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[全文掲載] 花嫁の手紙vol.11~自分の夢を応援してくれたことへの感謝を伝える~

花嫁が親や家族への思いをつづった手紙を読む「花嫁の手紙」は、結婚式の定番演出。普段言えなかった素直な気持ちを伝えられる良い機会ですが、何をどう書いていいかわからない……なんて悩む花嫁さんもいるのでは?
そこで卒花の実例から、あなたが花嫁の手紙を書くためのヒントやコツを見つけてみませんか?

「花嫁の手紙は、結婚式で必ず取り入れたい演出でした」

今回ご紹介するのは、Lioさんのお手紙。「必ず取り入れたい演出でしたし、今までお世話になった気持ちを口に出してちゃんと伝えたかった」と花嫁の手紙を読みました。

【基本DATA】
■2020年10月挙式(クラシカ ベイ クオーレ)
■招待ゲスト数…61名(家族、親族、友人)
■花嫁の手紙を書き始めた時期…挙式1週間前
■花嫁の手紙を書くのに要した時間…約1時間半
■事前練習の有無…有
■挙式で花嫁の手紙を読んだ時間…約4分半

Lioさんの「花嫁の手紙」

結婚式で花嫁の手紙を読む新婦
花嫁の手紙前半
花嫁の手紙を聞く新郎新婦の親
花嫁の手紙後半
手紙を読んで感動する新婦父

【GOODポイント&感動ポイント】

2000組以上のウエディングをサポートし、多くの花嫁さんから「花嫁の手紙」の相談を受けている、ウエディングプロデューサーの澤さんにコメントを頂きました。

親心が伝わってくる具体的なエピソードがGOOD!

Lioさんのお手紙からは、いつでも夢を応援してくれた親御さんの姿が浮かび上がってきました。
【A】ではお父さまについて感謝を伝えています。一番に応援してくれたお父さまのおかげで夢を実現し、最高の宝物を得たとのこと、この言葉はお父さまにとって大きな喜びであったと思います。
今では新郎のことを受け入れてくださっている心の変化も読み取れ、親心が伝わり、読んでいて温かい気持ちになりました。
【B】のお母さまへの感謝の文からも、お父さまと同じく新婦さまを強く後押ししてくださるご様子が伝わってきました。お子さまの人生を一番に考えるお気持ちに私も胸が熱くなりました。
最後のお互いの親を目標とされているという一文もとても素敵ですね。(澤さん)

花嫁の手紙「書いてどうだった?」「受け取ってどうだった?」

今回のお手紙を書いたLioさんと、お父さまにお話を伺いました。

手紙を読んでどうでしたか?

少しでも自分の思いが伝わっているといいなと思います
新婦

たくさん迷惑を掛けてきた両親に対して、直接本人の目の前できちんと口に出して感謝を伝えたいと思っていました。涙をこらえるのに必死でしたが、少しでも自分の思いが伝わっていたらいいなと思います。

苦労&工夫したポイントは?

長すぎず短すぎず。文字数を気にしながら書きました
新婦

書きたいことが多すぎて内容をうまくまとめられずに苦労しましたが、まず一番伝えたいエピソードは何かを考え、両親それぞれに対して2~3個のエピソードを盛り込むことでまとめました。
また、今まで参加した結婚式でダラダラと長かったり間延びする感じは私の好みじゃないと感じていたので、適度な長さになるよう意識しました。最終的にはBGMの長さに合わせて手紙の文字数を調整しました。

事前練習はどうしましたか?

BGMに合わせて練習しました
新婦

事前練習は手紙を書いた日と本番前日に行いました。BGMに合わせながら、手紙を書いた日に約4回、前日は泣きすぎて目がはれるのを避けるために、1回だけ練習をしました。

後輩花嫁さんにアドバイスを

アルバムを見て、親と思い出を振り返りながら書くのも◎
新婦

手紙を書く際に思い出を振り返ると、いろんな出来事があったことを思い出しました。その中で、特に感謝を伝えたいことを2~3個ピックアップし、それぞれを短くまとめて文章としてつなげると簡潔に気持ちを伝えられるのでおすすめです。どうしてもエピソードが思い浮かばない場合は、親の方が鮮明に覚えていると思うので、アルバムを見ながら当時の思い出を一緒に振り返ってみると何かヒントが見つかるかもしれませんよ。

お手紙を受け取ったお父さまより

頼もしい婿を迎えられて幸せです
新婦父

交際期間が長く、なかなか結婚の話が出てこないまま時間だけが過ぎていくので心配していましたが、手紙を聞きながら娘が生まれてからの時間を思い出し、込み上げてくる思いがありました。挙式当日のふたりの幸せな表情を見ていると、ふたりが時間をかけて育んできた愛や周りの人たちとの関わりが理解できて、ふたりが結婚してくれて本当に良かったと思いました。うちには息子がいないので、頼もしい婿を迎えられて幸せです。

From 編集部

エピソードを具体的に書くことで、より家族の絆の強さが伝わる

新郎と新婦は11年近くの交際を実らせてゴールイン。結婚の話がなかなか出なかったことで「本当にこのふたりは大丈夫かな?」と心配していた新婦父も、今では親戚同士の集まりでも新郎が一人にならないようにそばにいたり、知人に「婿ができた!」と自慢しているそう。どんなときも娘の夢を応援する親の姿や、娘を大切に思う父の気持ちが手に取るように浮かび上がってきました。エピソードが具体的で、より家族の絆の強さが読み取れたお手紙でした。

ウエディングプロデューサー澤さん
Profile

澤 智子さん 株式会社NEO FLAG.
ウエディングプロデューサー

ウエディング歴17年で通算2000組以上のカップルをプランナーや司会者としてサポート。
花嫁より、手紙の相談をされることが多く、親やゲストにしっかり伝わる手紙の書き方をアドバイスしている。

構成・文/RIE☆ D/ロンディーネ
※掲載されている情報は2022年1月時点のものです

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