婚姻届の提出後、住民票・婚姻届受理証明書は即日もらえる?ケース別に解説!
婚姻届を提出したら、すぐ住民票に反映される?即日交付されるケースもあれば、多少時間がかかるケースもあり、その鍵は婚姻届を「いつ・どんな状況で・どこに出すのか」にあるようです。また、住民票ができるまでに代わりとして使える「婚姻届受理証明書」のことも知っておいて損はなし!ぜひこの記事を役立ててくださいね。
婚姻届を提出したら、すぐ住民票に反映される?即日交付されるケースもあれば、多少時間がかかるケースもあり、その鍵は婚姻届を「いつ・どんな状況で・どこに出すのか」にあるようです。また、住民票ができるまでに代わりとして使える「婚姻届受理証明書」のことも知っておいて損はなし!ぜひこの記事を役立ててくださいね。
婚姻届と転入届を同時に提出すると、その内容が住民票にも反映されますが、かかる期間は大体1週間程度。中には即日対応してくれる自治体もありますが、閉庁間際の時間帯や、住民の転出・転入が多く窓口が混み合う3月下旬~4月上旬は、その日のうちに受け取れない場合もあります。
また、婚姻届は24時間365日提出可能ですが、住所変更の届け出は原則として役所の窓口の受付時間内に限られるので、住民票の作成までに少しタイムラグが出ることがあります。
どうしても「この日までに住民票が欲しい」という強い希望がある場合は、窓口を訪れる前に電話などで問い合わせてみましょう。
ふたりとも新居への引っ越しと同時期に婚姻届を提出するケースがこちらに該当します。婚姻届と転入届を同じ役所に提出する場合、当日中に新しい住所と氏が変更された住民票を発行してくれる可能性もあります。ただし時期や窓口の混み具合によって状況が変わってくるので、念のため数日~1週間ほど見ておくと安心です。
婚姻届を出す前から同居していて、すでに住民登録を済ませているケースなど。この場合、婚姻届が無事に受理されれば、新しい氏に変更された住民票がその日のうちに発行される可能性があります。こちらも自治体やその時の状況によって数日~1週間ほどかかる場合があるので、余裕を持って行動しましょう。
結婚前に住んでいた場所、実家や本籍のある地元、式を挙げるリゾート地などで婚姻届を提出するケースなど。婚姻届はどこで出しても構いませんが、転入届を受け付けたり住民票を作成するのはこれから住む場所の役所です。婚姻届が提出された役所からデータが届くのを待って反映されるため、他のケースよりも少し時間がかかります。早くても1週間~10日程度は見ておいた方がいいでしょう。
婚姻届を提出し、ふたりの戸籍が作られると、住民票にも新しい氏や本籍、住所が自動的に記載されます。ただし婚姻届の提出先が住民登録のある市区町村以外だと、住民票の反映までに数日~1週間ほどかかる場合も。
その待機期間中に、新姓・新住所が記載された住民票が必要になった場合、代わりに効力を発揮するのが「婚姻届受理証明書」です。受付・発行は婚姻届を提出した市区町村の役所の窓口に限られ、コンビニ対応はされていませんが、即日発行してもらえることが多いので、心配な人はあらかじめ相談しておきましょう。
【婚姻届受理証明書を使ってできること】
●住民票の名義変更
旧姓のままの住民票でも、「婚姻届受理証明書」を役所の窓口に提出すれば、新しい氏(姓)や住所の情報に上書きしてもらうことが可能です。ただし、銀行口座や運転免許証の名義変更には使えないことが多いので、事前に確認を。
●職場への届け出・申請
扶養家族になるための手続きや、結婚することによって受けられる家賃補助、結婚祝い金などの手続きを「婚姻届受理証明書」で代用できることがあります。こちらは職場によって対応が異なるので気を付けてください。
●海外婚(ブレッシング)
日本から渡航して行う海外婚では、すでに婚姻届を提出し、夫婦になったふたりを祝福する「ブレッシングスタイル」の挙式が一般的です。そのために、既婚である証明として「婚姻届受理証明書」が使われることがあります。
婚姻届の提出後、マイナンバーカードの変更と併せて婚姻届受理証明書を依頼。会社に至急提出しなくてはならない書類があったため必須でした。ただ、私たちの場合は日によって発行にかかる時間が異なると言われ、ハラハラしながら待っていました。(友紀子さん)
一生の記念になると思って。賞状のようなデザインの婚姻届受理証明書がもらえると聞き、ぜひ手元に残したいと思いました。(杏実さん)
会社で結婚祝い金の申請をする際に婚姻届受理証明書が必要だったので。婚姻届を出したのが7月7日の七夕で、窓口が混み合うらしく、早めに並んで受け取りました。(ミミィさん)
挙式後、時間外の夜間窓口で婚姻届を提出したため、自動的に婚姻届受理証明書が送られて来ました。住民票のある場所ではなかったため、助かりました。(Y.Aさん)
社宅の賃貸契約のために準備する必要がありました。タイミング的に、住民票に婚姻の事実が反映される前が契約期限だったので、よかったです。(まるさん)
「婚姻届受理証明書」の取得方法や使い道について、花嫁実例を交えながら紹介します。
役所が用意している一般的な書式のものなら、婚姻届を提出した市区町村の役所の窓口で、即日発行してもらうことが可能です。ただし賞状タイプやご当地デザインのものなど、凝ったタイプの婚姻届受理証明書は、発行してもらうのに1週間ほどかかる場合も。急ぎの場合はスタンダードなものをリクエストし、デザイン性の高いものは、あくまでも「記念」として受け取った方がいいようです。
住民票や婚姻届受理証明書は、結婚直後のさまざまな申請や変更手続きに不可欠な書類。ただし婚姻届受理証明書については、それによる代用が不可というケースもあるので、「何のためにいつ必要になるのか」をあらかじめ予測し、早めに準備を進めておきましょう。
若山大輔さん
行政書士
1987年生まれ。2014年にブライダル行政書士として独立。結婚生活に関する法的・資金的なアドバイスを提供しているほか、オリジナル婚姻届を企画・販売する「婚姻届工房」の代表としても活躍。
構成・文/南 慈子 イラスト/田中麻里子
※記事内のコメントは2025年8月に「ゼクシィ花嫁会」のメンバー63人と、2年以内に婚姻届を提出し、その際に婚姻届受理証明書を交付してもらった経験のある花嫁110人が回答したマクロミル調査によるものです
※掲載されている情報は2025年10月時点のものです
※各種制度については将来改正・変更される場合があります。手続き・届け出の方法も随時変わる可能性や、自治体により異なる場合があります。