新婚カップルの新居選び ”思わぬ失敗”ランキングTOP10
じっくり探して選んだふたりの新居、住んでみたら「思わぬ失敗」が!というケースは少なくないもの。でも、先輩カップルの失敗エピソードを見ていくと、契約する前にチェックできたのかも?というポイントもたくさん。そこで、先輩の新居選びの失敗を178人に調査し、多かった順に10項目、紹介していきます。ぜひ新居選びの参考にして。
【TOP 1】収納が足りない・不便
例えばクローゼットにふたり分の服が入らない、玄関収納にふたり分の靴が入らない、洗面台周りに小物を置くスペースがない、布団をしまえる場所がないなど「収納」の不足や不便を挙げる声がたくさん寄せられました。
「収納」で失敗しました
クローゼットは独身時代より広いと思ったけれど、ふたり分の服をしまうと不十分だった。真ん中で分けようとルールを決めたのに、いつも陣地争いしている(けぃさん)
収納はそれなりに多かったが、奥行きの浅い収納ばかりで、布団をしまえる押し入れサイズの収納がない。布団袋に入れて立てて収納しているけれど、クローゼットの中で場所を取る(リナさん)
洗面台のボウルが大きいけれど、物を置くスペースが狭く、ハンドソープを置くのがギリギリ。水切りラックを渡してふたりの歯磨きセットを置いているけれど、不安定でイライラする(マックさん)
「ふたり分」の持ち物を把握して
ふたりで暮らすための部屋は、ひとり暮らし用の部屋より広く、収納スペースも広いはずと思っている人が多いよう。ところが、ふたり分の持ち物の量を把握できていないと、収納しきれないことも。また、これから生活が始まると持ち物がさらに増えるという前提で、十分な収納の量があるかチェックしましょう。
【TOP 2】音が気になる
隣接する住戸からの音、外からの音、室内での音など、さまざまな「音」の失敗を予測できずに後悔している先輩カップルも多いようです。
「音」で失敗しました
妊娠していたので、ファミリー向けの物件を探したが、上の階の子どもの足音がドンドンとうるさい。自分たちは我慢できるけれど、数年後にはうちが下の階の人に迷惑を掛けるのかもと思うと心配(はっしーさん)
駅からの近さを重視して選んだ物件。内見に行ったときは気にならなかったけど、リモートワーク中にずっと窓を開けていると仕事に集中できない(こぐまさん)
オープンな間取りで、リビングとトイレがドア1枚でしか隔てられていない。新婚だからトイレの音とか聞かれたくないのに(リリィさん)
音の出る生活シーンを想像してみて
内見だけではなかなかチェックできないのが、音の問題。隣接する住戸や、周辺環境、部屋と部屋の位置関係を見ながら、生活のさまざまなシーンを想像してみましょう。
【TOP 3】狭い・部屋数が少ない
内見のときは十分広い、部屋数も足りていると思ったけれど、実際に生活してみると狭かった、部屋数が足りなかった、という声が少なくないようです。
「狭さ・部屋数」で失敗しました
LDKと寝室だけの1LDKを選んだけれど、そんな中、夫婦共にリモートワークが始まり、部屋数が足りなくなった。寝室はベッドだけでいっぱいなので、ふたりともダイニングで仕事をすることになり、どちらかがオンライン会議のときなど集中できない(KENさん)
寝室は希望のベッドがギリギリ置けそうなサイズだったので、その部屋に決定。そしてベッドを実際に買う段階になってちゃんと測ったら、部屋の隅に大きな柱が飛び出していて置けないことが判明。絶対これ!と思っていたベッドは買えなかった(しろさん)
置きたい家具を置ける広さかチェック
暮らしの変化によって、必要な部屋数が変わることもあることを考えて部屋選びを。また、希望の家具がある場合は、正確なサイズを測っておくと、後から「入らなかった」ということを防げます。部屋の広さだけでなく、搬入経路を曲がり切れるかどうかも要チェックです。
【TOP 4】日当たり・風通しが悪い
日当たりの良さは、特に家にいる時間が長くなった現代、とても重要に。内見した時間は明るかったけど、などという声が多く挙げられました。
「日当たり・風通し」で失敗
内見したとき、リビングは明るかったけれど、寝室が昼近くなっても暗い。起きたとき、何時なのか不安になる(ゴン太さん)
寝室の窓の向こうがすぐ隣のマンションで、風通しが悪い。チェストを置いた裏の壁紙が、半年でカビだらけになった(teaさん)
近隣の建物など周辺環境もチェック
以前は「共働きだから日当たり・風通しはこだわらない」という人も多かったようですが、ステイホームやリモートワークが推奨されるようになり、日当たり・風通しの良さは快適さを左右する重要なカギとなってきました。近隣に高い建物があるかなど、周辺環境もよくチェックして部屋を選びましょう。
【TOP 5】共用設備に不満
エレベーター、宅配ボックス、エントランス、ごみ置き場など、共用設備が整っているかも重要です。
「共用設備」で失敗しました
4階建てのマンションの4階ですが、エレベーターなし。今はいいけれど、子どもが生まれたらベビーカーをどうしよう?と真剣に悩んでいる(エリーさん)
宅配ボックスがある物件を選んだけれど、数が少ないのですぐいっぱいになる。2回に1回は持ち帰られてしまう(なかじさん)
暮らしやすさを大きく左右する共用設備もチェック
内見の際、部屋の中にばかり気を取られて、共用設備まで気が回らなかったという人も多いよう。暮らしやすさを大きく左右するカギともいえる部分なので、実際の生活シーンを想像して、くまなくチェックしましょう。
【TOP 6】造りが古い
古くても他の条件がいい、内装はリフォーム済みだから中に入ってしまえば快適、という物件であっても、やっぱり古さが気になる、というケースが多いよう。
「造りの古さ」で失敗しました
築35年だけれど、内装リフォーム済みで、中はまるで新築だからいいと思ったけれど、外から帰ってきて建物を見ると、やっぱりテンションが下がる(ちゃーさん)
内装はリフォームされているけれど、エアコンや照明のスイッチプレートなど、白いプラスチック部分がことごとく黄ばんでいる。壁紙が真っ白なだけに、より目立つ(エリンギさん)
古さが気になる人は隅々までチェック
古さは気にならない人には何の問題もなくても、気になる人には気になるもの。完全にリフォームされていない場合、古い部分だけがかえって目立つこともあるので、隅々までチェックしましょう。
【TOP 7】間取りが不便
キッチンが奥まっている、部屋の形がいびつで家具が置きづらいなど、間取りの不便さを訴える声も多く挙がりました。
「間取り」で失敗しました
立地条件を重視して選んだマンションは、独立型キッチン。どちらかがキッチンにいて、どちらかがリビングにいると、お互いの様子が見えないし、何より料理中にテレビが見られないのが苦痛(リカさん)
リビングの形が扇形。テレビをどう置いてもデッドスペースができるし、そもそも狭いので、うまく活用できない(みさえさん)
生活シーンや家具の置き場所を想定して
間取りは、何もない状態で見てもなかなか判断がつかないもの。家事がしづらい、家具を置きづらいといったことも出てくるので、そこで生活するイメージや、実際に家具を置いてみた状態を想定してチェックしましょう。
【TOP 8】交通アクセスが悪い
駅からの距離は誰でも最初からわかっているけれど、道路の状態、交通の便などは実際に住むまでわからなかったという声も多いよう。
「交通アクセス」で失敗しました
駅から遠いのはわかっていたけれど、自転車置き場も完備されているので、駅までは自転車を使えばいいと思って決めた物件。遠いだけでなく、登り坂が思ったよりキツくて大変だった(きっしーさん)
駅から近いからいいなと思って決めたけれど、最寄り駅のホームまでエスカレーターを4本乗らないとたどり着かない。急いでいるときはイライラする(さわこさん)
交通アクセスは実際の通勤時間で確認
交通アクセスは実際に電車に乗ったり駅から歩いてみたりしてチェックするのが鉄則。特に、土日の内見時と、平日の通勤時間では、様子が違うこともあるので、できれば曜日や時間を変えてチェックしてみましょう。
【TOP 9】家賃・住宅ローン返済額が高い
あらかじめわかっていたことだけれど、実際に生活が始まってみると家賃や住宅ローンの返済がキツいという声もちらほらありました。
「家賃・ローン」で失敗しました
新婚だからと新築にこだわり、駅からの距離も、間取りも、どれも譲れない!と言っていたら、家賃が予定よりも高いところになってしまった。毎月正直キツい!(まささん)
住宅ローンを夫婦で組んだけれど、引っ越してすぐに妊娠がわかり、予定より早く産休に入ることに。住宅ローン、どうしようかと今すごく悩んでいる(マリトッツォさん)
家賃・ローンは想定外のケースも考えて
家賃や住宅ローンは、契約するときにじっくり考えても、その後の働き方などの変更でキツくなるケースも。余裕を持って支払い・返済できる金額に設定するのはもちろん、何かあった場合のためにしっかり貯蓄をしておきましょう。
【TOP 10】周辺環境や生活ルールが不便
住む地域によって周辺環境や生活ルールは変わるもの。よく調べずに引っ越してきて慣れるのに時間がかかったという声も少なくないようです。
「周辺環境・生活ルール」で失敗
ごみの分別のルールが、以前住んでいたところと違いすぎて大変。家がごみ箱だらけになっている(力也さん)
家からちょっと出た所に小学校があり、登校の時間帯は車両が通行止めになってしまう。急いでいるとき、遠回りしないといけないので大変(マッチさん)
周辺環境は不動産会社に聞くのも◎
周辺環境やごみ出しのルールなどについては、部屋探しの内見のときにチェックするのが難しいことも。地元の不動産会社なら、わかることもあるかもしれないので聞いてみるのがオススメです。
From 編集部
部屋探しの失敗を防ぐカギは「想像力」
部屋探しで失敗しないためには、そこに住んだらどんな生活になるのかをイメージする「想像力」が大事。内見のときと違う日時、将来のライフスタイルの変化などをあれこれ想像して、後悔のない部屋選びを。
構成・文/前川ミチコ イラスト/てぶくろ星人
※掲載されている情報は2021年11月時点のものです
※記事内のコメントは2021年9月に実施した「ゼクシィ花嫁会」74人が回答したアンケートと、結婚して3年以内の男女104人が回答したマクロミル調査によるものです
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