「指輪がゆるい」問題、どうする?大事な指輪を守るプロが教える正しい対処法
大切な指輪がふとした瞬間に「あれ、少しゆるいかも?」なんて感じたことはありませんか。ゆるいまま使い続けると紛失や変形の原因になることも。今回は結婚指輪や婚約指輪など、あなたにとって大切な指輪がゆるくなる原因やゆるくなったときの対処法をプロのアドバイスで紹介していきます。
大切な指輪がふとした瞬間に「あれ、少しゆるいかも?」なんて感じたことはありませんか。ゆるいまま使い続けると紛失や変形の原因になることも。今回は結婚指輪や婚約指輪など、あなたにとって大切な指輪がゆるくなる原因やゆるくなったときの対処法をプロのアドバイスで紹介していきます。
小俣友里さん
ジュエリーコーディネーター
難関のジュエリーコーディネーター1級の資格を持ち、ジュエリーリフォーム専門の「ラトレイユ」の代表として活躍。ジュエリーのリフォームや修理はもちろん、オーダーメイドジュエリーも手掛けている。
ゆるい指輪を着け続けると、紛失や指輪の変形(石取れ)、彫りをはじめとしたデザインの摩耗など、さまざまなリスクが付きまといます。また、指が指輪がゆるい状態に慣れてしまうことも。もし以下のような状況に当てはまることがあれば、あなたの指輪は少しゆるくなっているかもしれません。
「大切な指輪だからこそ、紛失や変形などのリスクを防ぐためにも早めのチェックや対処が安心です」(小俣さん)
「ちょっと指輪がゆるいかも…」「抜けることはないけど、少し動くな」。大切な指輪なら、サイズ直しするのが一番だけれど、そこまではしなくていいかなというときの応急処置をご紹介します。
ゆるいと感じる指輪の上に、別の指輪を重ねる方法です。指輪が抜け落ちるのを防ぐことができ、重ね着けすることでおしゃれに見えることも。手軽さも魅力です。デメリットは重ねた指輪同士が擦れて傷つく可能性があること、指輪同士の相性によっては、重ね着けに向かないものもあるので注意してください。
指輪の内側に透明のシリコンテープを貼ってサイズを調整する方法。インターネット通販などで購入可能です。テープの取り外しも可能なので、サイズ調整が手軽。外側からは目立ちにくいので指輪の見た目の美しさを損ないません。デメリットは、汗や水ではがれやすいこと。また長時間の利用でリングの内側に粘着剤が残り、サイズ直しやクリーニングを行う際に手間がかかる(追加料金が必要になる)ことがあります。
シリコン製や金属製などの小さな器具を、指輪の内側に取り付けて調整する方法。インターネット通販は手芸クラフトコーナーなどで購入可能です。テープより少し目立ちやすく、リングアジャスターの素材によっては着けたときに違和感があることも。
どのアイテムも素材自体に問題がなくても、使用環境や衛生状態によって肌トラブルが起こることがあるので、定期的に外して洗浄したり、水仕事や入浴時は外すのが理想的です。また、指輪がぬれた場合はしっかりと乾燥させ、肌に異常が出たらすぐに使用を中止し、皮膚科へ相談しましょう。(小俣さん)
100円ショップでも、指輪がゆるいときの応急処置グッズが販売されていますが、大切な指輪なら使用には注意が必要です。場合によっては、指輪の金属などを傷つけたり粘着剤が残ってしまうことも。一時的な対策として使用するなら便利ですが、大切な指輪を良い状態で長く使い続けるためには、専用のジュエリーアイテムを使用するかきちんとサイズ直しを行うのがおすすめです。(小俣さん)
「指輪が抜けそう!」と感じたら、すぐに以下のような対処が必要です。早めの対処で紛失などのリスクを減らしましょう。
サイズ直しをするのが最も安心で確実な対処方法です。ただし、素材やデザインによってはサイズ調整ができないものもあるので、購入時にショップへサイズ直しできるかを確認すると安心です。
サイズ直しができない、調整すると指輪の大事な要素が損なわれてしまうなどの場合は、指輪の石だけを使い、別のリングやネックレスにするなど、リフォームやリメイクという選択肢もあります。
サイズ直しができないけれど、指輪の形で着用したい場合は、特別な日だけ着けるという選択肢も。日常的に使うと紛失や損傷のリスクが増えますが、着ける日を限定することによって少なくすることができます。
薬指に着けるとゆるい場合、中指や人さし指など太い指に着けるとフィットすることがあります。薬指に着けたいというこだわりが少ない場合は、別の指に着ける選択肢もあります。
指輪として着けるのが難しい場合、ネックレスのチェーンに通してペンダントトップとして使用する選択肢も。大切な指輪をアクセサリーとして活用でき、肌身離さず持ち歩けます。
「ショップで直してもらうと時間や費用がかかるから…」と以下のような自己流で指輪のサイズを調整するのは危険です。
接着剤の成分が指輪の素材や宝石を変色させることがあります。また、接着剤が皮膚に付着することによるアレルギー反応が起こることも。
指輪の外側から別の素材のものを巻いて調整することは、見た目が悪いだけではなく、テープや糸の下に汗や皮脂などがたまり、皮膚炎やかぶれ、臭いの原因になることが。
指輪は見た目より繊細です。ペンチなどで力を加えて調整すると、破損やデザインの変形だけではなく宝石が取れてしまうことがあります。同様に、バーナーなどで熱を加えて無理やり変形させるのもNGです。
上記に挙げた対処法をはじめ、自己流での対処は、指輪を傷つける原因になります。時には自分の肌に影響することも。そして、指輪は一度傷つけてしまうと元の状態への修復が困難です。大切な指輪を守るために、ここで紹介したような自己流の対処法はやめ、困ったときは専門店に相談しましょう。
購入時はぴったりなサイズだったのに、いつの間にかゆるくなる…なんてことは珍しくありません。季節や天候の影響、体調の変化などで指の太さは日々変わるんです。指のサイズが変わる主な原因とは…?
ダイエットや妊娠などの体重の変化で、指のサイズも変わります。一時的なサイズの変化であれば、様子見でも問題ありませんが、大きな変化がある場合は、安定してからサイズ直しをするのがよいです。
水分や塩分の取り過ぎ、アルコール摂取、疲労の蓄積、登山や飛行機による気圧の変化などによるむくみも、指のサイズが変わる原因になります。塩分を控えたり、指や手をマッサージやストレッチするなどして血流やリンパの流れを促進してみるのも対策になります。
実は、夏は手足がむくみやすく、冬は血行不良により細くなる傾向があります。気温や湿度の違いでサイズが変化しがちなので、季節によってサイズが変わることをまずは知っておくことが大切です。サイズが合わない日は無理に着けずに外す勇気を!そのタイミングでメンテナンスに出すのもおすすめです。
一日の中でも、時間帯によってサイズは変化します。指輪のサイズ直しをする場合は、サイズが安定する日中の時間帯にするのがよいです。就寝中に紛失するのを防ぐために、寝る前には指輪を外すと安心につながります。
長く使用すると自然にゆがみが出たり、金属の摩耗や変形があるのも自然なことです。紛失や破損を防ぐためには、定期的に購入したジュエリーショップでクリーニングやメンテナンスをするのがおすすめです。
介護職、調理、製造業など手を酷使する仕事をされていると、サイズが変わることもあります。指輪がゆるくなる原因を知ることで、リスクを軽減できたり再発防止につながりますよ。(小俣さん)
結婚後痩せたことで、指輪がゆるくなったと感じることがあります。体がむくんでいるときとそうではないときとでフィット感が違います。特に洗い物をしていて泡をつけたときに、滑りが良くなります。気付いたらデザイン面が横に回っていることも。今は関節のところで止まるくらいで落ち着いているので様子見しています。(千春さん)
指のむくみによってゆるくなることがあります。特にシャンプーやリンスを使っていると、スルスルと滑り抜けてしまいそうになります。以前、指輪を指の根元から離して着けていたところ車の中で落としてしまい拾うのに苦労したこともありました。今はダイヤモンドを守るためにも、家の中では指輪を外して過ごしています。(はるさん)
今は重ね着けで対処していますが、以前、お風呂場で外れてしまったことがありました。購入時にむくんだ状態でサイズを決めてしまったのも原因だと思います。これからのライフスタイルを考えるとサイズ直しはリスクがあると考え、夫に重ね着け用のおしゃれな指輪をプレゼントしてもらいました。(千晶さん)
指輪がちょっとゆるいかも…と思ったら、そのままにしないのが安心。気付かないうちに抜け落ちてしまったり、極端に変形して直せないなんてトラブルを避けるためにも、早めに専門店で相談しましょう。
どんなに大切に扱っていても、年数とともに指輪の形は変わってしまうことがあります。これから先も長く安心して身に着けるためにも、定期的なチェックやメンテナンスを意識してくださいね。
構成・文/RIE☆ イラスト/you semoto
※記事内のデータおよびコメントは2025年10月に「ゼクシィ花嫁会」のメンバー71人が回答したアンケートによるものです
※掲載されている情報は2025年12月時点のものです