結婚式の総額が違うのはなぜ?etc.会場クチコミの“料金”のナゾを解明!
会場探しを始めるとき、参考になるのが先輩花嫁たちのクチコミ。でも特に最初の頃は「同じ会場なのにAとBで総額が違うのはなぜ?」など疑問だらけ……という人も少なくないようです。そこで、先輩たちの「私も最初は疑問に思った!」という声を集め、ウエディングプランナーの荒井さやかさんに聞きました。料金の“ナゾ”を解明してもらったのでぜひ参考に!
Q1.同じ会場・同じ人数なのに総額が違うのはなぜ?
同じ会場、同じくらいの人数のクチコミを見比べても、総額に大きな差があるケースも。そうなると、クチコミを見ただけでは予算内でできるかどうかわからないので困った……という声もチラホラありました。
私も疑問に思った!
結婚式には予算がありましたが、同じ会場でもクチコミによって総額が違ったので予算内で挙げられるかがわからなかった。(グリーンアップルさん)
人数が多い方が総額が低くなるものなどがあり、料理のグレードの違いかと思ってもそうではなさそうで……理由がわかりませんでした。(おがちさん)
ケースによってだいぶ違う金額になったり、割引などが違ったり。言ったもん勝ち?それとも時期や日取りなのかな?と疑問に思いました。(はっちーぽっちーさん)
A.料金に影響する要素は会場や人数以外にもたくさんあるから
同じ会場・同じくらいの人数でもクチコミによって料金は大きく変わることがありますよね。それは、会場や人数以外にも料金に影響する要素がたくさんあるからです。
例えば「いつやるのか」。結婚式の内容が同じボリュームであっても、平日なのか土日なのか、人気のシーズンかそうでないか、などによっても変わります。ほかにも、衣裳の点数、料理のグレードなど総額に大きく影響する要因がたくさんあります。
クチコミだけでわからないことは、会場スタッフに聞いてみましょう。(荒井さやかさん)
Q2.クチコミに書いてある費用って、何年前のものまで参考になる?
気になる会場のクチコミはたくさん見たいもの。そうすると、ちょっと古めのクチコミまで気になってしまい、これって参考になるの?値上がりしてない?新しいプランが出ていない?などと疑問に思った人もいたようです。
私も疑問に思った!
気になった会場のクチコミは全部見るようにしたけれど、3年前だとプランの内容が違ったりするのかな?と、どこまでさかのぼって見ればいいか迷った。(グリーンアップルさん)
最近は値上げや増税もあるので、少し前のクチコミは参考になるのかわからなかった。(おこささん)
クチコミで見て総額が高いと覚悟して見学に行った会場が、コロナ以降さまざまな割引キャンペーンや新しい少人数プランなどをやっていて、見積り金額がクチコミよりも下がることもあり、2019年までのクチコミと相場は参考にならないこともあった。(ぼにさん)
A.1年前くらいまでのクチコミなら十分参考になりそう
気になる会場のクチコミは古いものもじっくり見てしまいますよね。ところが、ウエディング関連のアイテムも物価上昇の影響を受けて、価格改定をしているので、3年前くらいのクチコミはあまり参考にならないかもしれません。
特に顕著なのが料理で、原価が値上がりしているので、例えば数年前まで1万5000円だったコース料理が今は1万6000円、といったような値上がり感があります。
契約してから実施するまで1年くらいのスパンがありますから、1年前くらいまでのクチコミなら十分参考になると思いますよ。(荒井さやかさん)
Q3.クチコミに記載されている金額から大幅に下げることはできる?
希望する会場のクチコミを見ると、どのケースも予算オーバー……この会場で結婚式をするには、どうしてもそれくらいかかってしまうの?それとも何かを削って大幅に下げることができるの?という声も散見されました。
私も疑問に思った!
大幅に金額を下げるには、何を削ればいいの?削れないのは何?など気になりました。(おこささん)
クチコミは大まかにしか参考にしませんでしたが、大幅に下げるには、フェア限定プランを使用したりDIYを積極的にしたり削れるところを削れば可能かな?と思いました。(ゆりちゃんさん)
クチコミでどの項目で費用を下げることができるのかわからないのと、ランクによってどれだけ費用が変わるのかわかりませんでした。(Manaさん)
A.大幅には難しいけれど、下げるなら項目自体をなくすのがコツ
クチコミに記載されている費用はリアルな数字なので、そこから「大幅に」下げることは難しいでしょう。
「大幅に」下げるときのコツとしては、やることのボリュームを下げるのではなく、項目自体をなくす、ということ。例えばお色直しをやめる、映像の演出をやめるなどは大きく減らせるポイントです。全体的に少しずつクオリティーを下げるより、ふたりの優先順位を考えて、こだわりどころはしっかりこだわることで満足度の高い値下げが可能になります。
ただし、例えばおばあちゃんがお色直しをすごく楽しみにしている、などといった悩みに向き合う必要も。バランスを見て削りどころを考えたいですね。(荒井さやかさん)
Q4.挙式時期やゲスト数が同じくらいの結婚式、費用の参考にするには?
自分たちの結婚式の費用がどれくらいになるのか、参考になるクチコミを探したい。でもどのクチコミを見ればいいのか……例えば同じ会場、同じ時期、同じくらいの人数なら参考になる?と迷った人も少なくなかったようです。
私も疑問に思った!
自分たちと希望条件がまったく一致するクチコミがない場合、どのクチコミを費用の参考にすればよいかわからなかった。(ROCHIさん)
自分たちの結婚式に近い費用のクチコミがどれに当たるのかがわからなかった。(みさみささん)
こだわりの強い式なのか、コスパ重視の式なのかが、契約前ではまだ知識がなくてわからなかった。(川尻ゆみさん)
A.見積りの「根拠」を会場スタッフに聞きましょう
さまざまなアイテムや条件を組み合わせて完成する結婚式は、一組一組まるで中身が違います。同じ会場で、同じ時期、同じくらいの人数であっても、あるカップルは料理が中間ランクで、別のカップルはフリードリンクを付けて……とアイテムや条件が違うので、会場や人数が同じであっても「このクチコミが当てはまる」というものを見つけることは難しいでしょう。
だから、こんな結婚式を、これくらいの費用でやりたい!というクチコミを見つけたら「どんなふうにしたらこの費用でできるんですか?」と会場スタッフに聞いてみましょう。ここをこうすれば下げられる、ということがわかるかもしれません。(荒井さやかさん)
From 編集部
1組1組違うクチコミ。たくさん見ることで相場感を養って
結婚式の内容やグレードは一組一組違うもの。会場や時期、人数が同じくらいでも、最終的な金額はまったく違います。でも「だったら参考にならない」と見ないのはもったいない。たくさん見て、相場感を養うことができます。さまざまなケースを見ることで、何をどうすれば費用が上がるのか、下がるのかといった感覚が身に付いてくるでしょう。そして、クチコミを見て悩むだけでなく、会場スタッフにどんどん質問することが大切。自分たちが満足できる結婚式を成功させましょう。
荒井さやかさん COCOSTYLE株式会社 代表取締役/ Coco style WEDDING フリーウエディングプランナー
北海道函館市出身。5年間の結婚式場でのプランニングを経験した後、もっとふたりらしい結婚式を創りたいと一念発起。2011年よりフリーのウエディングプランナーとして本事業を立ち上げる。
音響や照明など舞台芸術への関心も高く、屋外などの仮設会場で行なう結婚式のプロデュースを得意としている。また、結婚式を構成するアイテムは、決してこれまでの既成概念に執着せず、世界中から探し集めるつもりで日々情報収集・人脈を広げることに命をかけている。
「ふたりらしさ」を最も大切にし、参加者全員の心に残るオーダーメイドの結婚式を創作し続け、人材育成、コンサルティング、結婚式場のブランディング、講演、講師、執筆活動、ウエディング情報サイトの監修など活動は多岐に渡る。
構成・文/前川ミチコ イラスト/pai
※記事内のコメントは2022年12月に「ゼクシィ花嫁会」のメンバー69人が回答したアンケートによるものです
※掲載されている情報は2023年2月時点のものです
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