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お金・常識

116人に調査【最近の結納事情】費用から結納返しまで今どきの傾向を解説!

今どきの結納イメージ

“結納”とは日本に古くから伝わってきた婚約の儀式ですが、最近の結納はどのように行われているのでしょう。由来や、顔合わせ食事会との違い、実施状況や気になるお金の相場の最新データを紹介します。

目次

結納とは?

結納の由来

  • 結納とは

結納は婚約のスタイルとして日本に伝わる儀式で、平安時代のしきたりに語源があるといわれています。

当時の結婚は“通い婚”で、男性が結婚を申し込む際には女性の家に酒やをさかなを持参し、共に飲食することで結婚を認められたそう。この品が結納の語源とされる“ゆいのもの”です。

その後武家社会での結婚は“嫁入り婚”へと移り、女性が男性の家に入るように。ここでも男性からの贈り物が登場しますが、それは女性の親に対する「立派なお嬢さんを育ててくださった」というお礼の気持ちを込めたものだったそう。
 
現在における結納は、ふたりの間だけにとどまらず両家で結婚の約束を固める儀式として金品の受け渡しを行うことが一般的で、結納金は結婚費用にあてることが多いようです。

正式結納と略式結納

結納には“正式結納”と“略式結納”があり、大きな違いは両家が直接会う場を設けるかどうかです。

“正式結納”では仲人を立て、結納品は仲人が両家を行き来して運ばれます。“略式結納”では両家が一堂に会し結納品のやりとりを行います。仲人がいれば進行を担いますが、立てない場合は自分たち(親あるいは本人同士)で進めます。

現在では“略式結納”で自分たちだけで行うケースがほとんどです。

顔合わせ食事会との違い

結納と顔合わせ食事会とを比較すると、儀式として行うのが“結納”です。特徴は親や本人たちが(仲人を立てる場合は仲人が)進行役を担うことのほか、会場に入る順番や席次、式次第などもしきたりに沿って行うことが求められますし、結納品の準備も必要です。

一方で顔合わせ食事会は、両家のあいさつと親睦が目的。進行は新郎新婦が行うケースが多く、しきたりや式次第も特にありません。互いの家族紹介とあいさつ、婚約記念品のやりとりを行うケースが多いようです。

【今どき調査1】結納と顔合わせ食事会どちらを行った?

[最近の傾向]顔合わせ食事会が主流に

  • 結納と顔合わせどちらを行った?グラフ

    出典:ゼクシィ結婚トレンド調査2024(全国推計値)

結納を実施した人の割合は、全体の7%と少数。実施率はエリアによっても異なりますが、多くても全体の15%程度でした。

このような昨今において結納実施に至るという背景には、希望する人たちの強い思いがあるはず。実施の有無についてはふたりだけで確定することなく、親の気持ちも聞いて決めるといいですね。

[花嫁voice]結納やって良かった!

花嫁画像
良いけじめになりました

結婚が決まった段階で、両家ともに「伝統的な方法で進めよう」と意見が一致。式半年前の婚姻届提出当日に結納を行いました。正式なスタートが切れた、と感じられました(諒子さん)

【今どき調査2】結納を行った時期と場所は?

[最近の傾向]挙式の1年以上前か8~5カ月前に料亭で行うケースが多い

  • 結納を行った時期と場所 グラフ

    出典:ゼクシィ結婚トレンド調査2024(全国推計値)

実施時期は式13カ月以上前が21.5%と最も多く、12~11カ月前の実施者も10%存在。次に多くなるのは8~7カ月前で20.7%、6~5カ月前が15.6%です。結納は、式の1年以上前あるいは8~5カ月前に行われることが多いようです。
 
実施場所は大きく分けると自宅かそれ以外ですが、全国推計値を見ると多くの結納が自宅以外の場所で行われていることが分かります。ただエリアによっては“彼女の家”が25%以上を占めることも。特に中国エリアでは“彼女の家”で実施するケースが多いようです。

[花嫁voice]時期と場所、こう決めました!

花嫁画像
婚姻届提出の1カ月前に実施

お互いが親と話し合い、結納を行うことに。実施したのは婚姻届提出の1カ月前で、両家の予定が合う日時を設定。会場はホテル内のレストラン。そこは以前夫に連れて行ってもらった場所で、食事のおいしさから決めました(wakaさん)

花嫁画像
成人式で利用した会場で、結納も

結納をするという親の意向があったため、婚姻届提出のタイミングで実施しました。会場は、成人式の前撮りなど節目の折に利用していたホテルに決定。広く四季折々の自然が美しいお庭が有名で、そこでの記念撮影もできて良かったです(星羅さん)

【今どき調査3】結納時の服装は?

[最近の傾向]スーツ・ワンピースを選ぶカップルが圧倒的

  • 結納では何を着た?グラフ

    出典:マクロミル調査

彼女の当日の服装は、ワンピース派が圧倒的多数。色はさまざまで、スタイルはきれいめ、フォーマル、結婚式にも着ていけるものといったキーワードが並びました。彼はスーツが約8割。仕事で着ているようなスーツから、結婚式のようなフォーマルスーツまで、トーンはさまざま。

結納がハレの席であると意識し、服装を選んでいることが分かります。

【今どき調査4】結納にかかる金額は?

[最近の傾向]5万~10万円が全体の4分の1だが、地域や内容によって差がある

  • 結納いくらかかる?

    出典:ゼクシィ結婚トレンド調査2024(全国推計値)

食事を含めた会場費の全国平均は44万円ですが、ボリュームゾーンとしては5万~10万円未満が全体の4分の1を占め、30万円以上、10~15万円未満もそれぞれ約20%ずつと少なくありません。

こうしてバラつきが見えるのは地域差があることに加え、参加人数や結納品の有無、結納プランの利用状況が人によって異なる点が理由と考えられます。しきたりを踏まえて実施するのが結納ですが、その中でもそれぞれが自分たちに適したスタイルを選択しているといえます。

【今どき調査5】結納品・結納金の費用相場

  • 結納の金額相場イメージイラスト

[最近の傾向]多くが結納金・結納品を用意

  • 結納金・結納品は用意した?グラフ

    出典:ゼクシィ結婚トレンド調査2024(全国推計値)

結納を実施するのであれば、結納品(結納道具)と結納金どちらも用意するケースが大半かと思いきや、結納金のみを用意したケースが42%を占めています。エリア別に見ると、関西より西のエリアでは両方用意した人が6割を超えていて、中には7割に達する地域も。

[最近の傾向]結納金はキリ良く100万円が多い

  • 結納金の金額(費用相場)

    出典:ゼクシィ結婚トレンド調査2024(全国推計値)

平均額は95万円、ボリュームゾーンは100万~150万円が7割と最も多くを占めています。相場としてはキリの良い数字として100万円を選ぶケースが多いと言えるでしょう。50万円や70万円といった奇数、末広がりの80万円にする場合もありますが、両家で納得できる金額を決めれば問題ありません。

[最近の傾向]結納品は地域差が大きく、品目数にはバラつきがある

  • 結納品(結納道具)の品目数と費用

    出典:ゼクシィ結婚トレンド調査2024(全国推計値)

結納品の品目数は7品目の割合が最も多いものの、地域差が大きく影響する部分。用意する際は自分たちのエリアの情報を結納ショップなどでチェックすると安心です。品目数が分からないとの回答も2割近く存在しますが、これは、用意する際は“結納品セット”として購入するケースも多く、その場合は品目数を気にしていないことが考えられます。
 
また結納品費用の参考値としての平均額は19万円ですが、金額帯としては5万円未満、5万~10万円未満、10万~20万円未満それぞれが約20%ずつ占めています。このようにバラつきがあるのは、品目数と同じく地域差の影響が考えられます。

また、実施会場で結納パックを利用する場合は結納品の単価が把握しづらいという事情もあるので、実際に準備する際は利用先にて確認を。

[最近の傾向]6割が結納返しを贈っており、スーツや腕時計を選ぶ人が多い

  • 結納返しは行った?グラフ

    出典:ゼクシィ結婚トレンド調査2024(全国推計値)

全体の6割近くが結納返しを行っているとの結果。その内容は、品物としてはスーツや腕時計といった、身に着けてもらえるものを選ぶ傾向が高いようです。

現金では、平均額は45万円でボリュームゾーンも50万~60万円未満という結果。100万円の結納金に対し、50万円の結納返しを用意したという流れがうかがえます。

これらの参考値を踏まえた上で、自分たちのエリア情報や親の意向を把握しながら準備を。

[おまけの今どき調査]今どきカップルはどうやって情報収集してる?

今どきの情報収集はInstagramが最も多く、それ以外でもさまざまな情報メディアを参照にしているようですが、親に聞いたという声も多数。結納には地域差やしきたりが存在するため、親や友人と言った身近な存在に意見を求め、より自分たちに合う情報を得ようとするカップルの多さがうかがえます。

結納に関するお役立ちリンク集

結納にまつわる知識とノウハウが深まる情報は、以下からチェック!自分たちの目指す方向がより具体的に見えてきますよ。

結納するかしないか迷ったら

結納の基礎知識や実施のメリットに加え、顔合わせ食事会の特徴も紹介。比較しながら考えれば、決断もしやすくなるはず。

結納の流れが知りたい時は

事前準備に始まり当日の流れまで知っておけば、結納のひとときを不安なく味わえます。実施するかどうかの参考にもなるので要チェック!

結納のお金について迷ったら

とても気になるのに、聞くのをためらいがちな結納金にクローズアップ。基礎知識から相場、マナーが分かれば安心です。

親への相談で迷ったら

親にとっても子どもの婚約はとても大切。結納や顔合わせ食事会について親が気にすることや、親に伝えたい情報をまとめました。

From編集部

しきたりを軸にしながら、
自分たちに合う内容の結納を!

結納にはしきたりがあるため、堅苦しい印象が真っ先に浮かぶかもしれません。けれどしきたりに沿うことでマナー違反を防ぎ、誰もが気持ち良く過ごせるメリットがあります。また、紹介した相場や実施状況にはバラつきもありましたが、それは地域差に加え、実施者が自分たちに合ったスタイルを選んだ結果でもあるはず。大切なのは両家が気持ち良く婚約をととのえる儀式に向かうことなので、しきたりを軸に自分たちなりの規模や内容を探ってみてください。

監修
監修者顔写真

岩下宣子

マナーデザイナー

「現代礼法研究所」主宰。NPO法人マナー教育サポート協会理事・相談役。全日本作法会の故内田宗輝氏、小笠原流・故小笠原清信氏のもとでマナーや作法を学び、企業、学校、公共団体などでマナー指導や講演などを行う。「マナーは愛。相手の気持ちになって考えて」と、花嫁さんへ愛あるアドバイスを送る。マナーに関する著書多数。

文/弘中栄美 イラスト/てぶくろ星人 D/ロンディーネ 構成/小田真穂(編集部)
※記事内のデータは「ゼクシィ結婚トレンド調査2024(全国推計値)」及び2025年6月にマクロミル会員110人が回答したアンケートによるもの、コメントは2025年5月に「ゼクシィ花嫁会」のメンバー5名が回答したアンケート結果によるものです
※記事内の情報は2025年7月時点のものです

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