婚約指輪には刻印を入れる?入れない?それぞれのメリット&注意点から刻印例まで
サプライズで婚約指輪を贈る時、指輪の内側に刻印を入れるかどうかは多くの男性が悩むポイント。どちらがいいのか、はっきりさせたいところですが、刻印を「入れる」場合も「入れない」場合も、どちらにもメリット・デメリットがあるようです。本記事では、それぞれの選択肢のメリットや注意点を整理し、あなたに合った判断ができるように解説していきます。
サプライズで婚約指輪を贈る時、指輪の内側に刻印を入れるかどうかは多くの男性が悩むポイント。どちらがいいのか、はっきりさせたいところですが、刻印を「入れる」場合も「入れない」場合も、どちらにもメリット・デメリットがあるようです。本記事では、それぞれの選択肢のメリットや注意点を整理し、あなたに合った判断ができるように解説していきます。
指輪の刻印とは、指輪の内側に文字や数字を刻むこと。婚約指輪ではふたりの名前やイニシャル、記念日、メッセージなどを刻むのが一般的です。刻印を入れることで、指輪に特別感をプラスすることができるため、多くの人が入れているようです。
実際に婚約指輪を贈った人に、刻印を入れた・入れなかった「理由」を聞いたところ、次のようなコメントが集まりました。
心を込められるし、自分から贈ったことを形に残したくて、「自分の名前 to 彼女の名前」の刻印を入れました(あおとーさん)
いつでも結婚当時を思い起こせると思い、彼女と相談して結婚記念日を入れました(M.Sさん)
相手が希望する刻印内容がわからなかったので入れませんでした(りとさん)
刻印は結婚指輪に入れればいいと思ったので(SYさん)
刻印を入れると受け取りに時間がかかると言われ、諦めました(AAさん)
結婚した男性110人へのアンケートによると、婚約指輪への刻印は「購入時に入れた」人が39.1%、「プロポーズで渡した後にパートナーの希望を聞いて入れた」人が27.3%という結果に。合計すると、66.4%と大半の人が刻印を「入れた」と答えています。
婚約指輪に刻印を「入れる」ことで、次のようなメリットがあると感じている人が多いようです。
オーダーメイドでなくても、刻印を入れることで世界に一つだけの指輪といった特別感が生まれます。ふたりの名前を入れると、さらに愛着が湧きそうです。
出会った日、交際を始めた日、プロポーズの日などふたりの記念日や、贈る側からの短いメッセージを指輪に刻むことで、より感動的なプロポーズとなります。
この先、何十年という時間が過ぎても、指輪の刻印を見ることでプロポーズ当時の気持ちを思い出すことができます。
相手に対するメッセージを言葉や記号にして贈れるのも刻印のメリット。普段恥ずかしくてなかなか気持ちを言葉で表現できないという人も、刻印で素直な気持ちを表現できます。
指輪を贈る前に刻印を「入れる」場合、後からの変更が難しくなることがあるため、注意が必要です。
指輪のデザイン変更やサイズ直しをする場合、指輪を切ってつなぎ直す加工が必要になるため、刻印した部分に影響が出ることがあります。完成後に刻印の入れ直しが可能なこともありますが、元通りの位置に入れられないなどの制約が出ることがあります。
プロポーズ時にサプライズで婚約指輪を贈りたいという人もいるでしょう。ただし、先に刻印を入れてしまうと、例えば相手がイニシャルではなく名前を入れたかった、などと希望と食い違ってしまうケースもあります。
ただし、これは次の項で挙げる方法で回避できます。
指輪を贈る前に刻印を「入れない」方がスムーズ、という考え方もあります。
多くのジュエリーショップでは、刻印なしで納品後、後から刻印を入れられるサービスを提供しています。なので、指輪を贈るタイミングがプロポーズ時でも、プロポーズ後でも、ふたりで刻印内容を話し合って決めることができます。
ふたりで刻印を決めて、ふたりでジュエリーショップに行くのも、楽しいイベントとなりそうです。
先述の通り、指輪のデザイン変更やサイズ直しには指輪を一度切ってつなぎ直す必要があるため、刻印を入れずに贈り、後から刻印を入れる方が簡単。デザインの自由度も高まります。
ただし、刻印を「入れない」状態で指輪を贈ると、相手によっては疑問を持たれることもあるようです。
ふたりの名前や記念日などを入れることにこだわりが強い相手だと、特別感が足りないと感じるケースもあるでしょう。
贈る相手が、刻印入りの婚約指輪を期待していた場合、なぜ入っていないんだろうと疑問に思うかもしれません。
ただし、いずれの場合も、贈る時に理由を添えれば大丈夫。例えば「刻印はふたりで決めようと思って入れていないから、一緒に考えよう」などと伝えると、むしろ好印象に転じるチャンスといえそうです。
指輪を贈る際、刻印を入れるか・入れないかで迷ったら、次の観点でチェックしてみましょう。
彼女が記念日ごとのイベントを大事にしていたり、特定の言葉に意味を感じていたりするタイプなら、日付やメッセージを刻印してから贈るのもよさそう。
指輪をサプライズで贈りたいけれどサイズがわからないという場合、サイズ変更となる可能性は大。デザインによっても変わるので、サイズ変更が刻印に影響するかはショップで確認するのがおすすめ。
サプライズの演出よりも、ふたりで意味のある言葉を考える時間を大切にしたいなら、刻印は後から入れるのもアイデア。指輪を贈った後でも入れられるショップが多いので事前に確認を。
サプライズがしたい、どうしても贈りたい言葉がある、などの場合は、ぜひ刻印を入れてから贈りましょう。
婚約指輪を贈った後で刻印を入れられるジュエリーショップは多いけれど、購入するショップが対応しているかどうかは要チェック。念のため、かかる期間や金額も確認して。
最も多いのが、記念日の日付とふたりのイニシャル。文字数も少なく、ほとんどの指輪に入れられます。
例えば「With Love」「Forever」などの短いメッセージを入れることもできます。
言葉を入れなくても、小さな宝石に思いを込めて、指輪の裏側に留めることもできます。「シークレットストーン」などと呼ばれ、外からは見えないけれど、着けているふたりだけの秘密を共有する特別感があります。
例えば相手の誕生石、贈る本人の誕生石、ふたりの誕生石、または石言葉(サファイアなら「誠実」「真実」など)で選ぶケースも。さらに、メッセージとシークレットストーンを両方入れるのもおしゃれですね。
ジュエリーショップによっては、手書きのメッセージをスキャンしてデータ化し、刻印できるところもあります。画数が多く、あまりに細かい字は難しいケースもありますが、相談してみましょう。
婚約指輪の刻印は入れても入れなくても、どちらも正解。入れるとしても、贈る前に入れる・贈った後で入れるという選択肢があり、それぞれにメリットがありますね。ただし、サプライズの演出を最優先したい場合を除いては、後から刻印できるサービスを選ぶと安心感がアップ。彼女が一番うれしい形を想像して、最高の婚約指輪を贈りましょう。
文/前川ミチコ イラスト/Yoh 構成/小田真穂(編集部)
※記事内のデータおよびにコメントは2025年10月にマクロミル会員の既婚男性110人が回答したアンケート調査によるものです
※掲載されている情報は2025年11月時点のものです