
[全文掲載] 花嫁の手紙vol.49~キュートでユニークな表現でつづる~
花嫁が親や家族への思いをつづった手紙を読む「花嫁の手紙」は、結婚式の定番演出。普段言えなかった素直な気持ちを伝えられる良い機会ですが、何をどう書いていいかわからない…なんて悩む花嫁さんもいるのでは?そこで卒花の実例から、あなたが花嫁の手紙を書くためのヒントやコツを見つけてみませんか?
「式の最後を締める演出として手紙を読みました」
二次会のような「明るく楽しい式」にしたいと考えていた美希さん。演出を決めていく中で、プランナーさんから「花嫁の手紙を読むと、式の最後が締まるのでおすすめですよ」と提案されたことがきっかけで手紙を読むことにしました。
■2023年4月23日挙式
■招待ゲスト数…103名(家族、親族、友人、職場関係)
■花嫁の手紙を書き始めた時期…1日前
■花嫁の手紙を書くのに要した時間…1日
■式で花嫁の手紙を読んだ時間…約5分間
美希さんの「花嫁の手紙」
【GOODポイント&感動ポイント】
数々のウエディングで司会という枠にとらわれず、たくさんの花嫁さんの結婚式の演出や「花嫁の手紙」の相談にも乗っている優月さんにコメントを頂きました。(優月りなさんInstagram/@ mc_yuzuki_rina)
キュートでユニークなセンスが溢れているお手紙でGOOD
お手紙の中にはたくさんの登場人物がおり、皆さまにひと言でも愛と感謝が詰まっているメッセージが印象的でした。どのメッセージも花嫁さまのキュートでユニークなセンスが溢れ出た表現で素敵です。
「いつものように呼ばせていただきます」という【A】の部分を聞いたゲストは、おそらく「お父さんやお母さん、パパママという表現かな」と想像するところを「お父さま・お母さま」と呼ばれており、花嫁さまのキャラクターがより伝わるキュートでユニークな表現だと思いました。
続く【B】の表現も個性的で面白いですね。お父さまへのメッセージでは、お父さまの愛情深さがよくわかるエピソードだと感じました。
【C】では、普段は言わないけど「大好き」「感謝」と言葉をストレートに出すことで印象深くなったと思います。
ほっこりと笑顔になれるような、まるで一つの物語を聞いているかのようなお手紙だと感じました。(優月さん)
花嫁の手紙「読んでどうだった?」「受け取ってどうだった?」
今回のお手紙を書いた美希さんとお手紙を受け取ったお父さまにお話を伺いました。
手紙を読んでどうだった?

私は面と向かって感謝を言うのは恥ずかしいタイプなので、結婚式がなかったらきっと一生伝えることがなかった言葉だったと思います。「いつも適当に生きているように見える私だけれど、心の中では誰よりも両親に感謝をしている」ということを花嫁の手紙を読むことで伝える機会を得られて良かったと思っています。
親御さんの呼び方について教えて

実は、受け狙いでした。絶対に「お父様、お母様」と呼ぶ家ではないですし私のキャラクターでもないので、確実にこれが受けを狙ったものだとわかるかなと思い「お父様、お母様」と呼びました。
花嫁の手紙が始まると会場全体が割としんみりした雰囲気になるのが嫌で、この手紙がしんみりしたものではないことを最初から印象づけたかった気持ちもあります。
手紙を書いて気持ちの変化は?

手紙を書く前は、感謝を伝えるのが恥ずかしいような、なんだかムズムズした気持ちでしたが、手紙を書いて伝えることで、自分の人生にとって両親の存在の大きさを実感しました。振り返ってみても私のために一生懸命だった親の姿を思い出し、より感謝の気持ちが芽生えました。
苦労&工夫したポイントは?

私や私たちの家族のことを知らない新郎側のゲストも退屈しないよう、ユーモアを入れるように意識しました。聞いた人が少しでもクスッとなるような出来事を思い出して書きました。また、家族や親族へも気持ちを伝えたかったので、一人一人へのメッセージが長くならないよう、でもしっかり気持ちが伝わるような表現やエピソードを入れました。
後輩花嫁さんにアドバイスを

忌み言葉に気を付けたりするのも花嫁の手紙を書く上で重要なことかもしれませんが、それよりも自分のありのままの言葉で気持ちを伝えるのも手かと思います。私の手紙のような「こんなヘンテコな手紙でもありなんだな」と思っていただき、少しでも参考になれば嬉しいです(笑)。書いて損はないです!少し恥ずかしいですけどね。
お手紙を受け取ったお父さまより

手紙を聞いてシンプルに嬉しかったです。ツンツンしているように見える娘ですが、本当は誰よりも優しい気持ちを持っていることを知っているので、普段は聞くことのなかった娘の自分たちへの感謝の気持ちを聞けて感動しました。
From 編集部
ユニークでキュートな表現であなたの気持ちを表現してみませんか
ユニークでキュートな表現は手紙に個性と温かみをプラスし、魅力が一層高まります。「蝶よ花よ」などの比喩的な表現も、手紙を特別なものに変えてくれますね。
読む相手への愛情がたっぷりこもった魅力的なお手紙は、それぞれのシーンが思い浮かび、聴く人の心に深く響いたことでしょう。あなたも自分のありのままのユニークでキュートな表現で手紙を書いてみてくださいね。

優月りなさん MC・司会者・ナレーター・ラジオDJ
ウエディング業界歴17年で東京を中心に全国出張可能な司会者。幅広いスタイルの結婚式で新郎新婦らしさに溢れた人前式や、パーティの演出も提案。ブライダルモデル育成の経験から新婦の立ち居振る舞い、音 楽やお手紙の相談など幅広く行っている。また、講師としても15名以上の司会者を輩出し、プロ司会者からのオーダーメイドレッスンも行っている。
構成・文/RIE☆ D/ロンディーネ
※掲載されている情報は2025年3時点のものです
- 挙式
- 結婚式準備全般
- アイテム検討期
- 感動
- 挙式演出
- 花嫁の手紙