和装に合うブーケって?人気の花材・形・造花&生花etc.を解説

「結婚式や前撮りの和装にブーケはありかなしか?」を徹底解説!もし白無垢や色打ち掛け、引き振り袖といった和装に合わせるなら、どんな形や花材がいいのか、造花でもいいのかといった疑問から、卒花実例で人気の傾向やかかった費用をご紹介します。
「結婚式や前撮りの和装にブーケはありかなしか?」を徹底解説!もし白無垢や色打ち掛け、引き振り袖といった和装に合わせるなら、どんな形や花材がいいのか、造花でもいいのかといった疑問から、卒花実例で人気の傾向やかかった費用をご紹介します。
花嫁がブーケを持つのは欧米発の文化。そのため、和装ではブーケを持つルールはありません。
従来、持つとすれば、花嫁が身に着ける5つの小物の一つである末広(扇子)があります。扇子は、末広がりの幸せが続くようにという意味を込め「末広」と呼ばれます。基本的には末広を開かず帯の間に挿しますが、撮影や入場の際に手に持つことも。
ところが近年は、和装を華やかに着こなしたい!という花嫁さんが増えており、ブーケも撮影時や披露宴の和装のコーディネートのアイテムとして珍しくなくなりました。
ちなみに、結婚式や前撮りで和装を着た先輩を対象にしたアンケートでは、最初から和装にブーケを合わせたいと思っていた人は6割以上いました。
なんとなく、和装にはブーケを持つイメージがなかったです(りーさん)
花嫁姿が華やぐし、写真映えもすると思いました(おともだちさん)
洋装和装かかわらず、花嫁なら絶対持ってるイメージがあり、持つのが夢でした(のすけたろうさん)
かつては和装に合わせるブーケといえば、丸いボールブーケが定番でした。近年はブーケのバリエーションもグッと広がり、ドレスに合わせるのと変わらず自由にセレクトされている傾向があります。トレンド感のあるクラッチタイプのブーケが人気のようですが、バレリーナタイプなど旬のデザインを合わせる花嫁さんも。
コチョウランを主役に白い小花が垂れ下がる立体感のあるデザイン
ダークトーンの花で引き締めて
正統派和装もモダンなイメージ
洋館での結婚式で、プロフィールブックやウエルカムスペースで和装前撮りの写真を使用したかったため、ブーケもシックな印象をイメージし、和洋が混ざり合うモダンな感じになるように決めたそう。
白、グリーン、ブラックの色で抑えめなトーンで、デザインは縦長のキャスケード感のあるクラッチでスタイリッシュにまとめてもらった。
SNSで見ていたので違和感はありませんでした。モダンさやカジュアルさがあって素敵だなと思っていました!(_rin_wdさん)
[和装ブーケDATA]
・シーン/前撮り
・撮影時期/7月
・ブーケの種類/造花
・花材/コチョウラン、カラー他
・手配先/撮影会社でレンタル
・費用/撮影のプランに含まれる
サイズも形も多様な花をオレンジで統一して
白無垢の差し色の朱色ともリンク!
以前ドレスでの前撮りで使用したアーティフィシャルフラワーのブーケをアレンジし、フラワーショップに行って、アドバイスをもらいながら生花を選び、自ら即席で束ねたブーケ。
一輪の花だけでもいい、あまりブーケらしくきっちりとしたデザインにしたくないという思いから、控えめなボリュームでさりげなくまとめた。
もともと和装にはブーケを用意するつもりがありませんでした。ブーケがあるほうが写真映えし、ブーケが撮影の思い出にもなると思って用意することに(Minamiさん)
[和装ブーケDATA]
・シーン/前撮り
・撮影時期/11月
・ブーケの種類/造花と生花のミックス
・花材/不明
・手配先/手持ちのブーケとフラワーショップで購入した生花でDIY
・費用/3000円くらい
ホワイトの小花に紅色で差し色を
白無垢と調和しつつ、差し色に
白無垢×綿帽子の伝統的な装いにもピッタリ
白無垢と赤・オレンジの色打ち掛けに合うブーケをと思っていたところ、数カ月前に彼の姉が前撮りで使用していたボールブーケを受け継ぐことになったそう。
白をベースに赤と2色使いの配色が、白無垢ともよく合い、品のいいスタイリングに。
数カ月前に撮影されていた彼のお姉さんの前撮りの写真がとっても素敵で、自分が和装で撮影する際も合わせたいと思いました(ERIKAさん)
[和装ブーケDATA]
・シーン/前撮り
・撮影時期/2月
・ブーケの種類/つまみ細工
・手配先/彼母の手作り
・費用/不明
藤の形を生かした流れるようなデザイン
背景の装花と一体感を
スタジオでの前撮りで合わせたのは、背景を彩る藤の花の造花ブーケ。藤の花の形を生かし、流れるようにまとめた自然な様子が和の情緒を醸し出す。
作り込みすぎないデザインで、イメージしていた通りクールな印象のスタイリングに。
「ザ・和装」というよりクールな感じにしたかったので、ブーケを持つのもありかもと思っていました(おこめさん)
[和装ブーケのデータ]
・シーン/前撮り
・撮影時期/4月
・ブーケの種類/造花
・花材/藤
・手配先/スタジオでレンタル
・費用/撮影のプランに含まれる
洋テイストのドライフラワーも合わせて
新郎が手にしてもなじむデザイン
ブーケだけでなくヘアなど個性あるコーディネートで
王道とは一線を画すような和装前撮りをしたいと思っていたので、SNSで見つけて「かわいい!」と思っていたしめ縄を主役にしたブーケを合わせた。
個性を大切にしつつも、白無垢にも合うようにドライフラワーや水引は優しいトーンでまとめた。
和装でブーケを持つというイメージはありませんでしたが、SNSで和装にしめ縄ブーケを持っている人を見つけて、「合う!かわいい!」と思って合わせることにしました(ネネさん)
[和装ブーケDATA]
・シーン/前撮り
・撮影時期/6月
・ブーケの種類/ドライフラワー
・花材/ソーラーローズ、ヒメワラビ、イタリアンルスカス、アンバーリーフ、ユーカリ・エキゾチカ、タタリカ、しめ縄
・手配先/ハンドメイドサイトで購入
・費用/3800円
コチョウランをコロンと丸いブーケに
華やかな和装に負けない生花の繊細な存在感
色打ち掛けの色と柄がとても気に入っていたので、あえてブーケはシンプルなものを合わせようと思っていたそう。
花材は和装にぴったりのコチョウラン1種類に、色もホワイトのワンカラーで品よくまとめ、柄いっぱいの和装に優しい風合いをプラス。
色打ち掛けは柄が華やかなので、ブーケは持たないほうがよいと思っていました。衣裳合わせで実際にブーケを合わせたら思いのほか相性が良く、合わせることにしました(_km.wdさん)
[和装ブーケDATA]
・シーン/披露宴
・挙式時期/10月
・ブーケの種類/生花
・花材/コチョウラン
・手配先/会場のフローリストにオーダー
・費用/3万3000円
クリームやオフホワイトといった和装の淡さと上品さに合わせて、淡いトーンとナチュラルな素材感でまとめたブーケをセレクト。
同じトーンでも形が多彩な花をアシンメトリーにまとめたデザインが、今っぽく、自分らしい花嫁姿を仕上げるアクセントに。
和装でも最近はドレスと同じようにブーケを持たれている花嫁さんも多いので、和装×ブーケも素敵だし、私も持ちたいと思っていました(_chii_wdさん)
[和装ブーケDATA]
・シーン/前撮り
・撮影時期/4月
・ブーケの種類/造花
・花材/コチョウラン、ダリアなど
・手配先/撮影会社が用意したものからセレクト
・費用/撮影のプランに含まれる
オーガンジー×バレリーナブーケでとびきり甘く
透明感のあるオーガンジーになじむくすみトーン
透明感のあるオーガンジー打ち掛けの和と洋どちらも兼ね備えたイメージに合わせて、華やかでフォトジェニックな写真を残したいと思ったそう。
選んだのはトレンド感のある大きなバレリーナブーケ。存在感がありながらも、花のサイズ感やくすみトーンで上品な仕上がりに。
細やかなオーガンジー素材の打ち掛けなら、華やかなブーケを合わせたらより素敵だと思いました!(ooricoo3さん)
[和装ブーケDATA]
・シーン/前撮り
・撮影時期/12月
・ブーケの種類/アーティフィシャルフラワー
・花材/不明
・手配先/撮影会社でレンタル
・費用/無料
和装をとびきりおしゃれに着こなしたいなら、「ビックブーケ」がひとつのkeyword。フォトジェニックな大きめブーケが、装いをさらに華やかにしてくれます。
純白の白無垢、あでやかな色打ち掛け、大人っぽい引き振り袖。結婚式の和装には、この日だけの「特別感」が感じられます。ブーケも含め、種類別の着こなしトレンドをご紹介。
古風でかわいい色打ち掛けは、式当日でも前撮りでも「一度は着てみたい!」と思う花嫁さんが多いはず!ブーケをおしゃれに合わせた実例をたくさん紹介しています。
伝統も大切にしながらも、自分自身のこだわりも取り入れた「進化白無垢」がとってもおしゃれ!ブーケの合わせも含め、白無垢を旬の装いで着こなした花嫁たちのSNAPをお届け。
生花はいわゆる本物の生のお花です。自然に生まれるものだから、一つたりとも同じものはなく、まさに花嫁にふさわしい特別感があります。
質感も良く、香りも楽しめる生花のブーケは、せっかくなので、ゲストにも間近で見てもらえる挙式や披露宴で持てば、より満足度も高くなるでしょう。
お色直し入場でかわいらしさを出すために持ちました。生花のボールブーケは大振りで豪華な印象に(えみさん)
数種類の生花の蘭と共に使用した枝ものは、伸びやかで、グリーンも自然でやさしい色み。振袖に合う優しい雰囲気になりました(まゆまゆさん)
プラスチックや布などを用いて、本物そっくりに作った造花。近年は、加工技術も上がり、特に質の高いものはアーティフィシャルフラワーなどと呼ばれます。
生花に比べて丈夫で扱いやすいので、前撮りなど動きの多いシーンでも安心して使えるのが魅力。繰り返し使えたり、記念として残すこともできます。
SNSで見かけたボールブーケがかわいらしかったのでまねさせてもらおうと思い、造花を購入して手作りしました!(m.nさん)
色打ち掛けがゴールドと赤が基調だったため、ブーケも同じ色みの造花でオーダーしました(まろんさん)
和モダンな装いにも映える花材は、1輪でも華やかな「ダリア」やチョウのような姿が優雅な「コチョウラン」、丸いフォルムが愛らしい「スプレーマム」、圧倒的な存在感を誇る「ボタン」など、さまざまな種類があります。手に入りやすい時季や花言葉も参考に、和装に合わせたい花材を選んでみて。
和装にさらなる華やかさとどこか今っぽい雰囲気もプラスできるブーケは、今やマストなアイテムと言ってもよさそう!和装も自分らしく着こなしたいという人は、ぜひ理想のコーディネートを叶えるアイテムとして、ブーケを検討してみてくださいね。
構成・文/小松ななえ イラスト/naco D/mashroom design
※記事内のデータならびにコメントは2025年4月に「ゼクシィ花嫁会」のメンバー56人が回答したアンケートおよび、過去2年以内に結婚式をした女性110人が回答したマクロミル調査によるものです
※掲載されている情報は2025年6月時点のものです