[卒花の実例に見る] ゲスト厳選の少人数婚だから叶うことって?
近年人気の「少人数ウエディング」が選ばれる理由は、「ゲスト一人一人とのふれあいを大切にしたい」「家族とゆったり過ごしたい」「丁寧にもてなしたい」といった、前向きな思いがほとんどです。より素敵な時間にするために、ウエディングプロデューサーの二谷真知子さんに聞いた「少人数ウエディングだから叶うこと」を、ゲスト7~45人の結婚式実例と共にお届けします。
1.ゲスト一人一人とたくさんふれあえる
結婚式では久しぶりに会う親族や友人も多いはず。たくさんゲストが集まる結婚式だと、フリートークを楽しめる時間はなかなか設けられないのが実情。一方、ゲスト数が少ない場合は、歓談時間もゆっくり取れるので、ゲスト一人一人との会話や写真撮影といったふれあいを存分に楽しむことができます。(二谷さん)
卒花VOICE
私たちもゲストも気軽に移動でき、普段通りの雰囲気で話すことができました。「腰が悪いから」と最初は参列をちゅうちょしていた祖母ともたくさん写真を撮ることができました。(rinaさん)
受け付けするゲストを迎えることができました。「まさか挙式前に会えるとは思ってなかった!」「ベール姿の新婦と一緒に写真が撮れるのは貴重!」と喜んでもらえました。(@yr__s123さん)
親族や友人一人一人とじっくり話したり、写真を撮ったりする時間を取り、喜ばれました。初めて会うゲスト同士も同じテーブルを囲み、和やかな時間を共にしました。(美穂さん)
沖縄らしくみんなでエイサーを踊ることに。ゲストもノリノリで踊ってくれて、「あんなに踊った結婚式は初めてで、とても楽しかった」と言ってもらえました。(まことさん)
2.ゲストみんなにスポットを当てられる
大人数のゲストがいる結婚式だと、ゲストによっては新郎新婦が行う演出や友人の余興などを見るだけの時間と感じられる場合もあるかもしれません。少人数だと、マイクリレーでゲストに新郎新婦とのエピソードを話してもらったり、挙式で友人にグローブを渡す役割をしてもらうなど、ゲストに出番を作ったり参加型にしたりして、よりみんなの思い出に残る一日に。(二谷さん)
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「私たちだけが主役」な雰囲気は嫌だったので、お酒が大好きな両家父に、仲良くお酒からお口直しのシャーベットをつくってもらいました。父たちにも家族にも喜ばれました。(@y_____n13さん)
ボトルオープン、キューピッドバイト、クイズ大会などほぼ全てのイベントでゲストの出番を設けました。ボトルオープンはあみだくじで決めたので、初対面の友人同士の交流が見られました。(rinaさん)
彼父の誕生日をサプライズでお祝い。生演奏でみんなで歌う中、誕生日ケーキが登場!新郎からプレゼント贈呈も。彼父はびっくりして泣いていました。(あるぱかさん)
ゲスト卓ごとにテーマを変え、司会の方からゲスト全員へ新郎新婦に関する質問を投げかけてもらいました。愛のあるコメントが多く、すごく幸せな時間に。新郎の知らない一面を聞くこともできました。(T.Mさん)
お互いの親族と写っている幼い頃の思い出の写真をデコレーションしました。他界した祖父母の写真などもあり、ゲストも涙ながらに懐かしく見てくれていました。(さちさん)
3.気持ちを丁寧に届けられる
ミニマムな結婚式に招待をするということは、これからもお付き合いをいただきたい大切な方だという気持ちの証し。さらに、新郎新婦ふたりから自分への思いを直接知られるのはゲストにはとてもうれしいことです。結婚式は自分の大切な人を、大切な人へ紹介する日でもあるのです。(二谷さん)
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一人ずつ「この柄がいいかなぁ」と選んだ封筒に、手紙とエスコートカード を入れて、テーブルへ誘いました。(@non__wdさん)
ゲスト全員の似顔絵をエスコートカードにあしらいました。式後に似顔絵データもプレゼント。SNSのアイコンにしているゲストもいてうれしかったです。(@yr__s123さん)
感謝の気持ちやこれまでの思い出をつづり、写真も添えたスイッチングレターを用意。挙式前に一斉に読んでもらうことで、これから式が始まるという一体感が生まれました。(@ayahanaweddingさん)
一人一人との思い出の写真とエピソードを映し出し、「今の自分たちがいるのは皆さんのおかげ」というメッセージを映像で伝えました。懐かしい写真にみんな飽きずに見てくれました。(ゆかりさん)
ゲスト一人一人に、感謝や来てもらえてうれしいという気持ちを手書きしてゲスト卓にセットしておきました。(ぱるかさん)
4.式前後も家族とゆっくり過ごせる
ミニマムなウエディングの場合、ご家族もゲストにあいさつして回るような時間も少なくゆとりがあるので、ファミリーミートもバタバタせず行いやすいのがうれしいところ。
家族水入らずでゆっくりするのもいいですし、例えばお母さまのヘアメイクもオーダーし、留袖姿やパーティドレス姿でお父さまにファーストミートしていただくサプライズも素敵です。(二谷さん)
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私と彼それぞれで家族の時間があるといいと思い、挙式前に別々に時間を取りました。感謝の気持ちもゆっくり伝えられ、すごく穏やかで良い時間でした。(@y_____n13さん)
母による花嫁支度の仕上げとして紅差しの儀を家族だけで行いました。母は「まぁ!そんな素敵なことしてくれるの?うれしいわ」とニコニコ(笑)。父がその様子を楽しそうに撮影していました。(@non__wdさん)
父母だけでなく祖母やきょうだいにも参加してもらい、ファーストミート。家族全員に囲まれて「わあ!」「めっちゃいい!」など歓声に包まれて幸せを実感しました。(@yr__s123さん)
父母たちと娘と、結婚式前後の2泊3日を滞在型で過ごしました。一緒に朝ごはんを食べ、お昼は中庭でバーベキューをして近くの海まで出かけたり、湯船に浸かりながらおしゃべりしたり。家族と過ごす幸せを実感しました。(ナツリ@ntr_128さん)
5.料理やドリンクに特別なこだわりを
食事や歓談の時間が比較的多い少人数ウエディングでは、一品一品の料理やドリンクでダイレクトにおもてなしを感じさせ、ゲストの記憶にもしっかり残せます。予算のかけどころにランクインさせたり、アトラクション性を持たせたり、ぜひこだわっていただきたいです。(二谷さん)
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オリジナルのウエルカムドリンクのカップを用意しました。前撮りの写真をイラストにしたものをシールにして貼り、私たちらしさが出るように工夫。ゲストもドリンクの写真をたくさん撮っていました。(@yr__s123さん)
鎌倉の新鮮な食材を使ったフルコースは、1品目が20種類以上の鎌倉野菜のサラダから始まるので、「この野菜はなんだろう?」と会話が弾むきっかけに。基本的にお箸で食べていただくスタイルということもあり、ゲストに自然体で食事を楽しんでもらえました。(ナツリ@ntr_128さん)
遠方に足を運んでくれるゲストのことを考え、美味しさはもちろん、見た目にもこだわっているコースを選びました。エンターテインメント性のある岩塩オープンのイベントができるコースだったことも、決め手となりました。(rinaさん)
試食付きブライダルフェアに参加し、いちばん美味しいと思った会場を選びました。中国料理が選択できたので、婚礼料理としては珍しいと思い、選びました。(かえるさん)
オープンキッチンを備えているため、適切な温度とタイミングでお料理を提供することができました。参列経験の多いゲストからも、これまでの婚礼料理で一番美味しかったと好評。ゲストの記憶に残りやすい料理にお金をかけて正解でした。(@ayahanaweddingさん)
6.ギフトにたっぷり思いを込められる
贈り物を考えるのは思いの外労力がかかります。そのため、大勢招く結婚式では贈り物を統一したり、定番のアイテムにせざるを得ない場合も。少人数ウエディングの場合、その方の好みや家族構成を把握しているケースも多く、個人個人に合わせたものや、こだわったアイテム選びに時間をかけることがしやすいのも魅力です。(二谷さん)
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引出物、引菓子、プチギフトは紅白カラーを意識。親族にはカタログギフト、友人たちにはオリーブオイルと白バルサミコのセットと贈り分けました。単体使いはもちろん2つ混ぜるとドレッシングになるので使い道にも困らず、インテリアとしても楽しめるアイテムです。(ナツリ@ntr_128さん)
マルシェスタイルにして、ゲストにほしいギフトを選んでもらいました。ギフトバッグがジュートバッグだったこともあり、マルシェ感が出て、ゲストも楽しんでいたようです。(rinaさん)
ギフトはビュッフェスタイルに。披露宴前に設けたので、時間を持て余すことがなく、会話も弾み楽しい時間になったようです。小さいお子様用のお菓子ビュッフェも作りました。(@y_____n13さん)
持ち帰ってからも使えるように、席札としてレザータグをDIY。かかった費用はリーズナブルですが、製作工程は時間がかかりました。その分思い入れがある作品だったので、当日さっそくポーチに付けて見せてくれた子もいて、涙が出そうでした。男女どちらにも好評でおすすめです。(@ayahanaweddingさん)
From 編集部
少人数だからこそできることがたくさんある
大切な人ばかりを招くことになる少人数ウエディング。大勢の結婚式に比べると、準備においても式においても、ゲスト一人一人にかける時間が増えます。だからこそ、思いを込めた内容にすれば、きっとみんなの心に響き、ずっと忘れられない思い出になるはず。ぜひ温かい時間を味わってくださいね。
二谷真知子さん ウエディングプロデューサー
プランナー歴17年。14年前、夫と共に「ウエディングプロデュースCALARS」を設立。地元・京都から関西を中心に、新郎新婦の希望に合わせた場所で、ふたりらしさを叶える自由なオーダーメイド結婚式をプロデュース。
構成・文/小松ななえ D/mashroom design
※記事内のコメントは2024年4月に「ゼクシィ花嫁会」のメンバー39人が回答したアンケートによるものです
※掲載されている情報は2024年6月時点のものです
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