ブライダルフェアでは即決しないとダメ?特典やメリット・デメリットを解説!
ブライダルフェアや見学に行く際に、気になるキーワードとして挙がってくるのが“即決”。これによって割引や日時確保が叶うこともあるため、“即決”するかどうかは非常に悩ましいところです。ゼクシィ相談カウンターのアドバイザーを監修に迎え、基礎知識をはじめ“即決しない場合”のメリット・デメリットを紹介します。
ブライダルフェアや見学に行く際に、気になるキーワードとして挙がってくるのが“即決”。これによって割引や日時確保が叶うこともあるため、“即決”するかどうかは非常に悩ましいところです。ゼクシィ相談カウンターのアドバイザーを監修に迎え、基礎知識をはじめ“即決しない場合”のメリット・デメリットを紹介します。
Mさん
ゼクシィ相談カウンター アドバイザー
2019年よりゼクシィ相談カウンター勤務。多様なスタイルがあるなかで、カップルごとに異なる結婚式の理想や憧れを丁寧に聞き取ってイメージを整理。会場見学をはじめ決定後も安心して式を迎えられるようにサポートする。
即決とは、ブライダルフェアや会場見学に足を運び、その場で申込書を提出し申込金を支払って正式契約すること。「申込金は10万~20万円が多く、支払いは現金あるいはカード払い、銀行振り込みのいずれかを選ぶケースが一般的です」(ゼクシィ相談カウンター・Mさん/以下Mさん)
会場が定める期間内に限り希望日時の予約を維持する“仮予約”を選ぶことももちろん可能。予約確定の際は仮予約期限内に会場に連絡を。キャンセル時も同様です。「期間は1週間が多いですが、相談可能な会場も。こちらの結論が出せる時期を明確にして相談すると、柔軟に対応してもらえることもあります」(Mさん)。また、仮予約を入れなくても、後日再度問い合わせることは全く問題ありません。
即決といえば特典が浮かびますが、それはカップルそれぞれの希望や考えに応じて提案される場合が多いため、特典内容の明確な打ち出しは見られないようです。とはいえ、即決による割引やアップグレードを受けられるケースは少なくありません。「その会場での成約を前向きに検討できそうであれば、フェア参加時に即決する場合の特典を確認してみても良いと思います」(Mさん)
また即決しない場合でもほかの特典が受けられるケースもあり、ウインタープランといった四季に合わせた期間特典や、お日柄や平日など日時を限定した特典が挙げられます。「即決特典には優遇度のインパクトがありますが、式場によっては即決以外の様々な特典を用意しています」(Mさん)
上記以外には成約特典と呼ばれるものもあります。これは最も基本的な特典であり、ほとんどの場合は成約タイミングや挙式日時等の条件に関わらず付けられるもの。ただ、複数の特典が存在する場合は「どれか一つのみ適用」とされるケースも。
即決特典はもちろん、それ以外の特典についても適用条件はしっかり確認を。
契約キャンセルとなるためキャンセル料が発生し、金額は会場の規約に従って決まります。「金額は結婚式当日からさかのぼって算出されるのが一般的。ある期間以降は見積額の数%となるなど、申込金だけのキャンセル料では済まなくなることも」(Mさん)。即決するなら「キャンセルしない」という前提が重要ですが、契約前にはキャンセル規定を必ず確認しましょう。
今回の調査では仮予約に留めた、いったん見送ったといった非即決派も3割以上存在しています。即決しなかった理由としては、「他会場とも比較したかった」「冷静になって決めたかった」など、その場の勢いで決めることはなかったとの声が目立ちました。かといって即決派が勢いで決めているかというとそうではなく、「他会場と比べた上でブライダルフェアに参加した」など、もともと有力候補として考え、研究していたことで即決に至ったケースも多いようです。
今回の調査では、ブライダルフェアでの即決に関する満足度は90%以上という結果でした。けれどその中でも陥りがちなモヤモヤといえば「本当にこの決断で良かったのか」という戸惑い。即決しない場合のメリットは、そういった悩みの生まれにくさにあります。「準備期間中に“この会場で良かったか”との疑いを避けるには、決定時の納得感が重要。ある程度の勢いも必要ですが、冷静になって決断することで納得感は高まります」(Mさん)。 焦らず丁寧な決断を意識しましょう!
仮予約をせず、他の会場も見学してから納得して成約できたので満足しています。その場で成約する特典とは異なったものの別の特典によりお得になり、希望の日取りも成約時には空いていました(Koroさん)
金額と日時確保は会場選びでも重要度が高い要素ではあるので、契約が遅くなることで自分たちの要望が危うくなる不安は付き物。ですがそこでは、焦らず冷静な検討を。「即決できなかったとしても、季節特典、成約特典など利用できる特典があるはず。即決特典にこだわり過ぎず、成約状況ごとの特典の内訳と金額の確認を」(Mさん)。また希望日時に複数候補がある場合も、即決にこだわらなくてもよいでしょう。
見学時には即決せずいったん保留。他会場との検討を経て同会場に決めました。他の式場を見ている間、希望する日時が埋まってしまう不安がありました(m.mさん)
会場は、即決をせず他会場と比較した上で後日成約しました。複数の会場を見て雰囲気や内容を検討し、パートナーとも意見を擦り合わせる時間をしっかり持てたため、納得して決められました。デメリットを挙げるなら、比較検討に時間がかかってスケジュール調整が少し大変だったことです(nanaさん)
決断ができずブライダルフェアや見学を重ね過ぎることが、混乱を招く事態にも。「見学軒数が多くなると、判断が付きにくくなるリスクが。すると会場決定に時間がかかり、準備期間の短縮に繋がってしまいます。納得して即決できるなら、会場に対する覚悟が決まり準備を進めやすいという一面も。いずれにせよ、会場検討にはふたりが大事にしたいことを明確にしておくことが大切です」(Mさん)
金額が最優先事項なら、なおのこと冷静な判断を。「金額検討時には比較対象が不可欠です。それを『安いから今日決める』とした場合、後々に『もっと安いところがあったのでは』と別会場に意識が向きやすくなる可能性も」(Mさん)。価格には流動的な面もあり、妥当性が分かりにくいもの。値引き率は即決時が最大かもしれませんが、見積りの相談は後日でも可能なケースもあるので、焦らない意識を大切に。
また、雰囲気、アクセス、料理、チャペルなど、重視ポイントをしっかり整理した上で臨み、それらが満たされていると確信できるなら即決もありです。ただしほんの僅かでも他会場への意識や決断への疑いがあるなら、見送りを。「こういった揺らぎは小さくならず、この気持ちを抱えたまま式準備を進めるのは厳しいです。『安いからここに決めよう』ではなく『やっぱりここが良い』と言い切れるか、ふたりの気持ちを確かめてください」(Mさん)
重要なのは、「ここで私たちの結婚式をしたい」という強い気持ち。ブライダルフェアや見学で高揚するのは当然で、さらに魅力的な特典が受けられるとなればなおさらです。けれど意識したいのは「特典がなくても、この会場が良い」と思えるかどうかかもしれません。決断への自信と納得感は結婚準備から当日までのモチベーションを支える土台になることを忘れず、決定へ至る過程を大切にしてくださいね。
構成・文/弘中栄美 イラスト/ふち
※記事内のデータおよびコメントは、2025年6月に「ゼクシィ花嫁会」のメンバー78人が回答したアンケートならびに、過去2年以内に結婚式を実施した20~30代の女性110人を対象にしたマクロミル調査によるものです
※掲載されている情報は2025年8月時点のものです