【夫婦の結婚年数別】SEXの満足度、どう変わる？子どもができたら？

2021年12月に実施した、結婚２年以内の女性206人へのマクロミル調査「将来の夫婦生活への不安（★）」によると、「スキンシップの減少」「SEXレス化」「互いを異性として見続けられるのか」という内容に関して半数近くの人から不安の声が上げられました。

そこで今回は、同居してからの年代別・子どもの有無別に、夫婦の夜の生活やスキンシップがどんなふうに変化していくのか、加えて夫婦としての満足度にどんな影響があるのかについてを大調査！早速その結果を見ていきましょう。

まず最初に紹介するのは、ずばり夫婦のSEXの頻度に関する変化。結果は、同居年数に関わらず、大多数を占めるのは「半年以上ない」というものに。ただし、同居５年以上になると「半年以上ない」と回答した人の割合は一気に増え、約４割の夫婦が半年以上SEXなしという結果に。

一方で、「月２～３回」の頻度でSEXを行っている夫婦がどの年代でも約２割前後いることにも注目。このことから、SEXの頻度自体は結婚年数によってゆるやかに減少傾向にあるものの、同居後何年たってもSEXを定期的にし続けるカップルはしっかり存在しているということがいえそう。

なぜこの頻度？

【同居３年未満：月１回】
夫の仕事が忙しく、私も日々の生活で忙しいためなかなかする機会がない。本当はもう少し頻度を増やしたいと思っていますが、自分から声を掛けることもできず、また子どもたちと一緒に寝ていることもあり月に１回くらいになっている。（ブーリンリンさん・39歳）

【同居３年未満：週1回】
育児で疲れていて正直性欲はあまりないのですが、夫の気分にも応えてあげたいと思っています。（Yさん・33歳）

【同居３年以上５年未満：半年以上ない】
夫婦仲はとても良いのですが、お互いに性欲があまりないので、SEXをする気がほとんど起こりません。キスやハグのコミュニケーションでも十分満足しています。（ぱぱぱぱさん・42歳）

【同居５年以上：月２～３回】
日々忙しいのですが、たまにはスキンシップも必要だと思うので、このくらいの頻度でちょうどいいと思っています。（ゆーさん・47歳）

【同居５年以上：半年以上ない】
普段からSEX以外のスキンシップや会話で十分にコミュニケーションが取れていると思っています。なので、特に不満もありません。（るいさん・44歳）

続いて「子どもができてからのSEX頻度」について聞いてみたところ、8割以上の人が「頻度が減った」と回答。その理由として多く挙げられたのが「育児に追われている」「寝室が子どもと同じ」というもの。子どもがある程度の年齢になるまでは親子一緒の寝室、添い寝をするという日本式の子育ても、少なからず夫婦のSEXライフに影響を与えている様子。

子どもができた後のSEX頻度

【頻度が減った】
未就園児で昼間も毎日子どもが家にいるし、夜も子どもと一緒に寝ているのでそのための時間と場所が全然ない。（ずんさん・27歳）

【頻度が減った】
子どもは中学生で寝る時間が遅くなったこともあり、夫婦ふたりっきりの時間を取ろうと思うと深夜になってしまうため、タイミングがなかなか取れない。（孫さん・40歳）

【頻度は変わらない】
元々週末に１回というタイミングだったので、子どもができてからも特に影響なく、頻度はそんなに変わりません。（おしのさん・38歳）

【頻度が増した】
子どもができて、夫に対する愛情や感謝、大切な存在だと思う気持ちが増したため。（まつりさん・40歳）

【１位】特にタイミングはなくしたいと思ったときにハグをする　44.8％

多くのカップルが日常的に取っているスキンシップは「ハグ」！それも、「おはよう」や「ただいま」などの決まったタイミングではなく「したいときにぎゅっとする」という何とも心温まるもの。SEXの頻度に関しては「半年以上ない」と回答したカップルが多かったにもかかわらず、日常生活の中でしっかりボディコンタクトを取っている夫婦が多い様子がうかがえます。

こんなふうにハグしてます

【同居３年未満】
夫とくっついてると落ち着くので、よく私からぎゅってしています。（Miiさん・26歳）

【同居３年以上５年未満】
「ありがとう」や「大丈夫だよ」という思いを言葉以上に伝えたいときにはハグも一緒にしてスキンシップを取っている。（すーさん・36歳）

【同居５年以上】
「お互い一日頑張ろう」や、「お疲れさま」などのタイミングでハグをすることが多いですが、「好き」という気持ちのハグもたいてい毎日しています。（フルーツポンチさん・43歳）

【２位】冗談でくすぐり合ったり、おなかをつまんだりする　43.3％

ハグと同じくらい日常的に行われているスキンシップが「じゃれ合い」。多くのカップルがお互いのおなかをつまんで「お肉付いてるよ」とちょっかいを出したり、脇腹を不意につんつんと突いて相手にドッキリを仕掛けたりと、日常生活の中で笑いが生まれるコミュニケーションを取っている様子。

こんなふうにじゃれてます

【同居３年未満】
お互いに「痩せねば！」と言い合いながら、ふざけておなかのお肉をつまみ合ったりしています。（もちくまさん・27歳）

【同居３年以上５年未満】
ハグをしたついでによくおなかをつままれたりするので、こちらはくすぐって反撃しています。（チャーコさん・36歳）

【同居５年以上】
子どもと一緒にじゃれ合っている最中に、夫婦も一緒になってみんなでわちゃわちゃくすぐり合うことが多いです。（ふみさん・42歳）

【３位】特にタイミングはなくしたいと思ったときにキスをする　34.5％

３番目に多かったのが、こちらも１位のハグ同様にタイミングにとらわれない「したいと思ったとき行うキス」。ほっぺに軽くちゅっとしたり、ハグをした後にちゅっとしたりなど、こちらも夫婦の日常に自然と溶け込んでいるコミュニケーションといえそう。

こんなふうにキスしてます

【同居３年未満】
子どもたちが寝た後に一緒にソファに座ってテレビを見ているとき、CMに入ったタイミングなんかでちゅっとしています。（ハワイさん・30歳）

【同居３年以上５年未満】
何をしているときということはないですが、いつなんどきでも「ちゅー」とせがまれたら応えてちゅっとしています。（みんとさん・33歳）

【同居５年以上】
お互いに相手を可愛いなと思ったときや、嬉しいことがあったときに軽くキスをすることが多いです。（めろんさん・48歳）

最後に紹介するのは「夫婦のスキンシップに対する満足度」。上のグラフにある「満足」「どちらかというと満足」という回答を合わせた結果は以下の通り。

◆同居３年未満：58.2％
◆同居３年以上５年未満：69.1％
◆同居５年以上：49.1％

夫婦間のスキンシップにおおむね満足しているという人は、どの同居年数でも約５割前後と約半数を占める結果に！このことから、夫婦間のスキンシップに対する満足度はSEXの頻度に比例するわけではないといえそう。SEXの頻度が少なくても、他のスキンシップを通して夫婦としてのぬくもりを感じている夫婦が多いようです。

夫婦間のスキンシップ、満足です

【同居３年未満】
スキンシップは少ないと思うけど、いつも愛情を感じている。彼がちゃんと言葉で愛情を伝えてくれるから、常に安心感がある。（みーちゃんさん・30歳）

【同居３年以上５年未満】
SEX自体は少なくなったけれど、子どもが生まれた後は父と母としての絆が強まったと思う。ただ、もう少しふたりの時間も持てたらいいなという欲もある。（とんまるさん・36歳）

【同居５年以上】
夫婦の関係は元々良好だけど、たまに取るスキンシップがより関係を深めていると感じる。子育てと仕事を終えた夜の時間は、ふたりでまったりとお茶したりお話するだけで満足。ゆっくりできるのが一番。（やーまんさん・47歳）

構成・文／島袋芙貴乃　イラスト／タカヒロコ
※記事内の★以外のデータおよびコメントは2022年1月に20～40代の既婚女性300人を対象にしたマクロミル調査によるものです
※掲載されている情報は2022年3月時点のものです

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