゴールドは皮脂や汗と反応してくすみや黒ずみが出ることがあるので、一日身に着けたら外して、柔らかい布で皮脂や汗などの汚れを軽く拭き取るのがおすすめです。一日の終わりに指輪をお手入れする習慣を付けると、いつまでも美しく保てるはずです。
A.くすみや黒ずみ、皮脂汚れなどが目に見えて気になってきたら、水洗いをしましょう。ぬるま湯に中性洗剤を数滴溶かした洗浄液を作り、そこに指輪を付けた後、柔らかい歯ブラシなどで軽くこするのがおすすめです。歯ブラシでこすった後は水できれいに洗い流し、柔らかい布で水分を拭き取ってからしっかり乾燥させます。
また、購入店でクリーニングしてもらうのもおすすめです。購入店では併せて指輪の状態(リングがゆがんでいないか、ダイヤモンドがしっかり留まっているかなど)もチェックしてくれるので、できれば1カ月に1度、せめて半年に1度くらいはクリーニングしてもらうとよいでしょう。
愛らしく、肌なじみもよいピンクゴールド。K18の高品質のものを選べば、婚約・結婚指輪として長く愛用できるはずです。くすみなど経年劣化はどの素材のリングにもあること。それも味わいと考えれば、よりいとおしさが湧いてくるのではないでしょうか。選ぶ際にはメリット・デメリットをしっかり把握し、納得してお気に入りの指輪を手に入れてくださいね。
構成・文/粂 美奈子 イラスト/寺澤ゆりえ D/mashroom design
※記事中のコメントは2026年6月に「ゼクシィ花嫁会」のメンバー78人が回答したアンケート、および2026年6月に過去2年以内にピンクゴールドの婚約・結婚指輪を購入した20~30代の男女110人が回答したマクロミル調査によるものです
※掲載されている情報は2026年8月時点のものです