結婚式の「花嫁の手紙」「記念品贈呈」で使いたい!プランナーおすすめBGM曲18選
花嫁が親との思い出や感謝をつづって読む「花嫁の手紙」。続いて、新郎新婦が親に花束やギフトを贈る「記念品贈呈」。どちらも親に感謝を伝え披露宴を締めくくる定番演出です。大切なシーンだけに、どんなBGMを選べばいいのか、悩みますよね。音楽に精通しているフリーウエディングプランナーの岡村奈奈さんに、上手な選び方のポイントやおすすめ曲を教えてもらいました。
【まず知りたい!】花嫁の手紙・記念品贈呈のBGMの選び方ポイント
「花嫁の手紙」シーンの曲の選び方は?
「花嫁の手紙」=花嫁が親との思い出や感謝をつづって読む手紙のこと。普段照れて言えない親への感謝を伝えられるだけでなく、「花嫁の人柄や家族の歴史がわかる」とゲストも楽しみにしている演出です。
花嫁の手紙のBGM選びで注意したいポイントは2つ。「手紙を読む声がよく聞こえるか」「曲のサイズが手紙の長さに合っているか」です。「親が好きな曲」「思い出の曲」などにこだわり過ぎず、「手紙で気持ちを伝える」というBGMの役割を優先して考えると、選びやすくなります。
また、練習では3分くらいで読めた手紙も、本番では同じ時間で読み終わらないことも。曲調や音が似ているなど、つなぎ目が気にならないような予備の曲を用意しておくと安心です。
「記念品贈呈」シーンの曲の選び方は?
「記念品贈呈」とは、手紙を読み終えた後、新郎新婦が親に花束や記念品を贈ることで親に感謝を伝える披露宴終盤の定番演出です。
記念品贈呈のBGMは、親の好きな曲や思い出の曲など、エピソードなどで選ぶのがおすすめです。また、感謝やこの先のつながりなどを歌った曲など、贈呈シーンの心境に近い歌詞を選ぶことで、会場内の雰囲気が盛り上がるのはもちろん、事前のイメージトレーニングになったり、親への気持ちを言語化する経験となったり、プラスアルファーのメリットがありそうです。
結婚式のおすすめBGMを一気にチェック!
【花嫁の手紙】でおすすめの曲9選
Wedding Bell/DEPAPEPE
アコースティックギター・デュオDEPAPEPEの爽やかで穏やかなサウンド。2本のギターが会話をしているようでもあり、手紙シーンにやさしく寄り添ってくれるような曲です。しっとりし過ぎたくないという花嫁にもおすすめです。
いい日だったね/DEPAPEPE
ゆったり歩くようなテンポから、何げない家族の風景を連想させるような曲。ギターだけで奏でられているので、イメージは聞き手に委ねられるのも魅力。手紙の中のエピソードや親子の似ているところなど、どんな景色にも合いそうです。
ひまわりの約束/秦 基博
ウエディングシーンでも定番の名曲。『ドラえもん』の映画の主題歌に共通した、家族愛・友情などに置き換えて感情移入しやすい内容で、一気に涙のスイッチが入りそうです。
ガーデン/藤井 風
手紙を読む際のBGMはインストゥルメンタルでなければと思われがちですが、音量やイコライザーの調整で、歌詞のある曲でも朗読の声をよく聞こえるようにすることができます。読むスピードよりも言葉が遅いものがおすすめで、四季の美しい情景を歌った『チル』なこの曲はぴったり。
未来花(ミライカ) for Anniversary/スキマスイッチ
ピアノソロから壮大なストリングスへとつながるイントロが印象的。歌が始まるとまた静けさが戻ります。にぎやかだった披露宴の雰囲気を音楽の力で一気に変えることで、花嫁の手紙をより特別な時間にしてくれます。
ママへ/AI
タイトルのままズバリ、母への感謝をつづった曲。自分らしい言葉で一番好きなところ、似ているところなどシンプルに伝えようとする花嫁の手紙には、このBGMが後押しにもなってぴったりです。
PAPA/BENI
母に向けられた歌は多く、よく知られたものも目立ちますが、父への曲は貴重。感謝の気持ちをベースに、守られていたこと、車に乗せてもらったこと、反抗期など共感されそうなエピソードが歌われています。
The Best Day/Taylor Swift
花嫁の手紙をそのまま歌にしたような、このシーンにぴったりの曲。曲調も穏やかで、英語詞なので言葉のぶつかりも気にならないでしょう。具体的な歌詞の、どこか誰にでも当てはまるような共感性もこの曲の魅力です。
The Rose/Bette Midler
美しくも淡々とした曲調が、より感動を膨らませるように感じられます。春に芽吹く花に例えられた愛が歌われていて、歌詞は深く詩的なものですが、根底にある強さや相手を思う心は親から受けてきたメッセージを連想させます。
【記念品贈呈】でおすすめの曲9選
手紙 /back number
最も共感される親への感謝を表す曲の一つ。歌詞の具体的なエピソードは同じはないはずなのに、自分にも似た経験や感覚があるという新郎新婦の声をよく聞きます。この曲の歌詞と同様に、親の愛にちゃんと気付いていることをこの機会にぜひ伝えてください。
手紙 ~愛するあなたへ~/藤田麻衣子
まさに花嫁の手紙そのままという歌。手紙を読むシーンではあまりにリンクしてしまうので、贈呈シーンにおすすめです。「お父さんお母さん」の呼びかけから始まるので、手紙を贈呈品に持ち替えたところで始まるとぴったりです。
ありがとう/大橋卓弥
「花婿の手紙」を読む新郎も増えていますが、やはり花嫁だけがオーソドックス。そこで、贈呈シーンには新郎から親への感謝の思いを音楽に乗せて届けるのがおすすめ。違和感なく、新郎新婦ふたりから両家の親への素敵なシーンとなるでしょう。
Remember me/くるり
テレビ番組『ファミリーヒストリー』のテーマソングとしても知られる曲。一見すると穏やかでほのぼのとした曲ですが、家族とのつながりや歴史がこの曲の深みや切なさを膨らませるのではないでしょうか。
おかえり/絢香
親と交わした言葉ナンバーワンのひとつに「おかえり」がある家庭も多いでしょう。その数は新しい家族へと引き継がれます。感謝を伝えるウエディング全体のテーマにしてもいいくらい素敵な言葉。明るいのに切ないこの曲も贈呈シーンによく合います。
LOVE LOVE LOVE/井上苑子
「『愛してる』と言うだけで涙が……」。結婚に際し、家族への感謝も託せるフレーズに、共感する花嫁も多いのではないでしょうか。大好きという気持ちを一番伝えたい贈呈シーンに、短くもインパクトのあるこの曲はおすすめです。
うれしくてさみしい日(Your Wedding Day)/竹内まりや
親の立場で歌われたウエディングの日の歌。「いつか結婚式で流すのが夢だった」とお母さまたちから聞いたことがあります。贈呈シーンは披露宴の結びでもあるので、歌詞とともに結婚式当日のあらゆる場面が頭を駆け巡って涙を誘います。
TRUE LOVE/藤井フミヤ
親の好きな曲、よく歌っていた曲などを記念品贈呈シーンのBGMに選ぶ新郎新婦も多いです。贈呈シーンで流す音楽は平均1分から2分程度と短いので、ウエディングソングではない有名な曲を効果的に用いるのも素敵です。1993年にリリースされたこの曲もぴったり。
娘より/Uru
親に向けた感謝の歌はどの時代にも生まれ共感されています。リリースされたのは2017年ですがフレッシュな印象のある曲。愛された記憶があるから寂しくないという素敵なメッセージが歌われています。
「BGMを決めるときに知っておいてほしいこと」
●会場によって、音源の持ち込みができない場合や取り扱える音源に制限がある場合があります。事前に会場に相談、確認をしましょう。
●曲を購入する前に、会場での使用が可能かを事前に確認しましょう。
●会場によって、音源の再生タイミングの指定など、オペレーションの制限がある場合があります。事前に会場に相談、確認をしましょう。
その他のシーンでおすすめのBGM曲もチェックしてみよう!
From 編集部
普段言えない親への感謝をBGMの力を借りてしっかり伝えよう
2つの感動シーンのBGM選びのポイント&おすすめ曲、いかがでしたか?花嫁の手紙のBGMはインストゥルメンタルや洋楽が好まれますが、花嫁の声とかぶらないよう流し方に注意すれば邦楽でも素敵。記念品贈呈の曲は思い出やエピソード重視で選ぶのがおすすめ。大好きな曲と共に、大切な親に普段言えない想いや感謝を伝えるチャンスを逃さないで。
岡村奈奈 ウエディングプランナー
音大卒。婚礼施設勤務を経て2005年にフリーに転向。執筆・監修、メディア出演多数。オーソドックスなスタイルから、アウトドアや音楽ホールなどでのユニークなウエディング、伝統的な結婚式までオールマイティ―に対応。カウンセリング型のプロデュースに定評がある。音楽と結婚式、2つの専門分野を生かし、結婚式のBGMへの見識も広い。
構成・文/笠原恭子 イラスト/itabamoe D/ロンディーネ
※掲載されている情報は2024年4月時点のものです
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