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お金・常識

嫁入り道具の内容って?昔と今の違い&最近の傾向を分かりやすく解説

令和の今、実際にどのくらいの人が「嫁入り道具」を用意しているのでしょうか?
今回は、昔ながらの嫁入り道具と最近の傾向を、先輩花嫁の声とともにご紹介します。

目次

嫁入り道具とは?

女性側が持参する家財道具のこと

  • タンスや鏡台など嫁入り道具の前に座る白無垢姿の花嫁

嫁入り道具は、女性側が結婚生活のために持参する家財道具の総称です。女性の親や親族が用意して持たせるため、娘の幸せを願う親心が込められた贈り物とも言えます。

今は女性が嫁として男性の家に入るのではなく、ふたりで新居を構えるカップルも多く、「嫁入り」という意識は薄れています。そのため、嫁入り道具の意味合いも変わってきています。

本来は、結納金で婚礼家具や布団、着物といった嫁入り道具を一式揃えて嫁ぐのが伝統的な習慣でした。今でもこの習慣にならって用意する花嫁もいますが、今は家電製品や家具など、実用性重視のアイテムが主流に。ふたりが必要なものを選び、贈る側も「娘だけでなく夫婦ふたりに向けた贈り物」として用意するケースが増えているようです。

嫁入り道具は用意した?

小田さんの顔写真

嫁入りするという感覚がなく、また引っ越し祝いなど父母からのお祝いは現金だったため、嫁入り道具というものは特にありませんでした。(雪乃さん)

もなみさんの顔写真

姉が結婚した時、しきたりにとらわれず進めたので、私の時も顔合わせの際、彼側に「嫁入り道具や結納はなしにしましょう」と話をしました。(もなみさん)

田丸さんの顔写真

住宅購入はせずに賃貸物件を新居としたこと、夫婦とも1人暮らしをしており一通りの家具が揃っていたため、まずは手持ちの家具を持ち寄ることにしました。(まりさん)

嫁入り道具の予算の考え方は?

両家やふたりで話し合い決めるのが主流に

  • 結納金or支度金で予算を考える女性

嫁入り道具の予算は、結納金の有無や地域の風習によって左右されますが、無理のない範囲で必要なものを厳選するスタイルが主流です。両家やふたりで話し合って決めるのが一般的になってきています。

また結納をせず、それに伴い結納金もなしとするケースにおいて、結納金の代わりに、新郎家が新婦家に渡す結婚準備金を「支度金」と言います。

さらに、それぞれの親が子へのご祝儀としてお祝い金を渡すケースもあります。

結納金あり、結納金なしで準備方法が異なる

結納金には「これで嫁入りのために必要なものを用意してください」という準備金の意味合いもあるため、かつては嫁入り道具の予算とするのが主流でした。

それらの予算で「嫁入り道具」とは意識せずに、ふたりの新生活に必要なものを、必要なタイミングで購入する人が増えています。

先輩花嫁は嫁入り道具どう考えた?

花嫁のイメージイラスト

母の時代は「桐たんすや婚礼布団を用意して持参するしきたりだった」と聞かされましたが、「今はそういうことは気にせず好きなものを必要になったタイミングで買いなさい」と言われました。(ぺんぎんさん)

大町ひかるさんの顔写真

新居への引っ越しのすぐ後に結婚式が控えていたので、結納金やお祝い金を頂いた後に、いくらを新居の家具家電の購入代に使えるかを夫と相談しました。(ひかるさん)

花嫁のイメージイラスト

そもそも嫁入り道具や結納など、しきたりにのっとってやる意向があるかを、彼から彼の親に確認してもらった結果、お互い何もしない、ということを決めました。(ゆかりさん)

地域や風習でも変わる「嫁入り道具」

嫁入り道具の内容や予算は、地域によって大きく異なります。関西では豪華な婚礼家具を重視する傾向があり、関東では実用性を重視する傾向があるなど、その土地の風習を理解して準備することが大切です。また、家族や親戚の考え方も地域性に影響されることがあるため、事前に両家で相談することをおすすめします。

伝統的な嫁入り道具の種類と特徴は?

婚礼家具(きりだんす、鏡台など)

  • きりだんす、鏡台、黒留袖のイラスト

【きりだんす】
嫁入り道具の代表格として長く愛され続けてきました。桐は湿気を調節し、虫がつきにくいという特性があり、大切な着物や衣類を保管するのに最適とされています。

【鏡台】
着物を着付ける際に全身が見やすい3面鏡になっているものが主流で、女性の身だしなみを整える大切な家具として重宝されてきました。

現代の住宅ではクローゼットなどの収納が充実し、ライフスタイルが変わって着物を着る機会も減っていることから、きりだんすや鏡台の需要は減少傾向にあります。

嫁入り道具は「婚礼家具」に!

花嫁のイメージイラスト

成人のお祝いに両親に振袖をあつらえてもらった際に、振袖の保管と嫁入り道具にときりだんすも買ってもらいました。ただ、夫と住んでいる賃貸住宅にはきりだんすを置くスペースがなく、今も実家にあります。(まりさん)

花嫁のイメージイラスト

鏡台はあったほうが良いとのことで、母が購入してくれました(ちかさん)

婚礼布団

婚礼布団は、新しい生活を始める夫婦にとって欠かせないアイテムでした。特に来客用の布団セットは、お客様をもてなすための最重要なものとして複数セットを用意し、まとまった数の座布団も用意するのが定番だったそう。

今は泊まりでの来客が減り、収納スペースは押し入れからクローゼットが中心となったこともあり、以前ほど来客用の布団は重視されなくなっています。

嫁入り道具は「婚礼布団」に!

長谷川由季さんの顔写真

婚礼布団という認識ではありませんでしたが、布団や毛布を購入してもらいました。(由季さん)

市田莉佳子さんの顔写真

母が布団一式を買って送ってくれました。(莉佳子さん)

着物(黒留袖・訪問着・喪服など)

冠婚葬祭で着用する着物類も、伝統的な嫁入り道具の重要アイテムです。黒留袖は結婚式などの慶事で、喪服は葬儀などの弔事で着用します。お宮参りなどで着用できる訪問着、黒留袖のバリエーションとして色留袖も用意するケースがあります。

嫁入り道具は「着物」に!

花嫁のイメージイラスト

黒留袖、色留袖、訪問着、付け下げ、小紋、紬を用意してもらいました。(ファミーさん)

花嫁のイメージイラスト

母が祖母にいただいた着物を譲り受けました。その訪問着を着て顔合わせを行いました。(MAYUKOさん)

現代の嫁入り道具は電化製品、家具、寝具が人気!

家電製品(冷蔵庫・洗濯機・エアコンなど)

  • 食器棚、薄型テレビ、ドラム式洗濯機のイラスト

現代では必需品となっている電子レンジや冷蔵庫、テレビなどの家電はもちろんのこと、新生活に欠かせない家電製品が嫁入り道具の中心となっています。特にひとり暮らしからふたり暮らしになる際に、容量の大きい冷蔵庫や洗濯機への買い替えが必要になることが多く、これらが現代の嫁入り道具として選ばれています。

嫁入り道具は「電化製品」に!

高崎美希さんの顔写真

お互い親との同居からのふたり暮らしだったので、主な家電は全て私の父からの結婚祝いとして購入してもらいました。(美希さん)

花嫁のイメージイラスト

冷蔵庫を買う際、私の親がお金を出してくれました。(つまるさん)

家具(ダイニングテーブル・食器棚など)

現代の嫁入り道具ではソファやテーブルセットなど、デザイン性と機能性を兼ね備えた家具が人気です。特に新居のインテリアに合わせたダイニングテーブルセットや、収納力の高い食器棚などが選ばれています。

嫁入り道具は「家具」に!

花嫁のイメージイラスト

自宅での食事を居酒屋やレストラン風に楽しみたいと考えて、カウンターテーブルを購入してもらいました!(kyonさん)

花嫁のイメージイラスト

ダイニングテーブルとソファを買ってもらいました。(まーちゃんさん)

寝具(ベッド、マットレス、布団など)

現代の寝具選びでは、実用性と快適性が重視されています。来客用の布団セットよりも、夫婦が快適に過ごせる高品質なベッドマットレスや掛け布団、枕などが選ばれる傾向に。アレルギー対応や洗濯のしやすさなど、健康面や衛生面を考慮するといった選択肢も増えています。

嫁入り道具は「寝具」に!

花嫁のイメージイラスト

独身時代はふたりとも実家だったので、ベッド関連のものもてすべて新しく準備しました。(ちかさん)

松田比香莉さんの顔写真

シングルベッドから、クイーンサイズのベッドに新調してもらいました。(比香莉さん)

冠婚葬祭用品(喪服・パールアクセサリーなど)

着物を着る機会が減った現代でも、冠婚葬祭への参加は避けられません。そのため、フォーマルな場面で着用できる喪服やパールのネックレス・イヤリングセットなどは、現代でも娘への贈り物として選ばれています。特に社会人として恥ずかしくない品質のもの、年齢を重ねても使えるベーシックなデザインのものが好まれています。

嫁入り道具は「冠婚葬祭用品」に!

花嫁のイメージイラスト

喪服はいつ必要になるか分からないものなので、嫁入り道具として買ってくれました。パールのネックレスとピアスも合わせて冠婚葬祭で使えるので、この機会にと購入してもらいました。(ひまわりさん)

花嫁のイメージイラスト

母が自分の母に買ってもらったという本真珠のネックレスとイヤリングを譲ってくれました。(麻友さん)

花嫁のイメージイラスト

母が友人から「お嫁さんがきちんとしたブラックフォーマルを用意していて感心した」という話を聞き、私にも購入してくれました。(いくらさん)

嫁入り道具を選ぶ際のポイントは?

ライフステージや暮らしに合ったアイテムを選ぼう

  • 冷蔵庫、食器棚、ドラム式洗濯機のイラスト

現代の嫁入り道具選びでは、以下のポイントを押さえることが大切です。

1. 新生活のスタイルに合わせた選択
ふたりが結婚生活をスタートする家の広さや間取り、備え付けの収納スペースの有無に合わせて必要なものを選ぶ。

2. 家族計画を踏まえた準備
将来の家族構成の変化を見据えて、長く使えるものを選ぶことも大切です。子どもができた時のことを考えて、拡張可能な家具や安全性の高い製品を選択するという視点も必要。

3. 親やパートナーと相談
女性側が一式揃えて持参する嫁入り道具から、結婚祝いとして、ふたりにとって最適な品を贈るという考え方が一般的に。両家による話し合いや、ふたりの相談によって新生活を円満にスタートさせましょう。

近年は結納を行わないケースも増えているため、結婚後に使用する家財道具をふたりで揃えるという考え方が増えているようです。

From編集部

ふたりで相談しながら選んで

昔ながらの嫁入り道具を揃える人は減っていても、ふたりのこれからの暮らしを思い描きながら準備するという本質は変わっていません。令和の今、伝統も大切にしながら実用的な選択をすることで、ふたりらしい嫁入り道具を選んでみてはいかがでしょうか?

構成・文/田中英代 イラスト/moko.
※記事内のデータならびにコメントは2025年7月に「ゼクシィ花嫁会」メンバー110人が回答したアンケートによるものです
※掲載されている情報は2025年9月時点のものです

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