婚姻届提出♪その前に……役所に聞いた【やりがち失敗実例】
「婚姻届ってどこに出す?」「提出時に必要なものは?」「不備があると受理してもらえないの?」そんな不安を抱える皆さんの声に、自治体の担当者とプロの行政書士がお答えします。婚姻届の提出は、ふたりが夫婦として公的に認められる大事な手続き。しっかり準備して臨んでくださいね。
「婚姻届ってどこに出す?」「提出時に必要なものは?」「不備があると受理してもらえないの?」そんな不安を抱える皆さんの声に、自治体の担当者とプロの行政書士がお答えします。婚姻届の提出は、ふたりが夫婦として公的に認められる大事な手続き。しっかり準備して臨んでくださいね。
若山大輔さん
行政書士
1987年生まれ。2014年にブライダル行政書士として独立。結婚生活に関する法的・資金的なアドバイスを提供しているほか、オリジナル婚姻届を企画・販売する「婚姻届工房」の代表としても活躍。
婚姻届の提出時には以下の2点が必要です。
[記入済みの婚姻届]
ボールペン(消せるペンはNG)などで記入した婚姻届。ふたりが書く欄のほか、証人2名が記入する欄もあります。
[本人確認書類]
婚姻届と一緒に本人が確認できる書類を求められます。マイナンバーカードや運転免許証、パスポートなど顔写真付きの証明書を持参しましょう。
戸籍法改正により、2024年3月1日以降、婚姻届提出時の戸籍謄本の添付は基本的に不要になりました。ただし婚姻届の用紙には本籍の記入欄があるため、本籍が分からない人は事前に戸籍謄本などで確認する必要があります。
日本国内なら、原則どこの役所でも受け付けてもらえますが、ふたりの新居のある住所地の市区町村へ提出するケースが一般的です。新居がまだ決まっていない場合はどちらかの住む市区町村の役所でもOK。
結婚式を挙げた場所や旅行先などで提出する人もいますが、記念日など「どうしてもこの日に提出したい!」と強い希望がある場合は、該当する役所に受理可能かどうか事前確認をしておくと安心です。
婚姻届の役所への提出は、一部出張所を除き24時間・365日いつでも可能。役所が閉まっている土日祝日や夜間は時間外窓口で受け付けてもらえます。基本的に婚姻届を提出した日が受理日となりますが、記入ミスや漏れなどの不備があると提出日が受理日にならず、後日訂正に行かなくてはいけないので気を付けましょう。
婚姻届は、役所の窓口でもらえるノーマルなもの以外にも、おしゃれなデザインのものやご当地デザインのものが多数あります。ふたりらしい記念になるデザインを選んでみては。
役所が閉まっている時間帯に婚姻届を提出したい花嫁さんは、こちらの記事も併せてチェック!
婚姻届は基本的に一度受理されたら二度と目にすることはできません。せっかくだから婚姻届や提出日のふたりを何らかの形で記念に残しておきたい、というカップルは以下の記事を参考にして。
婚姻届を無事に受理してもらうためには、書き間違いや記入漏れ、不備などがないよう慎重に進める必要があります。ここからは、実際に婚姻届を受け付ける立場の役所の担当者に、起こりがちなミスと、失敗を避けるためのアドバイスを聞いてみました。
「住所の書き方が住民票と一致していること」「名前が戸籍どおりであること(例えば戸籍が旧書体の場合、婚姻届も同じように書く)」など、公的書類ならではの決まりがある婚姻届。例えば住所欄に、住民票にはないアパート・マンション名まで入れてしまうとそれば「書き間違い」ということになってしまいますので注意が必要です。
婚姻届の記入例(見本)があれば、そちらを参考にしながら書くことで、書き間違いが防げると思います。また、時間外窓口に提出される場合などは、届出日前に最寄りの市区町村の窓口で、内容を確認してもらうことをおすすめします。(島根県・出雲市役所担当)
親が自分の生年月日を「昭和→S」と略して書いてしまいました。皆さんも気を付けて!(ちゃんさん)
母親が異なる兄がいるため「二男」と記入しましたが、「長男」に訂正するよう指摘されました。(AYさん)
婚姻届は記入する箇所が多く、一つずつ確実に埋めていかないと抜けたり漏れたりしがち。「分からないから後で考えよう」と後回しにして、うっかりそのまま提出してしまう人も。未記入や記入漏れといった書類の不備は、希望する日に提出できない恐れがあるので、早めの準備が肝心です。
例えば、「婚姻後の夫婦の氏」の欄にチェックがされていなかったり、証人欄の本籍が書かれていないなどの記入漏れが時々見受けられます。提出された婚姻届に未記入箇所があれば役所から連絡がありますので、連絡先を書いておいてください。(出雲市役所担当)
結婚後の本籍をどこにするのかを迷っていたところ、うっかり書かないまま提出してしまいました。指摘されたものの、その場で決められず困りました。(スバスさん)
婚姻届の右下に、連絡先(名前や電話番号)の欄があり、記入を促されました。目立たない場所にあったので全く気付かず!(nさん)
書き間違いや記入漏れ以外にも、注意すべき項目はいろいろ。用紙の出力サイズが正しいか、使用可能な筆記用具を使って作成しているかどうか(消せるペンや鉛筆は改ざんの危険性があるので公的書類には使えない)など、よく調べた上で提出しましょう。
ダウンロードした婚姻届に記入される方もいらっしゃいますが、婚姻届の用紙はA3サイズと決まっていますので、自分で印刷して提出する場合は、必ずA3サイズで出力したものに記入するようにしてください。(出雲市役所担当)
婚姻届の提出時、顔写真付きの本人確認書類を持っていくのを忘れて慌てました。(Cさん)
オリジナルの婚姻届をコンビニのマルチコピー機で印刷しようとしましたが、フチが付いてしまってうまくいかず。結局プリントサービスのショップに頼みました。(りこさん)
結婚の思い出づくり「ご縁結び処」を開設している“縁結びのまち出雲市”。2種類のオリジナル婚姻届「出雲婚(有料)」と「ご当地婚姻届(ダウンロードサービス無料)」の用意があり、記念用婚姻届に押印できる「縁結びオリジナルスタンプ」や、市役所屋内外に設けられた「ご縁結び処記念撮影用バックパネル」のサービスも。県外から提出に訪れるカップルも多い。
婚姻届の書き方が分かる記事はこちら。間違えやすいポイントや受理されないケースついて、詳しく解説しています。
婚姻届の記入時に書き方を迷いやすい「証人」「職業」「同居を始めたとき」の3つの欄について、以下の記事で各欄の意味と記入方法を詳しく解説しています。
本当です。日本国内であれば、これから暮らす新居や現在住んでいるどちらかの住所地、旅行先など、原則どこの役所に提出してもOKです。ただし、場所によってメリットや注意点があるので、下の一覧を参考にしてください。
ちなみに以前は本籍がある役所に提出するケースも見受けられましたが、戸籍法改正に伴い、婚姻届の提出時に戸籍謄本に提出が不要になったため、本籍地に出向くメリットはあまりないと思われます。(行政書士/若山大輔さん)
| 主な提出先 | メリット | 注意点 |
|---|---|---|
| ふたりの新居がある市区町村 | 引っ越しと同時に提出すれば、住民票も即日交付してもらえる | 引っ越しが婚姻届提出の後だと、再度足を運ぶ必要がある |
| 現在どちらかが住んでいる、同居前の市区町村 | 自宅から出向く場合は、移動が楽ですぐに提出できる | ふたりの住民票が別々なので、職場などへの説明が必要になる場合がある |
| 思い出の場所やリゾート地 | 特別な記念になる。リゾート婚の場合、挙式日と婚姻届の提出日を同日にできる | 住民票の作成に1週間~10日程度かかる。さらに不備があった場合のやりとりが面倒 |
平日、役所が開いている時間内に住民課の窓口へ行き、事前審査(婚姻届の事前チェック)を受けておくのが一番の対策!不備があればその場で直せるため、「ふたりの記念日」など、希望日の提出が叶えられます。特に担当者がいない土日や夜間に提出する人におすすめです。(若山さん)
A:用紙に折れ目が付いていても、文字が読める状態なら問題ありません。ただし記入後にすぐ折り畳むとインクがにじんだり、「太田→大田」のように、折れ目の部分の文字が一部欠けて見える恐れもあるので注意してください。(若山さん)
大丈夫です。提出時には印刷されている市長名を二重線で消し、提出先の市長名に書き直すことをお忘れなく。(若山さん)
婚姻届の原寸サイズ(A3)で印刷・コピーされたものであれば提出可能です。家庭用プリンターはA4サイズまでしか対応できない機種が多いので気を付けましょう。(若山さん)
□ 婚姻届(A3サイズ/記入済みのもの)
□ ふたりの本人確認書類(マイナンバーカード、運転免許証など)
□ 戸籍謄本(※原則不要だが、システム障害等に備え、念のために持参しておくと安心)
□ 印鑑(※原則不要だが、氏名や新本籍などの重要事項を訂正する際に訂正印が求められるケースも。念のために旧姓の印鑑を持参すると安心。※インク内蔵のスタンプ印は不可)
「結婚」とほぼ同じ意味で使われている「入籍」ですが、初婚同士が結婚して新たに籍を作ることは「入籍」とは言いません。それを含めて間違えやすいブライダル用語を詳しく解説します。
結婚情報サービスをお届けするゼクシィの公式YouTubeチャンネル「ゼクシィTV」。こちらの動画では、安心&スムーズに婚姻届を提出できるように、書き方~提出方法まで詳しく紹介しています。
婚姻届の提出は、ふたりにとって思い出に残る大事なイベント。できるなら、不備なくスムーズに提出したいものです。この記事で紹介したありがちな失敗談やプロのアドバイスを踏まえ、しっかりと準備して臨んでくださいね。
構成・文/南 慈子 イラスト/石 明子 D/ロンディーネ
※記事内のコメントは2026年7月に「ゼクシィ花嫁会」のメンバー90人が回答したアンケートと、2026年7月に「2年以内に婚姻届を提出し、その際に何らかの失敗をしてしまった経験のある既婚男女」110人が回答したマクロミル調査によるものです
※掲載されている情報は2026年9月時点のものです
※各種制度については将来改正・変更される場合があります。手続き・届け出の方法も随時変わる可能性や、自治体により異なる場合があります