婚姻届はひとりで出しても大丈夫!手続きの流れや注意点を解説
婚姻届はふたり揃って出すイメージがありますが、さまざまな事情でどちらかがひとりで出さなくてはならないケースもあるはず。そんなとき「ひとりで出しても大丈夫?」と不安に駆られることも。この記事では、婚姻届をひとりで出すときの流れや手続きなどを行政書士の若山大輔さんの監修の元にご紹介!婚姻届の“ひとり提出”をサポートします。
婚姻届はふたり揃って出すイメージがありますが、さまざまな事情でどちらかがひとりで出さなくてはならないケースもあるはず。そんなとき「ひとりで出しても大丈夫?」と不安に駆られることも。この記事では、婚姻届をひとりで出すときの流れや手続きなどを行政書士の若山大輔さんの監修の元にご紹介!婚姻届の“ひとり提出”をサポートします。
婚姻届はふたりで出す人が多いのですが、夫となる人または妻となる人のどちらかがひとりで出しても全く問題ありません。ちなみに、代理人にお願いすることもできます。
婚姻届をひとりで提出したという人にその理由をアンケートで聞いてみたところ、出したい日に相手が仕事だったという人が圧倒的に多く、その他は体調不良や遠距離などという理由がありました。
ふたりで提出するのが理想ではありましたが、ひとりで提出しても特に問題はありませんでした。役所の方にもお祝いの言葉を頂き、嬉しかったです。(ぽっちゃんさん)
ふたりで出すことよりも、この日にどうしても出したいという気持ちの方が強かったです。(りんりんさん)
もちろん一緒に出したいという気持ちはありましたが、時間とお金をかけてわざわざ来てもらってまで、“一緒”にこだわらなくてもいいかなと思いました。(SIさん)
婚姻届を提出する直前に彼が転勤になってしまったので仕方なくひとりで行きましたが、ふたりで行ったらニヤニヤしちゃいそうだから、かえってひとりで良かったです。(にゃんぴさん)
婚姻届を提出するまでは、基本的にはふたりで出すときとやることや手順は一緒です。提出するのはひとりでも、婚姻届の準備や記入などはふたりで協力して行いましょう。
婚姻届は窓口に提出する場合、間違いがあれば職員がその場で指摘してくれ、訂正もできます。ただし、ひとりで提出する場合、相手に関わることで訂正が必要になった際にその場で訂正できないケースでは、受理日がずれることもありますので、内容に誤りがないかどうか、提出前に入念にチェックしましょう。
提出日にこだわるのであれば、事前に役所で内容に不備がないか確認してもらうのがおすすめです。なお、婚姻届の押印が任意になってからは、捨て印は必要なくなりました。ささいな訂正であれば、その場で捨て印なしで訂正することができます。
提出時は、本人確認書類は提出する人のものだけあればOKです。相手の本人確認書類は必要ありません。ひとりで行くのが心細ければ、親やきょうだい、友人(同性が無難)に付き添ってもらうといいでしょう。
当日は彼といつでも連絡が取れるようにしておくと、内容に不備があった場合にも確認ができます。(ぴーさん)
絶対にその日に受理してほしかったので、ミスがないかどうか何度か事前に市役所で見てもらい、備えました。(wskさん)
後から振り返ってみると、婚姻届の写真が1枚もないことに気付きました。一緒に提出できないならなおさらのこと、事前にふたりで婚姻届と一緒に記念撮影をしておけばよかったと思いました。(みみさん)
婚姻届をひとりで提出することについては、事情があるにしても「寂しい」と感じる人は少なくないよう。婚姻届の提出はふたりが公的に夫婦として認められる大切な記念日。ひとりだからと暗い気持ちにならずに、何か思い出に残ることをやってみませんか。パートナーと時間を合わせるのが難しい場合でも、できることを探してみましょう。
ただの法的な書類を出すためだけに仕事を休む必要はないと私から彼に伝え、クールに装っていましたが、ドッキリで仕事終わりにケーキと花束を用意しました。彼に喜んでもらえて嬉しかったです。(だんさん)
SNSに婚姻届を提出したことをアップしたら、多くの友人に祝福してもらえ、“ひとり提出”の寂しさも吹き飛びました。(mさん)
提出後、彼に「無事に受け付けてもらったよ」と連絡して、夫婦になった喜びを分かち合いました。(ぽっちゃんさん)
提出前には母と妹とランチをして、お祝いしてもらいました。提出後は彼にその日の出来事をいろいろ話しました。彼はささいな話までうんうんと一生懸命聞いてくれ、思いが共有できて嬉しかったです。(はらぺこみのむしさん)
婚姻届は提出日を優先するのか、ふたりで出すことを重視するのか、どちらが大切なのか考えてみましょう。提出日を重視するのであれば、ひとりで提出しなければならない可能性も。婚姻届をひとりで提出することは全く問題ないので、ふたりでしっかり話し合って決めて。
若山大輔
行政書士
行政書士法人アインクラッドの代表行政書士。結婚生活に関する法的・資金的なアドバイスを提供しているほか、オリジナル婚姻届を企画・販売する「婚姻届工房」の代表としても活躍。
構成・文/粂 美奈子 イラスト/田中麻里子
※記事内のコメントは2025年7月に、2年以内に婚姻届をひとりで出した20~30代の男女100人が回答したマクロミル調査によるものです
※記事中の制度に関して将来改正・変更される場合もあります。手続き・届け出の方法も随時変わる可能性や、自治体により異なる場合があります
※掲載されている情報は2025年8月時点のものです