披露宴で<ゲストの会話>が自然と弾む♪演出&工夫アイデア11
「みんなの会話が弾むような結婚式にするには、どうすれば……?」そんなお悩みに、卒花さんが教えてくれた「演出」「アイテム」「お料理」でできる演出&工夫は、“新郎新婦とゲスト”はもちろん、“ゲスト同士”の会話が自然と弾むアイデアが光っています。家族だけや少人数の結婚式にも取り入れやすいものもあるのでチェックしてみて!
【演出】に参加することで会話を弾ませて♪
アイデア1<ウエルカム演出>式前のひと工夫で語り合いたい雰囲気づくりを
ゲストを出迎える待合室で繰り広げられる<ウエルカムスペース演出>。「初めまして」のゲストも会話の糸口を得られれば最高。例えばゲストとの写真を飾ったり、アルバムを置いたり、ふたりも参加してのウエルカムパーティを催したり。こうしてアットホームな雰囲気を醸し出すことで、フォーマルな結婚式前でもリラックスして会話を楽しめるよう。
\ウエルカム演出で/
ウエルカムタイムの演出として、ゲストと一緒に撮った思い出の写真をまとめたアルバムを置きました。写真は年別に分けてコラージュし、いつのときのものか分かるようキャプションも。楽しく盛り上がってくれたようでうれしかったです。(富田美里さん)
[写真]富田美里さんの<ウエルカム演出>「ゲストとの写真アルバム」
アイデア2<ゲスト登場ムービー>思い出写真や動画でゲストを紹介
プロフィール動画など映像演出に、ゲストの写真や動画も盛り込んだ<ゲスト登場ムービー>。スクリーンに投影された瞬間、「わっ、私が!」などゲストが驚くこと間違いなし。またゲストの紹介も兼ねることで、自然と会話も弾みそう。ふたりのこれまでを振り返る、「プロフィール動画」の今どきな発展形としても◎。
\ゲスト登場ムービーで/
プロフィール動画だと、プロフィールブックと内容が重複するので違う演出にしたいなと思ったのに加え、参列経験の多いゲストの印象にも残る演出をと考えたときに、「ホームビデオを流す」アイデアが浮かびました。高校以降からのお付き合いのゲストが多かったので、盛り上がるいい演出になりました。(yukaさん)
[写真]yukaさんの<ゲスト登場ムービー>「ホームビデオ上映」の様子
アイデア3<参加型ゲーム>クイズや抽選会でワイワイ楽しい雰囲気に
老若男女、誰もが参加できる<全員参加型ゲーム>。全員参加型なら“みんなが主役”になるから、会場全体のボルテージを上げ、ゲスト同士のコミュニケーションが弾むきっかけになります。定番であれば「ドレスの色当てクイズ」、その他「〇×クイズ」や「抽選会」、「じゃんけん大会」といったシンプルな内容でも盛り上がりやすく、おすすめ。余興代わりとし、プレゼント付きで行っていた花嫁も。
\参加型ゲームで/
私たちが行ったのは「トレジャーボックス演出」。各ゲスト卓上の宝箱を開けるには、そのテーブルのゲスト全員の協力が必要。中にはふたりからの手紙とゲストとの思い出の写真を収めて。ゲスト同士のアイスブレイクにもつながり、高砂席でもボックスに入っていた懐かしい写真の話題が出るなど、大成功でした。(むーさん)
[写真]むーさん<参加型ゲーム>「トレジャーボックス演出」の様子
アイデア4<ゲストインタビュー>関係性や人柄が伝わって思わず笑顔に
ゲストが自席に着いたまま行う、サプライズ演出<ゲストインタビュー>。一問一答形式でゲスト本人の口から飛び出たリアルなエピソードは、ふたりとの関係性やゲスト本人の人柄などが感じられ、ゲスト同士の会話のきっかけに。ゲストが前へ出て、マイクを握る「スピーチ」や「祝辞」に比べて、ゲストの負担が少ないのも人気の理由です。
\ゲストインタビューで/
披露宴中にひと言インタビュー演出を実施。司会者さんに事前にお願いして、お互いのきょうだいにもマイクを向けてもらいました。(須藤りなさん)
【アイテム】を見て、楽しんでもらうことで会話を弾ませて♪
アイデア1<ゲスト紹介入りプロフィールブック>写真やエピソードも一緒に
「ふたりの紹介」がメインとなるプロフィールブックなどに、ゲストとの関係性や写真なども盛り込んだのが<ゲスト紹介入りプロフィールブック>。家族や親族だけでなく、友人など、同じ時間を共有してきた人たちとの思い出にゲストは思わずニッコリ。自然と隣のゲストに語り掛けたくなりそう♪
\ゲスト紹介入りPBで/
プロフィールブックの最終ページに、ゲスト全員の顔写真を入れました。また私の友人ゲストは一人参加が多かったので、それらの友人ゲスト限定で関係性などの説明付きの「似顔絵マップ」を作って、受付で渡してもらいました。「おかげでしゃべりやすかった!」と言ってくれたり、すぐみんな仲良くなってくれてひと安心でした。(堀谷祐未さん)
[写真]堀谷祐未さんの「ゲスト似顔絵マップ」
アイデア2<メッセージ入りアイテム>ゲストとふたりとの話題づくりにも
席札の裏に、ゲスト各人に向けたメッセージをつづる「席札メッセージ」。そんな定番も含むのが<メッセージ入りアイテム>。他にも席次表にメッセージ欄を設けたり、デザートに「メッセージプレート」を添えたりなど、既存のアイテムを個別にアレンジして伝えるものが。一人一人に向けた言葉が、ふたりとゲストとの会話のきっかけに♪言葉だけでなく一緒に撮った写真を添えられれば、より多くの情報が伝わって、ゲスト同士で見せ合ったりと盛り上がりそう。
\メッセージ入りアイテムで/
ゲストの待ち時間用にと、丹精込めて中身の充実したプロフィールブックを準備。ゲスト一人一人へ向けた直筆のメッセージと写真のページは、「全員同じ」というわけにはいかないので時間がかかりました。頑張ったかいがあって、ゲスト同士の会話のタネになったようです。(yunyanさん)
[写真]yunyanさんの<メッセージアイテム>の様子
アイデア3<ふたり紹介アイテム>新郎新婦に代わってゲストに自己紹介
<ふたり紹介アイテム>の代表例は、自己紹介がまとめられた「プロフィールブック」。初めて目にする写真や経歴、なれそめなどにゲストの歓声が上がり、話題のきっかけになりやすい。また新しく用意したり、全員分でなくとも、手持ちのアルバムなど、ふたりの紹介になるものを置くだけなどでもOK。「わ~すてき!」「こんなときもあったんだね」など、ゲストだけの時間も自然とコミュニケーションが取りやすくなるきっかけに。
\ふたり紹介アイテムで/
ゲストが待ち時間も楽しく会話して過ごせるよう、ウエルカムスペースにふたりの卒業アルバムや文集を置きました。とても楽しく盛り上がっている様子が式スナップにも。その写真を見てとてもうれしくなりました。(shizukaさん)
[写真]shizukaさんの<ふたり紹介アイテム>「卒業アルバム」などの様子
【料理】を楽しみ、味わうことで会話を弾ませて♪
アイデア1<オリジナル食材やメニュー>特別感のある料理で話題づくり
お料理に、新郎新婦からの気持ちを込めた<オリジナル食材やメニュー>を加えるアイデア。ふたりの好きな食材を使ったり、デザートに式テーマモチーフを付けたり、特製ドリンクを用意したりなど。特別感のある料理で「これは?」と会話が生まれるきっかけづくり。コースに特別な一品を組み込むくらいならハードルがぐっと下がるので、プランナーやシェフとぜひ相談してみて。
\オリジナル食材やメニューで/
上にのせた綿菓子に紅茶を掛けて溶かして食べていただく、映えを意識したデザートをおもてなしの一つとして用意しました。楽しく、映える料理は好評で、喜んでもらえました。(yukaさん)
[写真]yukaさんの<オリジナル食材やメニュー>「デザート」の様子
アイデア2<地域性のある食材やメニュー>会場のある地域をお料理でも紹介
<地域性のある食材やメニュー>とは、会場がある地域の名物やその土地ならではの食材、お料理などを盛り込んだアイデア。メニュー表に記載したり、シェフから紹介してもらえば、あちらこちらから「こんなのがあるんだね?」「初めて食べた~」の声が。両家の地元などとは異なる場所での式も、その土地ならではの一皿がゲストをつないでくれそうです。
\地域性のある食材などで/
「聖護院かぶ」や「九条ネギ」などの会場の京都ならではの伝統野菜や、季節野菜を取り入れたメニューを選びました。メニュー表にも記載していたのですが、高砂席やゲスト席でこのお料理が話題に。思いを込めて用意したものが、ゲストの笑顔や会話を生むことを実感しました。(今坂紗央理さん)
[写真]今坂紗央理さんの<地域性のあるメニュー>の「婚礼料理とメニュー表」の様子
アイデア3<料理演出>味だけでなく、調理風景も見て楽しめる仕立てに
料理を通して、ゲストに「味わう」以外の楽しみも提供する<料理演出>。オープンキッチンやデザートパフォーマンスなどで「調理する音」や「立ち上る香り」の効果も手伝って、「わ~」「おいしそう!」と会場には一体感が。披露宴冒頭なら「シェフによるメニュー紹介」、中盤なら迫力のある炎の演出「フランベ」、後半なら冷たい「デザート」演出などが。いずれも会場スタッフとの連携が成功のカギを握ります。
\料理演出で/
披露宴会場にオープンキッチンが設置されていたので、配膳のスタートと同時にソースの良い香りが……。ゲストの笑顔や会話を誘ってくれました。口直しのソルベではスモークが立ち上る演出を。迫力があるパフォーマンスの数々でゲストに喜んでもらえました。(千佳さん)
[写真]千佳さんの<料理演出>「ソルベ実演」の様子
アイデア4<ビュッフェ>見た目よし、楽しさ満点!交流を促す仕掛けに
好きな料理を自由に楽しめる<ビュッフェ>は、リラックス感のある雰囲気づくりにお役立ち。特に「スイーツビュッフェ」は、魅力的な彩りに瞳を輝かせるゲスト続出。顔触れ次第では、「B級グルメ」や「お茶漬け」なども喜ばれる。席を立つことができる演出ということで、会話のきっかけにはぴったり。また実施については、テーブルごとになど会場によって内容などに条件や制限がある場合があるので、希望する際は早めに会場に確認を。
\ビュッフェで/
デザートビュッフェとあわせて、その場で作ってくれるクレープやアイスのコーナーも用意、即席屋台的な雰囲気も楽しんでもらいました。演出前には料理好きな彼がコック姿に変身。ビュッフェやクレープの用意の紹介を行って、喜んでもらえました。(みほさん)
[写真]みほさんの<ビュッフェ>演出の様子
【家族式、少人数婚】はお互いを相手側に紹介する意味合いのあるアイデアが
ゲスト同士の距離を近くに感じてもらうための工夫を
ここからは「家族式」「少人数婚」におすすめの、会話が弾むアイデアをご紹介。親密な関係にある顔触れということもあり、「パートナーとして選んだ相手を、自分の大切な人たちにきちんと紹介したい」という思いが強く感じられるアイデアが揃いました。
[演出]なら……
●新郎新婦からのゲスト紹介
●全員で一つのテーブルに
[アイテム]なら……
●両家紹介フォトブック
●装飾アイテムに思い出の品を
[料理]なら……
●ふたりの好物などを再現
●出身地や家族ゆかりの食材や名物などを
など。
結婚相手を自分の大切な人たちにきちんと紹介した上で、「結婚式=両家のつながりの始まり」という思いを一つにしてこそ、新郎側&新婦側、双方のゲスト同士の距離感が縮まり、笑顔と会話が生まれるのだと教えてくれました。
\家族式、少人数婚で/
家族のみの結婚式だったので、プロフィール動画の代わりにフォトブックを作りました。親の結婚式の写真や新郎新婦が子どもの頃の写真などを載せたところ、両家で大盛り上がり!式後、プレゼントにもできるので選んでよかったです。(あつさん)
[写真]あつさんの<フォトブック>の様子
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From 編集部
披露宴の基本「演出」「アイテム」「料理」で、ゲストの会話と笑顔♪
歓談の大切さが見直されている昨今。プログラムは「歓談」メインで、会話のきっかけも「演出」「アイテム」「料理」など、基本的な要素が注目を集めています。“ふたりとゲスト”だけでなく、“ゲスト同士”も会話を楽しめるように……。そんな心配りを惜しまない新郎新婦の結婚式には、会話だけだなく優しい笑顔が溢れていました。
取材・文/水野康子 構成/松隈草子(編集部)
※記事内のコメントは2021年9月に「ゼクシィ花嫁会」のメンバー95人が回答したアンケートによるものです
※掲載されている情報は2021年11月時点のものです
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