[全文掲載] 花嫁の手紙vol.7~少人数婚でゲスト全員に思いを伝える~
花嫁が親や家族への思いをつづった手紙を読む「花嫁の手紙」は、結婚式の定番演出。普段言えなかった素直な気持ちを伝えられる良い機会ですが、何をどう書いていいかわからない……なんて悩む花嫁さんもいるのでは?
そこで卒花の実例から、あなたが花嫁の手紙を書くためのヒントやコツを見つけてみませんか?
「改まって伝える機会がない家族への感謝の気持ちを伝えたかった」
今回ご紹介するのは、少人数の家族・親族婚を挙げた愛子さんのお手紙。改まって伝える機会がなかった家族への感謝の気持ちを結婚式で伝えたいと、手紙を読みました。
【基本DATA】
■2021年2月挙式(HOTEL EMANON)
■招待ゲスト数…12名(家族、親族)
■花嫁の手紙を書き始めた時期…挙式の1カ月前
■花嫁の手紙を書くのに要した時間…約2時間
■事前練習の有無…有
■挙式で花嫁の手紙を読んだ時間…約5分
愛子さんの「花嫁の手紙」
【GOODポイント&感動ポイント】
2000組以上のウエディングをサポートし、多くの花嫁さんから「花嫁の手紙」の相談を受けている、ウエディングプロデューサーの澤さんにコメントを頂きました。
ご家族の仲の良さが伝わる手紙でGOOD!
今回のお手紙の愛子さんは、私が担当した新婦さんです。
お打ち合わせ時から、ご家族やご親族との仲の良さをたくさん聞いており、愛子さんの気持ちが表れているお手紙だと思いました。
文頭【A】で誰に向けての手紙かを伝えたことで、ゲストの皆さまも自分事としてしっかり聞いてくれますね。いとこの方へのメッセージからは、絆の深さが伝わってきました。
お兄さまとお姉さまへは、思い出のエピソードとともに、気遣いの言葉があり良いですね。お兄さまのご家族へのメッセージには、妹としての優しさが溢れています。
乾杯の際に初めて皆さまにご妊娠を発表された新郎新婦。【B】のお言葉からは「こんな素敵な夫婦になりたい」「こんな家族を作りたい」。そんな思いが伝わりました。
最後に、新郎ご家族へのメッセージ。お相手のご家族との仲の良さが感じられる内容は、参加されたゲスト全員の安心につながったと思います。(澤さん)
花嫁の手紙「書いてどうだった?」「受け取ってどうだった?」
今回のお手紙書いた愛子さんと、お母さまにお話を伺いました。
手紙を読んでどうでした?
この機会がないと伝えられなかった思いを伝えることができたので、読んで良かったと思っています。
また、式が終わった後、母親から「すごくあなたらしい手紙で感動した。自宅に帰って改めて読み直しても、式を思い出すきっかけにもなって嬉しい」と言われました。
苦労&工夫したポイントは?
親戚、家族に手紙を読んだので相手の紹介を簡単にしたり、エピソードもできるだけ簡潔に分かりやすくなるように気を付けました。書き出す前に、書きたい内容を箇条書きにしてまとめるようにすると、書き逃しもなくて良かったです。
多少のエピソード量の違いはありましたが、どの相手にも同じくらいの文章量になるように気を付けました。また、ありのままの話し言葉で書くことで、私の思いが直接伝わるように心掛けました。
全員に思いを伝えたのはなぜ?
私は末っ子ということもあり、両親だけではなくきょうだいや親戚にもたくさん支えられながら幼少期を過ごしました。そのため、育ててもらった感謝を手紙で伝えようと思ったときに、自然と家族に手紙を読む考えが浮かびました。全員に手紙を読んだことで、みんなとの思い出をたくさん思い出すきっかけにもなって良かったです。義両親にも手紙を読んだので、式後に「手紙嬉しかった」と言ってもらえました。
後輩花嫁さんにアドバイスを
普段はなかなか伝えられない気持ちを伝えられ良かったです。最初は、照れくさくて書くのを迷いましたが、家族から「手紙ありがとう」と言われて書いて良かったなと思っています。私は、アルバムや写真を見て昔のことを思い出しながらエピソードを探しました。
お手紙を受け取ったお母さまより
挙式が始まってすぐ娘から妊娠発表があり、驚きと嬉しさでその後の式はふわふわした気持ちでした。花嫁の手紙は娘らしい内容だなと思いました。いとこを含め6人きょうだいの真ん中のように育った娘らしく、みんなとのエピソードがあり、懐かしく感じるとともに、娘はこれから母になり幸せになっていくんだなと感じることができました。
From 編集部
ゲスト全員にそれぞれ思いを伝えられるのは少人数婚ならでは!
式の約1カ月前に妊娠が分かり、せっかくなら式でサプライズ発表しようと思った新郎新婦。乾杯のあいさつの際に、新婦から妊娠の報告と「これからは家族3人よろしくお願いします」とゲストに伝えました。
サプライズ発表と、花嫁の手紙でゲスト全員に心温まる感謝を伝えたことで、会場は涙と温かく幸せな空気に包まれていたそうです。
少人数の式だからこそ、一人一人にしっかり思いを届けることもできます。
式を通じて、両家の絆も深まり、素晴らしい門出になったことでしょう。
澤 智子さん
株式会社NEO FLAG.
ウエディングプロデューサー
ウエディング歴16年で通算2000組のカップルをプランナーや司会者としてサポート。
花嫁より、手紙の相談をされることが多く、親やゲストにしっかり伝わる手紙の書き方をアドバイスしている。
構成・文/RIE☆ D/ロンディーネ
※掲載されている情報は2021年9月時点のものです
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