【結婚式の席次】基本の決め方5STEP&こんなときどうする?
「誰をどの席にしよう」。結婚式の席次って難しいですよね。そこで席の決め方を解説。席次の基本ルールはもちろん、新郎新婦がゲスト席に着く場合など、さまざまなケースの席次やうまくまとまらなかったときの対策もレクチャー。
【STEP1】
席次のルールと会場のテーブルプランを確認
<席次のルール>
●メイン卓に向かって左が新郎側、右が新婦側
●テーブル同士の上座・下座/前方→後方、中央→両端の順に上座→下座(図中Aから順)
●テーブル内の上座・下座/1卓の中ではよりメイン卓に近い順に上座→下座(図中1から順)
まずは守った方がいい「席次のルール」を心得ましょう。
●左が新郎側、右が新婦側ですが、人数差がある場合は相手側のエリアに食い込んでもよいし、両家の卓数が違ってもOK。
例えば円卓の数が奇数の場合、図の2列目中央の調整テーブルを人数が多い方にする、長卓の場合、人数が多い方のゲストを相手側のテーブル(図の調整エリア)に配席するなど。
長卓が3卓など奇数の場合、中央のテーブルの左サイドを新郎側、右サイドを新婦側に
●メイン卓に近いテーブルが上座で、上座→下座を職場関係者→友人→親族の順に配置。
1つのテーブルにも上座・下座があり、主賓はメイン卓に近い上座、父・母は最も遠い下座。
ただし、北海道や東北の一部など親族を上座にする習慣のある地方もあるので、詳細はこの記事の番外編をチェック
●各卓、各列の人数が違っても問題なし(6人掛けの円卓なら4人~6人)。ただし、体格のよい人が多いテーブルは窮屈にならないように配慮を
<会場への確認事項>
会場によって使用できるテーブルの形(円卓、長卓、角卓、オーバル卓)が違うし、同じ円卓でもさまざまなサイズがあるので、会場への事前の確認もしておきたい。
●使用できるテーブルの形と1卓当たりの最大人数と窮屈にならない最適人数、コロナ下におけるソーシャルディスタンスを取った人数を聞く
●同じくらいの人数のテーブルプランの一例を見せてもらう
【STEP2】
親と親族の席を決める
<親族の席次のルール>
●テーブルの位置/メイン卓から一番遠い下座
●親の席/一番後ろの両端の末席
●上座・下座にこだわる場合の席次/年功序列で上座→下座(図中1から順)
親族のテーブルはメイン卓から最も遠い下座になり、父と母は一番遠い席にします。
同居している家族は父・母の近く、それ以外の親族は家族単位にする、いとこ同士でまとめるなど、話しやすさや人間関係重視で決めてOK。ただし、しきたりにうるさい人がいる場合は、年功序列を考えて配席を。本家の親族を上座にすることもあります。悩んだら親に相談を。
1.親を末席に配置する
2.親族の席を決める
3.決めた席次でよいかどうか親に確認する
【STEP3】
主賓と職場関係者の席を決める
<主賓と職場関係者の席次のルール>
●テーブルの位置/円卓の場合は最前列、長卓の場合は中央列
●主賓の席/新郎新婦に最も近いテーブルの上座(図中A卓の1の席)
●上司の席/主賓と同じ卓で、年功序列順に上座→下座(図中1から順)
祝辞を述べてもらう主賓や上司はメイン卓に一番近いテーブルにします。最前列の円卓の数や長卓の数が奇数の場合、真ん中のテーブルの左半分を新郎側、右半分を新婦側に。
主賓や上司の席は年功序列順にしますが、相性がよくない人同士が隣り合わせにならないように配慮を。その他の人たちの席順は関係性を考えて。
職場結婚の場合、円卓なら図の中央のC卓をふたり共通のゲストにしても。
上司を呼ばず、主賓を職場以外の人に頼む場合、同僚を友人と同じ感覚で招く場合は、新郎新婦に近いテーブルをその主賓と先輩格の友人にするなど、臨機応変にアレンジを。
1.主賓を上座に配席
2.主賓の近くに上司を配席
3.同僚や後輩を配席(円卓2つならメイン卓から2番目に近いテーブル、長卓なら上司の後方)
4.諸事情から上司を年功序列にしない場合は上司に説明して了解を得ておく
【STEP4】
友人の席を決める
<友人の席次のルール>
●テーブルの位置/職場関係者と親族の中間
●できるだけグループ単位でまとめる
●話しやすさ重視で席を決めてよいが、先輩は上座に
友人は職場関係者と親族の中間ですが、職場の人を呼ばない場合は、目上の友人をメイン卓の前の上座に。
友人はグループ単位でまとめるのが理想的ですが、2テーブルに分かれる場合は少しでも話しやすいよう、背中合わせにするのがおすすめ。
ふたり共通の友人がいる場合や双方の友人で相性のよさそうな人たちがいる場合、円卓なら図のC卓をその人たちの席にしても。
友人の席次では隣同士の相性も重要。特に1人参加の人がいる場合、誰とでも話せる社交的な人の隣にしたり、1人参加同士で並べるなど、孤独な思いをさせない配慮を。
1.目上の友人をメイン卓に近いテーブル(長卓の場合は職場関係者のすぐ後ろ)に配席
2.相性を考えて他の友人の席を決める
3.1人参加の友人にはどんな人が隣になるか知らせておく
4.双方の友人が相席になる場合は了解を得ておく
【STEP5】
うまくまとまるように調整する
席次がまとまらない場合は、以下のように調整を
●両家相席のテーブルをつくる……子ども連れ同士、上司同士、共通の趣味がある同士など、相性がよさそうな人を同じテーブルに
●テーブルの形を変更する……全部円卓の予定だったら、一部だけでも、より多くの人たちにまとまって座ってもらえる長卓にするなど
●テーブルの大きさを変更する……人数の少ないグループは小さい円卓に、人数が多いグループは大きい円卓にするなど。昨今、1卓2人のテーブルもあれば、10人を超えるテーブルもあるなど、グループ単位になるように対応してくれる会場もあります
席次の調整で悩んだら、この記事もチェック!
【番外編1】新郎新婦がゲスト席に座って
歓談したい場合の席次は?
昨今、少しでも多くゲストと会話する時間をつくるため、ゲスト卓に新郎新婦の席を設ける人が増えているそう。その場合のふたりの位置に決まりはありません。
おすすめは他のテーブルの人たちからもよく見える席。長卓の場合は短辺のお誕生日席がよいのですが、短辺に2席取れない場合は長辺の真ん中にします。
円卓の場合、メイン卓に背を向ける席にするケースも。「この人の隣に座りたい」と思うことがあったら、それを優先してもOKです。
【番外編2】地方や状況によってはあり!
親族を上座にする場合の席次は?
会費制ウエディングが主流の北海道や東北の一部、親・親族を重んじる沖縄では親族を上座にすることが多い。その場合の席次にも「親・家族を主賓・上司の次に位置付けて、最前列の両端にする」「親・家族をメイン卓に一番近い上座にする」などの方法があります。
「親が下座」がルールの地方でも、職場関係者を呼ばないカジュアルな結婚式では、本来もてなす側である親をゲストとして招き、親を最前列の左右にするケースも。ただし、ふたりの思いと親の意向が異なることも多いので、親が希望したときだけに。また、式当日は席次の趣旨を説明して、ゲストに「ルール違反」と不快に思われないような工夫も必要。
【番外編3】少人数ウエディングの席次はどうしたらいい?
「家族・親族中心の少人数婚だから、大きなテーブルを全員で囲みたい」「面識のない人同士を相席にしないで、グループごとにきっちり分けたい」という人、「今どきのオシャレなテーブルレイアウトを知りたい」という人もいますよね。
そんな場合は以下の記事をチェック。人数に応じた少人数向けのテーブルプランや、さまざまな形のテーブルをミックスしたレイアウトなどを紹介しています。
様々なケースに応じたレイアウトをチェック!
From 編集部
悩んだら付箋を使って席次を検討
結婚式の席次には守った方がよい一定のルールがありますが、話が合う人同士を隣り合わせにすることも大事。うまくまとまらなかったら、一人一人の名前を付箋に書いて、その付箋を動かしながら検討しましょう。悩んだらプランナーさんにも相談して、みんなに結婚式を楽しんでもらえる席次に。
監修:岡崎 桂さん フリーウエディングプランナー
ゼクシィ相談カウンター、海外ウエディングのプロデュース会社、ホテルのプランナー、ウエディングマネージャーを経て、フリーランスのプランナーに。さまざまな結婚式に携わった経験を基に、会場探しから新郎新婦をサポートしている。
オフィシャルサイト Ulysses_Wedding and Life
URL:http://katsuraokazaki.com/
構成・文/渡邊博美 イラスト/篠塚朋子
※掲載されている情報は2022年9月時点のものです
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