
[全文掲載] 花嫁の手紙vol.46~自分らしい表現にこだわった手紙を読む~
花嫁が親や家族への思いをつづった手紙を読む「花嫁の手紙」は、結婚式の定番演出。普段言えなかった素直な気持ちを伝えられる良い機会ですが、何をどう書いていいかわからない…なんて悩む花嫁さんもいるのでは?そこで卒花の実例から、あなたが花嫁の手紙を書くためのヒントやコツを見つけてみませんか?
「定番演出である花嫁の手紙で、
ストレートな気持ちを伝えようと思った」
結婚式の流れの中で「花嫁の手紙」を新婦が読むことは伝統だと思っていたりいさん。「このご時世、女性だけが読む必要ないのにな…と思いつつ、慶事の場だしあまりこだわらず、定番演出を自分の式でも取り入れストレートな気持ちを伝えよう」と結婚式で手紙を読みました。
■2024年5月26日挙式
■招待ゲスト数…64名(家族、親族、友人、職場関係)
■花嫁の手紙を書き始めた時期…約10日前
■花嫁の手紙を書くのに要した時間…約3日間
■式で花嫁の手紙を読んだ時間…約3分間
りいさんの「花嫁の手紙」
【GOODポイント&感動ポイント】
数々のウエディングで司会という枠にとらわれず、たくさんの花嫁さんの結婚式の演出や「花嫁の手紙」の相談にも乗っている優月さんにコメントを頂きました。(優月りなさんInstagram/@ mc_yuzuki_rina)
表現がユニークでゲストの心に深く印象に残る手紙でGOOD
とにかく表現がユニークでゲストの心にも深く印象に残っただろうなと思いました。詳細なエピソードを入れつつ、個性的でありのまま、一般的な枠にとらわれない素直な表現に脱帽です。
【A】で一気に心が引き込まれ、続きが聴きたいと思わせてくれるインパクトがありました。
【B】では感謝の中に、会場の笑い声も聞こえてきそうなほどのありのままの表現が印象的でした。人生はいろいろなことが起こりますが、下線部分はお母さまの安心につながる表現ですね。
【C】の具体的過ぎるほどのエピソードは思わず笑みが浮かび、日頃から常に花嫁さまのことを考えていらっしゃったお母さまの姿が浮かびました。
人間は未完成だからこそこれからの生き方が楽しみ!と思わせてくれるような【D】の部分。人生という物語を一緒に楽しんでいこうという、今後の楽しみが増えていく幸せを感じました。下線部分、ゲストへの呼びかけも印象的です。(優月さん)
花嫁の手紙「読んでどうだった?」
「受け取ってどうだった?」
今回のお手紙を書いたりいさんとお手紙を受け取ったお母さまにお話を伺いました。
手紙を読んでどうだった?

もともと王道な構成で普通の内容の手紙は自分らしくなくて嫌だな…という思いがあり、要所要所にボケを入れたつもりでしたが、結婚式という場だからかあまり笑いは取れず手応えは今一つでした(笑)。式では泣くこともなく、淡々と時間内に読み終えることができて良かったです。
一番伝えたかったことは?

「一生懸命働いて貧乏ながらに、学費の高い私立大学まで入れてくれてありがとう」という気持ちを伝えたかったです。自分らしさも出したく、「学歴厨」などあえてネットスラングをこの場で使うことで会場にも笑いや面白さを伝えたいと思いました。
苦労&工夫したポイントは?

自分は、スレた性格かつ陰キャだけど面白くてプライドの高い人間だと思っているので、要所要所にネットスラングや小ボケをはさむことをあえて意識しました。お笑い芸人の「花嫁の手紙」のコントを想像しながら、突っ込みどころを考えていきました。手紙の内容は、PCに向かって考えるより、日常の中で急にインスピレーションがわくものなので、アイデアが降ってきた時に携帯にメモして、書く時にそれらを盛り込みました。
後輩花嫁さんにアドバイスを

手書きで手紙を書くのって案外大変なので、前日に書くのはやめた方がいいです。また、エピソードは思い出そうとしてひねり出すのではなく、急に降ってくるものなので、前々から手紙のことを意識しつつ、降ってきたらすぐにメモできるように心の準備をしておいた方がいいです。気負い過ぎないのが大事。
お手紙を受け取ったお母さまより

幸せで素直な気持ちの手紙を受け取り、昔、娘と交換日記をしていたことを思い出しました。感動とユーモアを交えたその手紙は、場の雰囲気を和ませる娘らしい気遣いだと思い、立派に成長したことを誇らしく感じました。披露宴会場で娘から、生まれたときと同じ身長と体重のぬいぐるみを渡され、初めて娘を抱いたときの感動がよみがえりました。末永く幸せになってほしいと思います。
From 編集部
自分らしい表現を入れてオリジナリティーを出そう
複数の演出の中にも、個性的で笑える要素を詰め込んだというりいさんの結婚式。花嫁の手紙もりいさんらしさを出そうと、要所要所に笑えるポイントを入れていました。手紙の演出中はあまり大きな笑いは起こらなかったと振り返っていましたが、三次会では大学の後輩たちが花嫁の手紙の中で出てきたワードで山手線ゲームをしていたそう。狙い通り、ゲストの心の中にもばっちりと印象深く残ったようです。
素直で飾らない、ユーモラスな表現が多く、オリジナリティーに溢れたお手紙。「花嫁の手紙を読みたいけどしんみりしたくない…」というプレ花嫁さんは、ぜひ参考にしてはいかがでしょうか。

優月りなさん MC・司会者・ナレーター・ラジオDJ
ウエディング業界歴17年で東京を中心に全国出張可能な司会者。幅広いスタイルの結婚式で新郎新婦らしさに溢れた人前式や、パーティの演出も提案。ブライダルモデル育成の経験から新婦の立ち居振る舞い、音楽やお手紙の相談など幅広く行っている。また、講師としても15名以上司会者を輩出し、プロ司会者からのオーダーメイドレッスンも行っている。
構成・文/RIE☆ D/ロンディーネ
※掲載されている情報は2024年12時点のものです
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