
[全文掲載] 花嫁の手紙vol.47~運命的に見つけた父からの手紙をエピソードとしてつづる~
花嫁が親や家族への思いをつづった手紙を読む「花嫁の手紙」は、結婚式の定番演出。普段言えなかった素直な気持ちを伝えられる良い機会ですが、何をどう書いていいかわからない…なんて悩む花嫁さんもいるのでは?そこで卒花の実例から、あなたが花嫁の手紙を書くためのヒントやコツを見つけてみませんか?
「“これだけは絶対にやった方がいい”という担当者の熱意がきっかけ」
最初は恥ずかしさから、式で手紙を読む予定がなかったという真由さん。打ち合わせを進める中で、担当プランナーから「これだけは絶対にやった方がいい」というものすごい熱意で推されたことがきっかけで、結婚式で花嫁の手紙を読みました。
■2024年11月4日挙式
■招待ゲスト数…9名(家族、親族)
■花嫁の手紙を書き始めた時期…約2週間前
■花嫁の手紙を書くのに要した時間…下書き1週間、清書1日
■式で花嫁の手紙を読んだ時間…約5分間
真由さんの「花嫁の手紙」
【GOODポイント&感動ポイント】
数々のウエディングで司会という枠にとらわれず、たくさんの花嫁さんの結婚式の演出や「花嫁の手紙」の相談にも乗っている優月さんにコメントを頂きました。(優月りなさんInstagram/@ mc_yuzuki_rina)
大切に育てられてきた今日までの感謝がぎゅっと伝わってきてGOOD
家族の愛と絆が再確認できるような素敵なお手紙でした。まるでドラマの展開かのような【A】の部分、そして【B】での問いかけ。お父さまにとっては、タイムカプセルを開けたかのような心温まる瞬間となったことと思いました。
【C】のお母さまとのエピソードでは、大変な経験を経て日常がより大切に感じるようになった思いが伝わります。下線部では、新婦さまの普段の可愛らしさが表現できていますね。
そして新郎家族に宛てた【D】では出会えたことへの感謝がつづられており、良好な関係が伝わるだけではなく、どんな時でもポジティブに明るくという下線の一文は、安心感を与えてくれるものとなったと思います。
親御さまに大切に育てられてきた花嫁さまの気持ちが、思い出として宝物になっており、生まれた瞬間から愛されてきたことを改めて実感したという感謝の気持ちがぎゅっと詰まったお手紙でした。(優月さん)
花嫁の手紙「読んでどうだった?」
「受け取ってどうだった?」
今回のお手紙を書いた真由さんとお手紙を受け取ったお父さまにお話を伺いました。
手紙を読んでどうだった?

プランナーさんの強い推しで読むことに決めた手紙でしたが、読んで本当に良かったなと思いました。家族挙式にして感謝を伝えたいと考えていたので、まさにその感謝を直接伝えられる手紙になって良かったです。また、夫の家族にも私の人となりや背景などを感じてもらえたようで、義母は私の親より泣いてくださって嬉しかったです。
書くことで気持ちの変化は?

遠方に住んでいても、家族との距離はもともと近くて「結婚して家を出た」という感覚がこれまではありませんでした。花嫁の手紙を書いてその実感が湧いたのと同時に、今まで育ててもらったあれこれを思い出し、感謝の気持ちが増しました。これからももっと家族を大事にしていこうと思えました。
苦労&工夫したポイントは?

父からの手紙は、私が20歳のお祝いで時計をもらった時に同封されていたもので、その当時は気付かなかったんです。結婚式の準備をしている時に偶然その父からの手紙を見つけて運命を感じ、トップバッターはこのエピソードにしよう!と思いました。一方で、父への思いが書きやすかった分、母へのエピソードがあまり思い浮かばず、同じ分だけの感動大作にはできず若干苦労しました。
父からの手紙の内容は?

私が生まれた日に書かれたもので、産まれた時のこととその時の父の思いがつづられていました。父が母のことをとても大切に思っていて、妊娠が分かってから生まれた時、これからの願いやこの手紙を読んでいる時のことを想像して書かれていました。「お母さんのようにいつも笑って優しく、強い人になってほしい」と。その思いは、長男を出産した私にとって同じように親から子への願い、目指す母親像になりました。
後輩花嫁さんにアドバイスを

恥ずかしくて手紙を読むことにためらいがありましたが、終わってみると本当にやって良かった、書いて良かったと思っています。照れくさくて書き始めは時間がかかるかもしれませんが、いろいろな人の手紙を『ゼクシィ』本誌やアプリ、ネットで読んで、自分に当てはまるエピソードがないかを振り返るのも、いい時間でした。
お手紙を受け取ったお父さまより

新婦の父として、初めての手紙は嬉しくもあり寂しくもありました。文中に父親と似た性格でよく衝突したとありましたが、懐かしく思い出しました。また、これからの人生を夫婦仲良く楽しく生きていってほしいと思います。
From 編集部
「花嫁の手紙」というタイムカプセルをあなたも親へ渡してみませんか
過去の出来事を振り返ることで、これまで以上に家族への思いが強くなったという真由さん。プランナーさんの強いおすすめで読むことにした花嫁の手紙でしたが、ご自身にとって家族の大切さを再認識するきっかけとなったそうです。
式当日に読まれた「花嫁の手紙」は、親御さんにとっては、子どもが誕生してから今日までの思い出が走馬灯のように一気によみがえりタイムカプセルを開けた時のように感じられるものとなったことでしょう。あなたも「花嫁の手紙」というタイムカプセルを式当日に親御さんへプレゼントしてみませんか?

優月りなさん MC・司会者・ナレーター・ラジオDJ
ウエディング業界歴17年で東京を中心に全国出張可能な司会者。幅広いスタイルの結婚式で新郎新婦らしさに溢れた人前式や、パーティの演出も提案。ブライダルモデル育成の経験から新婦の立ち居振る舞い、音 楽やお手紙の相談など幅広く行っている。また、講師としても15名以上の司会者を輩出し、プロ司会者からのオーダーメイドレッスンも行っている。
構成・文/RIE☆ D/ロンディーネ
※掲載されている情報は2025年1時点のものです
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