結婚指輪は買い替えていいの?買い直した理由やタイミングを紹介
ふたりで相談して、こだわりを持って選んだ結婚指輪だけれど、年齢を経るうちに体型が変わって身に着けられなくなったり、好みが変わって違和感を持つようになったり……。結婚指輪を買い替えたいけれど、記念の指輪なので新調するのはちょっと気が引けるという気持ちも。この記事では実際に結婚指輪を買い替えた人の声を紹介するとともに、買い替えるときのポイントをジュエリーコーディネーターの小俣友里さんにお伺いしました。
ふたりで相談して、こだわりを持って選んだ結婚指輪だけれど、年齢を経るうちに体型が変わって身に着けられなくなったり、好みが変わって違和感を持つようになったり……。結婚指輪を買い替えたいけれど、記念の指輪なので新調するのはちょっと気が引けるという気持ちも。この記事では実際に結婚指輪を買い替えた人の声を紹介するとともに、買い替えるときのポイントをジュエリーコーディネーターの小俣友里さんにお伺いしました。
小俣友里
ジュエリーコーディネーター
難関のジュエリーコーディネーター1級の資格を持ち、ジュエリーリフォーム専門の「ラトレイユ」の代表として活躍。ジュエリーのリフォームや修理はもちろん、オーダーメイドジュエリーも手掛けている。
「せっかくの結婚指輪なのに買い替えてもいいのかな?」と不安に思う人もいるかもしれません。でも、その心配はいりません。
ジュエリーアドバイザーの小俣さんによると、「ライフスタイルや好みの変化、指輪の紛失や劣化などの理由で、新しく買い替える人は少なくありません。むしろ、新しい指輪を選ぶことで、改めて夫婦の絆を感じるきっかけになることも。結婚指輪の買い替えはまったく問題ありません」とのこと。
結婚生活が長くなるほど、自分たちの暮らし方や好みも変わっていくもの。そんな変化に合わせて指輪もアップデートするという選択肢を持ってみませんか?
では実際に、結婚指輪を買い替えたという人たちは、どのようなきっかけで買い替えを決めたのでしょうか?上のグラフは、その理由を尋ねた結果です。
最も多かった理由は「サイズが合わなくなった」(39.1%)。年齢とともに体型が変わったり、出産や体調変化で指のサイズが変わったりするのはよくあることです。次いで、「結婚生活の節目に買い替え」(15.5%)、「好みが変わった」(14.5%)など、“今の自分たちらしい指輪にしたい”という前向きな理由も多数。その他にも「金属アレルギーが出た」「傷や変形が気になった」といった実用面での事情も見受けられました。
実際にどんなきっかけで買い替えを決意し、どんな気持ちで新たな指輪を選んだのか、結婚指輪の買い替えを経験した人たちのリアルな声をご紹介します。
買い替えの最も多い理由が「サイズが合わなくなった」というもの。結婚後は妊娠や出産などを経験する人も多く、体形は変わりやすいもの。合わなくなった結婚指輪は買い替えてもいいかもしれません。
妊娠・出産などで指のむくみがあり、サイズアウトしました。もともと指輪を着けられない職場だったのですが、現在は育休中なので、身に着けられるこの時期に買い直しを決意しました。(KUMARIさん)
結婚した当初はスリムだったのですが、結婚後に太ってしまいました。無理やりはめて取れなくなったら怖いと思い、新しく買い替えました。(g.nさん)
結婚指輪は手を洗う際や家事、スポーツなどで外したりする人も多く、うっかりなくしてしまうことも。なくしてしまったら、これはもう買い替えるしかありませんね。
旅行で温泉に行った際、脱衣所で指輪を外したところまでは覚えているのですが、その後見当たらず……。仕方がないので、新しいものを購入しました。(メイわんわんさん)
気が付いたらなくなっていました!探しても見つからず、夫に報告したら、同じものを購入することになりました。(ひなっぱるさん)
年月を経ると、好みが変わったり、今まで似合っていたものが似合わなくなることはよくあること。結婚指輪は日常的に身に着けるものだから、違和感があるものをストレスを感じながら身に着けるよりは、気に入ったものに買い替えてもいいかもしれません。
結婚時に購入した結婚指輪は何の飾りもないシンプルなタイプ。年齢を経るにつれて好みが変わり、ダイヤモンドで飾られた華やかな結婚指輪を買い直しました。(ANさん)
夫婦でデザインの違う結婚指輪だったのですが、しばらくたってからお揃いの結婚指輪が欲しくなって買い替えました。男性にも身に着けやすい、シンプルなデザインのものです。(4y育児奮闘ママさん)
日常的に指輪を身に着けることにより、金属アレルギーが引き起こされることもあります。その場合は、原因となる金属を避けるのが望ましく、結婚指輪の買い替えも仕方がないことといえるでしょう。
金属アレルギーを引き起こしにくい素材で結婚指輪を作りましたが、やはりかゆみが出てしまい、金属を使用しない木の指輪を夫に買ってもらいました。(ちゃい。さん)
出産を機に体質が変わったのか、指輪を身に着けるとかゆみが出るようになってしまったので、アレルギーを引き起こしにくい素材の指輪に買い替えました。(ゆーさん)
結婚指輪は日常的に身に着けていると、ある程度の傷が付くのは仕方がないこと。また、重いものを持ったりすると、変形してしまうこともあります。傷や変形はメンテナンスでリカバリーできることもあるので、まずは購入店に相談するのもおすすめです。
家事の際もずっと身に着けていたため、色が変わってきてしまいました。それがどうにも気になって、買い替えることに。(s.tさん)
ずっと身に着けていたところ、指輪が変形してしまいました。着け心地もあまりよくないので、新しい結婚指輪に買い替えました。(オリーブさん)
夫婦のうちどちらかが結婚指輪を買い替えたいという場合は、買い替えについて相手に理解してもらうことが大切です。話し合いの結果、ふたり揃って買い替えるという結論に達する人も少なくありません。
「夫婦の関係が変化していくように、指輪もアップデートしていくのは自然なこと。結婚指輪は“夫婦の絆の象徴”ですから、買い替えに際してもお互いの気持ちを大切に、ふたりでしっかり話し合って決めましょう」(小俣さん)
結婚指輪を買い替える理由はさまざま。紛失の場合は買い替えるしかありませんが、記念の指輪を買い替えるのは気が引けるという人もいるはず。そこで、結婚指輪を買い替えたメリットを聞いてみました。
最も大きなメリットは気持ちが一新されるということ。傷や変形がある指輪、いまの気分にマッチしない指輪、サイズが合わない指輪は、身に着けていても楽しい気持ちになれません。新調すれば気持ちも明るくなるはずです。
サイズが合わない指輪はずっと身に着けていなかったのですが、新調して毎日身に着けるようになりました。夫婦仲も深まったと思います。(えりりんさん)
指輪が少し緩くなり、落とさないかどうかいつも気にしながら身に着けていたので、サイズが合う指輪を新調して、ストレスなく指輪を着けられるのが嬉しい!(リーフさん)
購入当時とは好みも異なるし、新しいデザインの指輪も出てくるので、お気に入りを見つけたら買い替えるのもありかなと思います。好きなデザインの指輪は見ているだけで嬉しくなります。(Nさん)
一度結婚指輪を購入した経験があるので、視野も広くなったし、よりいまの自分にふさわしい結婚指輪を見つけることができたと思います。(ぴっぴさん)
結婚指輪は「新しいのに買い替えたいな」と思ってもなかなか踏ん切りがつかないもの。買い替えのタイミングとしては、結婚記念日など何か大きなイベント事があった時もおすすめです。
また、指輪のサイズが合わなくなった、好みではなくなったなどの理由がなくても、買い替えをするのはあり。「結婚生活を続ける中で、夫婦の関係を再確認するタイミング、仕事で昇格した、子育てが終わったなどの理由で、買い替える人もいます。仕事や趣味などで指輪を外すことが増えた場合など、新しいライフスタイルに合ったデザインにするのも選択肢の一つです」(小俣さん)
紛失してしまい、とりあえず購入した指輪で間に合わせていたのですが、結婚10年の記念に当時と同じものを同じお店で購入しました。(メイわんわんさん)
妊娠出産で太って指輪が入らなくなりましたが、育休明けのタイミングで心機一転、新しい結婚指輪を購入しました。(かずみさん)
新しい結婚指輪が欲しいと思っていて、ボーナスが入ったタイミングで思い切って買い替えました。人生で2度も結婚指輪を貰えて嬉しかったです。(はあさん)
紛失してからしばらくは結婚指輪なしで過ごしていたのですが、予算内で気に入った指輪が見つかった時点で購入しました。(Nさん)
結婚指輪を買い替える際は、ひとりで決めずにパートナーに相談し、お互いに納得して買い替えるといいでしょう。
予算を決め、自分の好みやライフスタイルなどからデザインや素材などを考え、いくつかのジュエリーショップを巡って比較検討し、しっかり試着して着け心地や、サイズ、アフターサービスなどもチェックして選ぶのは、最初に結婚指輪を選んだ時と同様です。今後の体形変化が心配な人は、サイズ直しが可能なデザインを選ぶのがおすすめです。
なお、まだ手元に最初の結婚指輪がある場合は、修理したり、リフォームしたりして、使い続けるという方法もあります。「思い出の指輪を生かしながら新しい形にするという方法なら、より愛着を持ち続けられるはずです」(小俣さん)
毎日身に着けていると傷が付くのは仕方がないと学びました。ですから、多少の傷があっても気にならないデザインにしました。(ポックルさん)
長く身に着ければ、それなりにメンテナンスも必要。サイズ直しや石外れなどにしっかり対応してくれるショップを選びました。(4y育児奮闘ママさん)
以前の指輪は捨てるわけではなく、新しい指輪との重ね着けもできるようにしたいと思い、その観点で選びました。(ANさん)
せっかく新調するのですから、夫婦でどんなデザインがいいか、予算も含めて話し合い、お互いに納得がいく指輪を探しました。(T.Cさん)
結婚指輪を買い直すことは決して悪いことではありません。いまの自分に合わないなと思ったら、アップデートするのもよい選択です。大切なのは指輪そのものではなくて、結婚指輪を通じてつくり上げる夫婦の絆です。新しく結婚指輪を買うことを通じて、夫婦の関係を改めて見つめ直してみるのもいいかもしれません。
取材・文/粂 美奈子 イラスト/別府麻衣 D/ロンディーネ 構成/金子朱里(編集部)
※記事内のデータならびにコメントは、2025年6月に結婚指輪の買い替えを経験した人110人が回答したマクロミル調査によるものです
※掲載されている情報は2025年7月時点のものです