[全文掲載] 花嫁の手紙vol.29~大切に育ててもらったことへの感謝と未来への決意を伝える~
花嫁が親や家族への思いをつづった手紙を読む「花嫁の手紙」は、結婚式の定番演出。普段言えなかった素直な気持ちを伝えられる良い機会ですが、何をどう書いていいかわからない……なんて悩む花嫁さんもいるのでは?
そこで卒花の実例から、あなたが花嫁の手紙を書くためのヒントやコツを見つけてみませんか?
「とにかく父と母へありがとうの気持ちを伝えたいと思ったんです」
今回ご紹介するのは、悠子さんのお手紙。友人の結婚式で「花嫁の手紙」の演出を見て、「家族に改めて感謝の気持ちを伝えるのはいいな」と思っていたそう。「すでに結婚したきょうだい誰も花嫁の手紙を読んでいなかったので、私の式では親に感謝と大好きの気持ちを伝えたいと思ったんです」と花嫁の手紙を読みました。
■2022年5月挙式
■招待ゲスト数…40名(家族、親族、友人)
■花嫁の手紙を書き始めた時期…約3週間前
■花嫁の手紙を書くのに要した時間…約3日間
■事前練習の有無…有
■式で花嫁の手紙を読んだ時間…約2分30秒
悠子さんの「花嫁の手紙」
【GOODポイント&感動ポイント】
2000組以上のウエディングをサポートし、多くの花嫁さんから「花嫁の手紙」の相談を受けている、ウエディングプロデューサーの澤さんにコメントを頂きました。
頼もしく、大きな成長を感じられる手紙でGOOD!
【A】で伝えられておりますが、親御さまへ向けて初めて書かれたお手紙とのこと、どれだけ親御さまにとって嬉しいことだったかと思います。
【B】では思い出のエピソードから感じ取られたお父さまからの愛情が書かれていて素敵ですね。言葉にしなくても伝わる親子の絆を感じました。
お母さまへ向けた内容の【C】では、新婦さまのとってもかわいい夢が書かれており思わず顔がほころびました。それだけ素敵で優しいお母さまだったことが伝わります。そして「これからもずーっと大好きです。」という素直な気持ちからも素敵な親子関係がうかがえました。
親御さまへ感謝を伝えつつ、新郎さまを支えていくという未来への宣言が書かれており、頼もしく大きな成長を感じられるお手紙でした。(澤さん)
花嫁の手紙「書いてどうだった?」「受け取ってどうだった?」
今回のお手紙を書いた悠子さんと、お母さまにお話を伺いました。
手紙を読んでどうでしたか?
父とは仕事の都合で一緒に住んでいた期間が短く、これまでの感謝を伝える機会がありませんでした。また母とは仲が良い半面、なかなかきちんとした言葉で感謝を伝えられていなかったので、とにかくふたりへありがとうの気持ちを伝えたいと思って手紙を書きました。
意外に緊張せず、感極まることもなく読み切れて良かったです。ゲストの方々が笑顔で温かい反応をくれていたので、安心して両親への感謝を伝えることができました。
苦労&工夫したポイントは?
「花嫁の手紙」の起承転結をどう書けば良いかわからなくて最初は悩んでいたのですが、インターネットで文例を検索して大枠を把握してからはあまり悩むことなく書き進められました。ゼクシィアプリのこの「花嫁の手紙」の連載記事を知っていたら参考にしたかったです(笑)。
原稿は、スマホのメモパッドで作成し、紙に清書しました。「ああでもないこうでもない」と試行錯誤するので原稿作成はデータの方がやりやすかったです。
事前練習やBGMはどうした?
手紙を読む際に、歌詞がある曲だとゲストが聞き取りにくいかなと思ったので、BGMは歌詞がなく、ゆったりめの曲(インストゥルメンタル)を選びました。事前練習は文章を書いたり、構成を組み立てながら声に出して読みました。練習する中で「おかしいな、読みにくいな」と思う部分がないか確認しながら練習しました。
後輩花嫁さんにアドバイスを
親とのエピソードを思い出す中で、改めて温かく大事に育ててもらったんだなと感じ、自分に子どもができたらこんなふうに温かく思い出してもらえる家庭を築きたいと思うようになりました。ちょっと恥ずかしいかなと感じるエピソードでも振り返るといい思い出ということがあるので、そういったエピソードを手紙に書くと良いと思います。後日友人や姉から「すごい良かった」「ずっと号泣していたよ」という言葉をもらい安心しました。
手紙を受け取ったお母さまより
結婚式の中で、両親へ宛てた「花嫁手紙」があることに驚きましたが、娘が読む手紙を聞いて、素直にうれしかったです。手紙に書いてある話がどれも懐かしい思い出ばかりで、胸がいっぱいになりました。
From 編集部
特別な場だからこそ、勇気をもって感謝を伝えてみよう
親御さんへの素直な気持ちをつづった初めてのお手紙を、結婚式で読んだ悠子さん。結婚式は日頃の感謝を伝えられる特別な場だからこそ、勇気をもって伝えられるチャンスですね。手紙に書くエピソードは初めて聞くゲストの人にもわかりやすいよう、複雑ではないシチュエーションのエピソードを選んだそうです。
結婚式は新郎新婦だけではなく、ご家族にとっても大きな節目となります。読むかどうか迷われている方、あなたも花嫁の手紙を読んでみませんか。
澤 智子さん
株式会社NEO FLAG.
ウエディングプロデューサー
ウエディング業界歴18年で通算2000組以上のカップルをプランナーや司会者としてサポート。
花嫁から手紙の相談をされることが多く、親やゲストにしっかり伝わる手紙の書き方 をアドバイスしている。
構成・文/RIE☆ D/ロンディーネ
※掲載されている情報は2023年7月時点のものです
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