「80人の結婚式」の費用相場は?ご祝儀目安、節約方法~席次まで徹底解説
結婚式の招待客数の平均は49.1人※。ここ数年のさまざまな環境の変化によって、招待客数は減少傾向にあるようです。とはいえ、みんなに感謝の気持ちを伝えたいから、たくさんの人を招待したいという人も。そこで気になるのが、費用相場や演出など。この記事では80人の結婚式でどれくらいの費用がかかるのか、招待客全員をきちんともてなせるのかなど、疑問点にお答えします!
80人の結婚式、費用の平均は約430万円
1人当たりの費用は70人でも60人でもあまり変わらない
「ゼクシィ結婚トレンド調査2023(全国推計値)」によれば、70~80人未満の結婚式の費用は429.6万円。一方、60~70人未満の結婚式は398.7万円、50~60人未満の結婚式は367.7万円※。
人数が増えると総費用は高くなりますが、1人当たりにかかる費用を算出してみると、80人規模の結婚式が5.37万円、70人規模では5.25万円、60人規模では6.12万円となり、60人規模の結婚式よりは低く、70人規模と比べてもそれほど変わらないということがわかります。
なお、結婚式の費用はふたりのこだわりやエリアによって数百万円の差が出ることもあります。費用平均はあくまでも参考程度にとどめておきましょう。
80人の結婚式、ご祝儀額は平均約251万円
自己負担額は70人でも60人でも大差なし
結婚式では全ての費用をふたりで負担するわけではありません。総費用からゲストにもらえるご祝儀を引いた額が、ふたりが負担する額と考えることができます。
「ゼクシィ結婚トレンド調査2023(全国推計値)」によれば、70~80人の結婚式のご祝儀額は251.2万円。一方、60~70人の結婚式は223.2万円、50~60人の結婚式は195.1万円※。かかる費用からご祝儀額を引いたふたりの自己負担額は、80人規模の結婚式が178.4万円、70人規模で175.5万円、60人規模で172.6万円となり、どの結婚式でも大差がないことがわかります。
【結論】80人の結婚式でもふたりの負担額はあまり変わらない
上記で見たように、80人の結婚式は総費用は多くなりますが、ご祝儀を考えると、ふたりの負担額が高くなるわけではありません。ざっと計算すると、自己負担額は200万円を欠けるくらい。
70人規模でも、60人規模でもふたりの負担額が大きく減るわけではないので、費用相場を考えて80人規模の結婚式を迷っているのであれば、あまり心配しなくてもよさそうです。
なお、自己負担額をしっかりシミュレーションをしたい人は、下のボタンからぜひチェックしてみて!(※ゼクシィアプリ限定の機能です)
結婚式費用を節約するコツ【基本編】
とはいえ、自己負担額約178万円は少なくない額。少しでも節約したいですよね。まずは、人数にかかわらず使える節約テクニックをご紹介します。
オフシーズンや人気のない日取りを狙う
結婚式会場の費用相場は一年を通じて同じではありません。夏や冬のオフシーズンや仏滅など人気のない日取りは、リーズナブルなプランを提供する会場も少なくありません。日取りにあまりこだわりがないのであれば、こうした人気のない日取りを狙うのも費用を節約する一つの方法です。ただし、身内にお日柄を気にする人がいる場合は、意見をよく聞いてから決めるのがおすすめです。
見積りは数社からもらい、比較検討を
節約を考えるのであれば、1つの会場だけではなく、複数の会場に下見に行き、見積りをもらって検討するのがおすすめです。見積りをもらう際には、どの会場も条件を同じにするのが必須です。見積りをもらったら、価格だけではなく内容や特典などもチェックして。表などを作って比較してもいいでしょう。
結婚式会場紹介サイトのお得なプランや特典に注目!
『ゼクシィ』をはじめ、結婚式会場を紹介するサイトでは、サイト経由で見学の申込みをしたり、契約をしたりすると、特典が付く場合があります。また、そのサイトだけのお得なプランがあることも。そうしたプランや特典を最大限利用するのも、費用の節約につながります。
クレジットカード決済でポイントをゲット!
結婚式の費用は高額になりますから、クレジットカードで支払えばポイントも多く得られます。その会場がどのクレジットカードの支払いに対応しているかを確認するとともに、自身のクレジットカードの支払い上限金額もチェック。結婚式費用よりもカードの上限金額が低い場合は、事前にカード会社に連絡をして、支払いの上限金額を一時的に引き上げるなどの対応をお願いしておくといいでしょう。
節約の裏ワザをもっとチェック!
憧れの結婚式は叶えたいけど、「できるなら費用を抑えたい」「なるべく節約して新生活にも予算を回したい」そんな花嫁も多いはず。無理せず式費用を抑える、節約の裏ワザを10のテクニックでご紹介します!
結婚式費用を節約するコツ【大人数結婚式ならでは編】
ここでは、先輩花嫁が実践した大人数の結婚式だからこそできる節約方法について紹介します。
私たちの結婚費用節約術
web招待状を利用して節約。また、テーブルの相席は仕方ないと割り切り、テーブル数を減らすようにも心がけました。(もちゆりさん)
招待状は封書で出しましたが、返信はweb経由で。返信はがきの切手代や印刷が不要なので手間も省けて節約もできました。返信の確認も簡単で、出欠が集めやすかったです。(Kさん)
ペーパーアイテムなどはほとんどwebで作成。席次表はホームページで見てもらうようにしたところ、情報をたくさん載せることができ、ゲストから好評でした。(kasumiさん)
ペーパーアイテムの単価はそれほど高くありませんが、数が多くなるとそれなりの金額に。フリマアプリなどを使って素材をお得に仕入れれば節約になります。(そらさん)
新郎新婦もゲストも手間が省ける引出物の宅配サービス
大人数の披露宴ともなれば、引出物の手配もなかなか大変。また、もし外部から引出物を持ち込むとしたら、持ち込み料が必要になることもあります。
人気を集めているのは、引出物をゲストに直接配送するサービス。これなら、会場への持ち込み料もかからない上(手数料が必要なケースもあるので事前確認を)、ゲストも重い荷物を持って帰らずに済むのでラクチン。カタログギフトにすれば、どんな品物が良いだろうか?と悩む手間も省けます。
80人の結婚式、席次は円テーブルでも長テーブルでもOK!
ゲストの顔触れや好みの雰囲気に合わせて決めよう
大人数の結婚式で多くの人が悩むのが席次。ゆったりと座ってほしいけれど、新郎新婦との距離が離れ過ぎるのも気になる……という人も多いでしょう。テーブルは円テーブルと長テーブルがあり、どちらでもOK。ただ、割合で見ると、円テーブルを選ぶ人の方が多いようです。
円テーブルの場合、1テーブルに座る人の数を調整できるのが特徴。同じテーブル同士の話が弾みやすく、和やかな雰囲気になります。異なるグループが同卓になる場合、人と人との組み合わせに少し頭を悩ませるかもしれません。一方、長テーブルの場合は、クラシカルで格調高い雰囲気になります。ゲストは隣同士は話しやすいのですが、少し離れたゲストとの会話は難しくなります。
好みの雰囲気や装花、ゲストの顔触れ、会場のレイアウトなどを考慮して、どちらにするか決めるといいでしょう。
私たちの席次の工夫
【長テーブル】
人数が多かったのでゆったりと見えるようにしたかったのと、仲良し2人組が多くて円テーブルでの席次が難しいということもあり、長テーブルのレイアウトにしました。(kasumiさん)
【円テーブル】
テーブルが増えれば増えるほど会場が狭く見えてしまうので、なるべく大きなテーブルを配置してもらいました。(じよんさん)
【円テーブル】
十分な広さのある会場だったので、みんなで話ができる円テーブルを選択しました。思った通り、テーブルごとで話が盛り上がっていたようで、よかったです。(ryokoさん)
80人の結婚式は、全員参加できて一体感のある演出やプログラムがおすすめ
人気のテーブルラウンドは他のゲストが飽きない工夫を
大人数の結婚式では、ゲスト全員が参加できて一体感が持てる演出がおすすめ。例えば、バルーンリリースやフラワーシャワー、ドレスの色当てゲーム、お揃いのモチーフを配って身に着けてもらうなど。
一方で、テーブルラウンドは時間がかかり、他の招待客が飽きてしまう可能性もあるので、行うなら時間を短縮したり、飽きない工夫をするといいでしょう。
私たちの演出の工夫
大人数だと全てのテーブルを回って話すのは限界があるので、デザートビュッフェの時間を利用して新郎新婦はもちろん、ゲスト同士もさまざまな人と交流できるようにしました。(圭奈さん)
幅広い年齢層をお招きしたので、老若男女が楽しめることにこだわりました。基本的には定番のプログラムを守り、ポップな曲を使って入場するなど友人向けの演出をミックスしました。(miyaさん)
なるべく多くの人に楽しんでもらえるように全員参加型の演出を取り入れ、クイズも満遍なく当たるように工夫しました。(プリンさん)
【先輩実例】私たちの大人数結婚式、その魅力やおもてなしの極意教えます!
80人前後で結婚式を挙げた先輩花嫁に、成功の秘訣(ひけつ)を教えてもらいました。ぜひ参考にして!
ゲスト全員を紹介するムービーなどを作成。みんなが楽しめる結婚式に
「夫の友人が多く、大人数の結婚式に。『新郎新婦のみならず、ゲストも主役の結婚式』をコンセプトに、ゲストも楽しめる結婚式を目指しました。せっかくの大人数だから、ゲスト同士にも交流してほしいと、ゲスト一人一人を紹介するムービーを作成しました。
私たちの感謝の気持ちをみんなに伝えたくて、一人一人の似顔絵を描いたエスコートカードも用意。さらに、人数が多いとゲスト全員と満遍なく話せないかもしれないと思い、事前にメッセージを送ったりも。大勢の人から祝福されたのがうれしかったし、夫が周りの人から慕われ、愛されていることがわかってよかったです」(ryokoさん)
招待客数:74人
費用:410万円
自己負担額:160万円
挙式スタイル:神前式
【写真1枚目】演出は極力省いて、ゲストと一緒に過ごせる時間を多く取った
【写真2枚目】似顔絵のエスコートカードはゲストに大好評!
高砂席から遠いゲストも一体感を感じてもらえる工夫を
「夫の地元が遠方だったため、当初は50人ほどの結婚式を予定していましたが、思った以上に皆さんに出席していただけることになり、最終的に80人の結婚式になりました。
新郎新婦の席と少し離れてしまうゲストも疎外感を感じることなく楽しんでもらえるよう、抽選会にはジャンボトランプなどを使う工夫を。会場にはモニターが2カ所に設置されていたので、どの席の人からも映像が見やすかったのもよかったです。皆さんが忙しい中、私たちのために一堂に会してくれたということに、とても感動しました」(もちゆりさん)
招待客数:80人
費用:470万円
自己負担額:200万円
挙式スタイル:キリスト教式
【写真1枚目】大勢の人に集まってもらい、祝福してもらったことに感動!
【写真2枚目】モニターは2カ所設置で、どの席からも見やすく
「呼べなくてごめんね」という後ろめたさがないのが大人数結婚式の魅力
「自分が主役の式は人生でめったにないと思うので、今までお世話になった人を呼んで盛大に行いたいと思っていました。たくさんの友人を呼ぶことができ、『呼べなくてごめんね』という後ろめたさが一切ないことが大人数での結婚式の魅力かなと思います。
会場は150人収容のところを選び、ゆったりとしたレイアウトに。同グループの人たちでくつろいでほしかったので、テーブルごとの人数は揃えませんでした。大人数だと新郎新婦との交流が少なくなりがちなので、お色直し後は各卓の間をくねくねと回るルートで再入場を。ゲスト同士も普段はなかなか会うことがない人と再会できたようで、とても盛り上がっていて、よかったなと思いました」(ぴよちさん)
招待客数:88人
費用:1000万円
自己負担額:500万円
挙式スタイル:キリスト教式
【写真1枚目】大勢の人たちに見守られ、結婚の誓いを立てる幸せ
【写真2枚目】大きめの会場で、大人数でもゆったり
From 編集部
工夫と気遣いで80人の結婚式を成功させよう!
平均値よりも多い80人の結婚式。自己負担は60人や70人の結婚式とあまり変わらないことがわかり、「やってみようかな」と思った人もいるのでは。大人数になるとおもてなしの部分で少し気を使うこともあるかもしれませんが、席次や演出の工夫でカバーは十分可能。大人数の結婚式を考えている人は、実現に向けてぜひ一歩を踏み出してみませんか。
構成・文/粂 美奈子 イラスト/moeko D/ロンディーネ
※記事内のコメントは2024年2月に「ゼクシィ花嫁会」のメンバー65人が回答したアンケートによるものです
※記事内のデータは「ゼクシィ結婚トレンド調査2023(全国推計値)」によるものです(※印のもの)
※掲載されている情報は2024年4月時点のものです
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